ソーシャルメディアでの活動

当サイト以外で《コリモセーズ/シラベル》として発信している場について、まとめているページです。当サイトのような「個人で制作運営して、それで完結しているウェブサイト」と区別して、双方向でやりとりする手段となる、インターネット上の場(サービスやアプリなどで提供されるもの)を総称して、「ソーシャルメディア」と呼びます。(「SNS」と読み替えてもかまいません。両者の定義の違いなどには踏み込みません。)

短文投稿

Bluesky (@colimoshirabell.com)(外部リンク)
分散型の短文投稿ソーシャルメディアサービス。技術に詳しいユーザーは別として、いまのところツイッターの代替のように使っているひとが大半です。ここで、作品の発表やウェブサイトの更新などのお知らせをおもに発信します。当サイトにはRSSがありませんので、その代用としても位置づけています。2023年12月から活動。
Twitter/X (@colimoshirabell)(外部リンク)
もと、短文投稿ソーシャルメディアサービス。いまは〈スーパーアプリ〉化に向けて変容しつつありますし、アカウントをつくってサインインしないと、投稿を探すのもままならなくなりました。わたしのアカウントの発信内容と方針は〈Bluesky〉とほぼおなじです。どちらか片方をチェックしていただければよいです。2016年1月から活動。
おとすきー (@colimoshirabell)(外部リンク)
分散型の短文投稿ソーシャルメディア用プログラム「Misskey」を用いた、音楽好きが集まっているコミュニティサーバー。ここでは、楽曲に関するおしらせや音源投稿をしています。2023年10月から活動。
Discord (コリモセーズ/シラベルのディスコードサーバー)(外部リンク)
チャットアプリ。ゲームしながら使うに適した機能が多いものの、それに限らず広い目的での利用ができます。わたしに連絡をとりたい場合、ここにメッセージを投げてください。サーバー内のチャンネルをどう運用するかは手探り中です。
タイッツー (@colimoshirabell)(外部リンク)
短文投稿ソーシャルメディアサービス。ここでのアカウント運用は休止しました。2023年9月から2024年4月までの〈Twitter/X〉の投稿内容とほぼおなじです。

利用規約・お問い合わせのページでも案内しているとおり、わたしへの私信は〈Bluesky〉か〈Discord〉にておねがいいたします。

動画・音源投稿

YouTube (@colimoshirabell)(外部リンク)
動画投稿サービス。ここで、楽曲の音源を動画として公開しています。
SoundCloud (Shirabell)(外部リンク)
音源ファイル投稿サービス。ふたつアカウントを持っていて、どちらも現在は更新していません。サウンドクラウド全曲入りプレイリストのページに詳細があります。

ネットショップ

ソーシャルメディアとはすこし違いますけれど、重要な外部リンクなのでここに載せます。

BOOTH (コリモレコーズ)(外部リンク)
楽曲のダウンロード販売をしています。「ピクシブ」のアカウントがあれば利用できるサービスです。

オンラインRPG

オンラインRPGでの演奏活動やイベントの開催も、一種のソーシャルメディアでの発信だと考えています。ただ、いつでも投稿が見られる上記のサービスとは性質が違うので、リンクは省きました。

マビノギ
2013年夏から演奏活動をしています。マリーサーバーでは《シラベル》、残り2サーバーでは《シラベルカ》として、演奏会通いとエリン音楽ひろばの主催をしています。
黒い砂漠
2024年5月から《シラベル》として演奏活動を始めました。まだ、活動といえるほどの分量をこなしているわけではありません。

要約は以上です。次節から、短文投稿型の各サービスに関して、どんなものか、どう使ってきたか、どう使っていくか、エッセイとしてつらつら書いていきます。

Twitter

140文字以内の文章をつぶやき[ツイート]として投稿できる「ツイッター」は、2006年(日本では2008年)からサービスが始まりました。

現在は名前が「X」に変わっています。ただでさえ一般名詞そのままな名前のサービスやアプリが近頃多くて、文中での表記に悩まされているのに、アルファベット1文字ではどうやっても固有名詞らしく記せず、お手上げです。本稿では以下、過去の話でも現在の話でも「ツイッター」で統一します。(一般に浸透して、なおかつ自分のなかで腑に落ちて、ようやく日常で使える言葉になります。そうなるのは数年は先だろうと思っていましたけれど、世間の順応はわりと早いようです。一方、やはり抵抗感を持っているひとも多くて、〈ペケッター〉などのような代用表現もよく見かけます。)

