コリモフォント
「コリモフォント」を紹介・配布しているページです。
- 2021年2月3日 公開(1.00)
配布ファイル
「colimofont_100.7z」の内容物は次の通りです。
- ColimoFont.ttf (コリモフォント本体)
- ColimoFont.txt (はじめにお読みください)
- characters.txt (コリモフォントの全収録文字を、ユニコード順に列挙したテキスト)
- characters.png (コリモフォントの全収録文字の字形見本。「characters.txt」とおなじ順に並べています。ここのページにも載せています)
- OFL.txt (ライセンス文書:英語)
特徴
「コリモフォント」は、ゲーム制作での利用を想定してつくった、ビットマップふうデザインのトゥルータイプ・フォントです。とくに、ファミコン時代の作品を意識した意匠にしています。もちろん、特定の作品のフォントを模したものではありません。
文字は等幅で、縦12ドット、横8ドットの範囲で表現しています。そのうち、上側の4ドットは、おもに濁点・半濁点の為のスペースです。右1ドットは、字間として空けています。
ひらがな・カタカナ・英数字・一般的な記号を収録しています。おまけとして、ごく一部の漢字にも文字を割り当てています。
フォントの性質上、フォントサイズが可変になる場面での利用には不向きです。ドットをくっきり表示させる為には、フォントを16ピクセル(またはその整数倍)の大きさで表示する必要がありますので、文字サイズ指定をたとえば12ポイント(またはその整数倍)にしてください(画面解像度などによってポイントの値は異なります)。
行間を4ドットぶんあけると、ちょうど1行が16ドットになり、昔のゲームらしい文字配置にできます。
縦書きには対応していません。
利用条件
《コリモセーズ/シラベル》は、「コリモフォント」を、SIL Open Font License 1.1で提供しています。SIL Open Font License 1.1 日本語訳、当サイトの利用規約も御確認ください。
(C) 2021 Colimoceise/Shirabell
with Reserved Font Name "colimo".
This Font Software is licensed under the SIL Open Font License, Version 1.1.
「コリモフォント」を御利用の際は、SIL Open Font License 1.1 に従ってください。ごく簡単に書くと、下記に留意していただいた上で、自由に利用できます、というライセンスです。
- 無保証。
- フォント単体の販売は禁止。
- 改変したフォントには、「colimo」という文字列を含まないフォント名をつけること。そして、このライセンスを継承すること。
- 改変の有無を問わず、フォントの再配布(ソフトウェアなどへの同梱も含む)の際は、「コリモフォント」の著作権者情報とライセンス情報を明示すること。(「OFL.txt」をそのまま同梱するのが確実です。)
収録文字
半角文字は、すべて全角文字とおなじ表示になります(半角空白文字も同様です)。そのほかにも、字形の区別をしていない文字がいくつかあります。
- 「へ」と「ヘ」(ひらがな、カタカナ)
- 「ロ」と「□」(カタカナ、四角)
- 「‘」と「’」と「′」と「´」と「`」(引用符の始め、終わり、分記号、アキュートアクセント、グラーブアクセント)
- 「“」と「”」と「″」と「〝」と「〟」(二重引用符の始め、終わり、秒記号、爪かっこの始め、終わり)
- 「~」と「〜」(チルダ、波ダッシュ)
- 「O」と「○」と「◯」と「〇」(大文字O、丸、大きな丸、漢数字ゼロ)
- 「U」と「∪」(大文字U、和集合)
- 「°」と「゜」(度記号、半濁点)
- 「<」と「〈」(不等号、山かっこ)
- 「>」と「〉」
- 「≪」と「《」
- 「≫」と「》」
- 「[」と「〔」(角かっこ、亀甲かっこ)
- 「]」と「〕」
- 「-」と「‐」と「一」と「ー」(マイナス、ハイフン、漢数字の1、伸ばし棒)
- 「・」と「·」(カナ文字の中点、ラテン文字の中点)
- 「♡」と「愛」(アイコン。機種依存文字回避の為に、漢字にも割り当てています)
- 「〽」と「歌」(同上)
以下、文字の列挙部分は、コリモフォントで表示しています。フォント指定が無効な閲覧環境の場合は、「コリモフォントにはいっている文字」の画像のほうで字形を確かめてください。画像は、8ドット間隔のグリッド線を重ねています。
半角英数字
「\」(U+005C)は、フォントによって、半角円記号で表示されたり、半角バックスラッシュで表示されたりします。コリモフォントの場合は、バックスラッシュになります。
!"#$%&'()*+,-./
0123456789:;<=>?@
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ[\]^_`
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz{|}~
全角英数字