アカウントの基本方針

ツイッターを始めた当時から、チラシ、壁新聞のつもりで、創作に関するおしらせを発信する、というスタンスでやってきました。より多くのひとに読んでほしいのはもちろんですけれど、押しつけがましく大声を出すのではなく、目に留めたひとが立ち止まって読んでくれるように、という期待をこめつつ、……まあ、諦念もなかば混じっていますけれど、そういうつもりで地道に壁新聞を貼っています。幅や頻度は当初と大きく変わりましたけれど、基本姿勢はこれからも大きく変わりはしないと思います。交流ツールとしての活用はあまりしていなくて、こちらから誰かに絡むことはまれです。日常のことは書きません。

ツイッターに限らず、ほかの短文投稿サービスでも、方針としてはだいたいおなじです。

運用と使いかたの変遷

わたしがツイッターを始めたのは、2016年の正月でした。当サイトを公開した2020年8月よりずっと前になります。

その当時も、オンラインRPG『マビノギ』で演奏活動をしていました。名前を知っているプレイヤーのかたたちもけっこうツイッターにいました。なにやら楽しげな感じに見えました。このような場が果たしてわたしの肌に合うのか、どちらかというと懐疑的でしたけれど、とにかく外側からだけ見ていてもよくわからないし、新しいことにも飛び込ねばと思い、とりあえずツイッターをやってみることにしました。

マビノギで演奏会界隈のみなさんに認知されている(はずの)名前シラベル、それと、『ドラゴンクエストⅩ』(以下「ドラクエ10」)もやっていたから、そっちのメインキャラコリモセーズとをあわせて《コリモセーズ/シラベル》という名前でアカウントを持ちました。

マビノギとドラクエ10の話題を行ったり来たりしつつ、ほかの分野も含めていろいろ枝葉を伸ばして発信していくことで、よい相互作用が起こることを期待していました。

しかし、やはりマビノギ勢のかた以外がマビノギの話に反応するものではなく、ドラクエ10ではもともと交友関係がないので、推して知るべしです。〈ツイッター小説〉などをやってみても、なおさらなにも起こりません。ハッシュタグをつけて、フォローの網の外側にも届くようにしてみたところで、たいして射程距離はないんだなということを痛感しました。

フォローしてもらったアカウントのツイートを見に行き、危険なひとでなさそうなら(面識や接点がなくても)フォロー返しをする、というような手間に倦み疲れたり、ブロックされてしばらく立ち直れなかったりと、よくあるパターンをわたしも経てきました。

また、なにか投稿したあとに、たとえば「これはあくまでナニナニのときの話です。ふつうはナニナニだと思います」などのような補足をしないとバランスがとれない気がして、ついつい予防線みたいな薄いツイートを継ぎ足してしまい、なんかしつこいというか申し訳ない気分になりがちでした。それで必要最小限のことだけ書こう、素っ気なくてもいいから、という方針にすると逆に、推敲している段階で、たった140字でこんなことだけ書いてもしかたない、ちゃんと伝わらない、と投稿をあきらめてしまうということもたびたびありました。

それと、無責任なリツイートがタイムラインを汚すのにも厭気がさしていましたから、ツイッターを始めたときのように(義務的に)タイムラインを追うこともやめました。よく反応をいただくかたとか、興味のあるかたのツイートを直接まとめ読みする、というブログ回遊みたいな使いかたに移行していきました。

2016年の前半はわりと毎日なにかツイートしていましたけれど、2017年からは、「発表ごと・お知らせ・返信にほとんど専念する形にするつもりです」と宣言して、ツイートの頻度を落としました。画像1は、その傾向をよく表わしている棒グラフです。

2016年2月から6月までは比較的ツイート数が多く、7月からツイート数ががくんと減った。2017年はその傾向に拍車がかかる。
画像1:2016年から2017年3月までのわたしのツイート数グラフ

この画像1を添えて「ツイート排出量削減への取り組みの成果が出ております」と冗談めかしてツイートしました(2017年4月)。ネガティブな内容をどう伝えるか・伝えないかについては、いつも心を砕きます。

2018年以降になると、マビノギのMML演奏に関する重要なトピック以外、あまり書くこと・書きたいこともなくなり、サウンドクラウドに載せたMML演奏音源の紹介を軸にするようになりました。ドラクエ10関係のツイートもしなくなりました。

2020年、サイト開設後は、こまかい話はツイッターではなくサイトのページに書けばよくなり、ますますツイートはお知らせに徹するようになりましたけれど、サイトの更新や歌入り音源の発表など、お知らせごとは以前よりちょっと増えているので、わりと月に数件ペースのツイートが維持できています。

さっき書いた、140字以内の短さに切り詰める過程で投稿をあきらめる、ということも減りました。サイトの記事に詳細を書き、ツイートのほうでは極力、長文が苦手なひとにも刺さるようなキャッチーさを意識して、要点をまとめるようにしています。

これから

きっとみなさんよく御存じですから、時勢に疎いわたしがここで間の抜けた講釈はしませんけれど、ツイッターはどんどん変化、というより変質しています。名前すら変わってしまいました。

2022年以降の騒動に限らずとも、わたしが使い始めた2016年以来、いつのまにか仕様が変わって、使い勝手が悪くなることが多々あったように思います。洗濯ばさみが今日から枝切りばさみになりました、なんてことはあり得ませんし、ギターは何百年経ってもギターのまま、だから安心です。ツイッターに限らず、コンピューター、ウェブの世界は変化が激しく、愛用の道具を突然奪われ、いじくられてしまう、という不安やストレスから逃れられません。

「選べる」だけでもだいぶ違うと思うのに、設定でオンオフすることも許されず、余計な新機能に振り回されるのは、単純にばかばかしいことです。

そして、サービスそのものの選択肢がもっとあればいいのに、なかなか世のなかはそうならない――と思っていましたけれど、近年は潮流がすこし変わってきました。

残念な仕様変更の数々もさることながら、「副業しませんか」「お金あげるからフォローしてね」系の詐欺アカウント、反響の多い投稿に便乗して目立とうとするいわゆるインプレゾンビ、などなどの跳梁跋扈にうんざりしたひとたちが、もっと平和な場所を求めて別のサービスに移ったり併用したりする傾向が、とくに2023年あたりから顕著になってきました。

……とはいえ、わたしの周辺ではそこまで大きな動きもなく、依然、みんなツイッターを中心に使っているように見えます。どうせ壁新聞を貼るなら・どうせ情報収集するなら、人通りの多い通路のほうが向いているのも事実。「離れたいけれど、ひとが多いからやはり使わざるを得ない」というのが、わたしのもどかしい現状です。

以前は、わたしへの問い合わせ先としてツイッターのダイレクトメッセージをすべてのアカウントから受けつける設定にしていましたけれど、さすがにもうやめました。

タイッツー

2023年9月から翌年4月まで、新興の短文投稿サービス「タイッツー」で発信をしていました。

個人のエンジニアが立ち上げた日本のサービスで、名前からも予想できるとおり、ツイッターの代替を志向しています。へんなお遊び機能がいくつかあるのを除けば、かなり機能を絞ったツイッター、という感じです。ツイッターに満ち満ちている、わずらわしく騒々しいノイズ、そして「周知なしの仕様変更」に疲れたひとたちが、こちらに退避して平和にひとりごちているようなようすに見えます。

とりわけ2023年7月ごろには、ツイッターの利用継続に不安を覚えるような事件がいくつかありましたから、移住先として、あるいは緊急用として、ほかのサービスにかなりの数のユーザーが流れ込みました。ちょうどその受け皿のひとつとなったようです。

ツイッターの利用頻度が低いわたしは、そういう動きにも無頓着で、9月になってなんとなくいろいろ調べものをしているときに、ようやく知ったのでした。先の節でさんざん書いたとおり、ツイッターにさほど愛着を持っているわけではなく、代わりとなるサービスがなんで日本に見当たらないのかとずっと思っていたし、判官びいきなので、ものは試し、使わせてもらおう、といつになく素早く決めました。今後の紆余曲折は覚悟してのことでした。ツイッターにしてからがあのていたらくなので、どれが安心安全、どれが長生きするか、なんてわかるわけがありません。

壁打ち用のマイクロブログを求めているひとにとっては、使い心地がよいと思います。交流ツールとして使うのに向いているのかはよくわかりません。

わたしは、ツイッター離れの潮流も意識した上で、「ツイッターを使わないひとにも、ツイッターが使えないときにも、ノイズなく安心して読める場所」として、ある意味でバックアップみたいな位置づけで、ツイッターの投稿とほぼ同内容を書いていました。2024年4月まで続けて、現在は休止しています。理由は単純で、だれも読んでなさそうだし、後述のブルースカイにその役割を移したからです。サービス側に問題があったわけではありません。