!“”#$%&‘’()*+,-./
0123456789:;<=>?@
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ[\]^_`
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz{|}~
ギリシャ文字
αβ
トレマ、ウムラウトつきアルファベット
機種依存文字ですし、用途も限定的ですけれど、おまけ程度に入れています。
ÄËÏÖÜŸäëïöüÿ
ローマ数字
ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦⅧⅨⅩ
矢印
三角形のカーソルにしています。
←↑→↓
罫線
上側が長く伸びた形になっています。行間を0にしないと縦方向はつながりません。しかし、レトロゲームふうの表示にするには行間をあけることになりますから、この罫線はあまり用をなさないでしょう。
─━│┃┌┏┐┓└┗┘┛├┝┠┣┤┥┨┫┬┯┰┳┴┷┸┻┼┿╂╋
そのほかの記号類
一般的な記号をなるべく含めました。ゲーム制作にはあまり出番のなさそうなものや、機種依存文字もいくつか含みます。
¢£¥¦§¨©«¬¯°±´¶·»×÷‐―†‡‥…‰′″※€℃Å⇒⇔∀∂∃∇∈∋√∝∞∠∥∧∨∩∪∫∬∴∵∽≒≠≡≦≧≪≫⊂⊃⊆⊇⊥⌒■□▲△▼▽◆◇○◎●◯★☆♀♂♡♪♭♮♯、。〃〆〇〈〉《》「」『』【】〒〓〔〕〜〝〟〽・¢£¬ ̄¥
ひらがな、カタカナ
ぁあぃいぅうぇえぉおかがきぎくぐけげこごさざしじすずせぜそぞただちぢっつづてでとどなにぬねのはばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽまみむめもゃやゅゆょよらりるれろゎわゐゑをん゛゜ゝゞ
ァアィイゥウェエォオカガキギクグケゲコゴサザシジスズセゼソゾタダチヂッツヅテデトドナニヌネノハバパヒビピフブプヘベペホボポマミムメモャヤュユョヨラリルレロヮワヰヱヲンヴヵヶーヽヾ
漢字
たとえば「二〇二一年」や「お金:18万円」のような表示にも対応できます。ただし、あくまでもおまけです。漢字が使いたい場合は、ほかのフォントを利用するほうが無難でしょう。
一二三四五六七八九十百千万上下左右大中小日月火水木金土年時分秒回円匹点話人子体力町村
アイコンを割り当てている漢字
愛歌戻光剣杖盾毒薬装鍵飾顔葉
- 愛(♡とおなじ)
- 歌(〽とおなじ)
- 戻(折り返し矢印)
- 光(光の粒、泡のようなアイコン)
- 剣(剣のアイコン)
- 杖(杖のアイコン)
- 盾(盾のアイコン)
- 毒(どくろマークのアイコン)
- 薬(薬瓶のアイコン)
- 装(装備中(equipment)を示す、小さいEマーク)
- 鍵(鍵のアイコン)
- 飾(首飾りのアイコン)
- 顔(顔のアイコン)
- 葉(よつばのアイコン)
半角カナ
全角とおなじ字形になります。
。「」、・ヲァィゥェォャュョッーアイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワン゙゚
制作に関する話
ウェブアプリの「BitFontMaker2」でフォントを制作しました。
そのあと、フォント名などのメタデータの編集にのみ「FontForge」というソフトを用いました。
もともと、フリーゲーム制作の一環で、2016年の春につくったものでした。そのゲームの制作はやめてしまい、フォントを活用する機会もないままでした。もったいないので、すこし修正をしたり文書を整備したりしてから、当サイトで公開することにしました。スマートフォンの時代、高解像度の時代に、こういうカクカクしたフォントの居場所は、あるのでしょうか。あってほしいものですね。
字形に悩んだときは、ちょっと丸文字ぎみに、ちょっと軽快に、というおおざっぱな方向づけを意識しながら決めていきました。1ドットの違いが大きな違いになるのがおもしろいところです。
たとえば「く」「へ」「コ」「ニ」「ロ」などのような字形だと、ドットの打ちかたは、ある程度限られます。一方、多くのひらがなはデリケートで、文字をならべたときの統一感や読みやすさを、くりかえし確認しながら微調整する必要がありました。
8×8ドットサイズで表現が一番難しいひらがなは、「ぬ」だと思います。工程としては、「め」を作ってそこから変形させました。その流れを整理してまとめてみました。
まず、「め」の字形をいくつか用意します。
- 1…まず外周。この時点で文字のバランスをある程度想定
- 2…左上からの線を2パターン試す
- 3…同じく右上からの線を2パターン
- 4…「め」が4パターン完成。下の2パターンは、すっきり見えない気がするので廃案
候補に残った2パターンの「め」をもとに「ぬ」をつくってみます。
- 5…右下のくるりを表現する2ドットを入れる。ほかのドットに打つ余地がないので1パターンのみ
- 6…しかしこれでは文字らしく見えない
- 7…一番右下の1ドットを足し、真ん中一番下の1ドットを消したら、くるりが強調されて、なんとか「ぬ」に見える
どちらかというと下の「ぬ」のほうがよさそう、と判断して、「ぬ」と「め」は下を採用。――という流れです。