おとすきー

タイッツーのアカウントをつくった直後、「おとすきー」にもアカウントをつくりました。

Misskey(ミスキー)の改変版、Tanukeyで動作しているサーバーです。ミスキーというのは、日本版のマストドンのようなもので、分散型の短文投稿サービスの土台となるプログラムです。(ツイッターのように)特定の企業や団体がデータを管理・掌握するのではなく、サーバーを立てたいひとが各自で立てられて、それぞれの独立したサーバーが共通の通信の仕組み[プロトコル]でつながって、「中心のない」大きな集まりを構成する、というのが「分散型」の特徴です。

共通の通信の仕組みのおかげで、たとえばマストドンのサーバーのアカウントからミスキーのサーバーのアカウントの投稿を見たりフォローしたりできるし、その逆も可能だし、さらに別の分散型の短文投稿サービスともつながれます。

タイッツーをツイッターと併用するだけでは現状がたいして変わらない気がするなあと思って、さらにいろいろ探したり調べたりして、マストドンがどういうものかとか、ミスキーの存在とか、そういうことをようやく学んだわけですけれど、いろいろな説明のなかで、サーバーのことをインスタンスとも呼んだり、共通の通信の仕組みを「ActivityPub」といったり、その仕組みでつながっているサーバーの集合体を「Fediverse」と称したりするので、そんなにすんなり理解できるようなものではないというか、エンジニアたちの大風呂敷がそのままむき出しになっている感じがします。ゆえに、ブロックチェインなどと同じく縁遠い感じがしてしまいます。

個人で立てているサーバーがほとんどで、数年先もわからないような不安はあるものの、仮にサーバーが息絶えそうでも、べつのサーバーにアカウントとデータを引っ越せばよく、どこにアカウントをつくったかが後々になって致命的になることはなさそうです。でも、おなじサーバー内の投稿のほうがアクセスしやすく、おなじサーバー内のひとになら投稿が届きやすいので、好みのサーバーに身を寄せるほうが便利です。

……というのが分散型の短文投稿ソーシャルメディアについての、おおまかな説明でした。


音楽好きの為のサーバー「おとすきー」にアカウントをつくりました。これも個人のかたが管理しています。ひとが多すぎもせず少なすぎもせず、ややおとなしいコミュニティです。音楽以外の話題が禁じられていることもなく、なに食べたとか仕事終わったとかおやすみなさいとか、そういう投稿とともに、DTMの作業進捗や自作宣伝や好きな曲の話とかがたまに流れている、という感じです。

ひとによって使いかたが違うのでしょうけれど、〈パブリック〉に公開されたサーバー内の投稿を「ローカルタイムライン」で読んだり、「作品宣伝ch」「雑談ch」などテーマ別のチャンネルに投稿したり、という感じでしょうか。チャンネル機能がほかのミスキーサーバーより使い勝手に長けています。中小規模のサーバーだと、だれかをフォローして自分のタイムラインに取り込まなくても、これらの機能だけで充分な感じがします。発信する側にとって、フォロー関係を気にしなくてもいい、誰かには届くだろう、と思えるのは心強いものです。ちなみに、グローバルタイムライン(つながっている他サーバーすべてが対象のタイムライン)を表示する機能はありません。

フォロワーと自分のアカウントページの訪問者が読める「ホームタイムライン」に向けて投稿すると、「ローカルタイムライン」にも流れません。ローカル、ホーム、そしてテーマ別のチャンネル、どこに投稿を流すべきかを(戦略的に、あるいは気を遣って)毎回考えるのは、なかなかたいへんです。

一概にいって分散型の短文投稿ソーシャルメディアは、投稿がどこまで拡がるのか射程を把握しづらく、その設定の組み合わせも多く、そこがツイッターと勝手の違うところで難しい感じがします。利用ガイドもなかったりわかりづらかったりして、いろんなところで情報収集してからでないと怖くてさわれない機能が多い気もします。

ミスキーの文化圏では絵文字が大活躍しています。絵文字で投稿にリアクションができますし(「いいね」の代わりのようなもので、「なるほど」とか「好き」とか「知見」とか決まり文句の絵文字を使って伝える)、本文にも入れられます。ミスキーの代表的な(いちばん人口が多い、迷ったらとりあえずここ、という感じの)サーバー「Misskey.io」のタイムラインで賑々しい投稿が流れていくさまを最初に見たときは、ガラケー時代のデコメ絵文字きらきらな時代に先祖返りしたのか、と唖然としてしまいました。ただし、サーバーによってそれぞれ、人口もタイムラインの傾向も違います。おとすきーのローカルタイムラインはのんびりしています。

ツイッターなどで「各SNSの使い分けや印象」を書いている投稿を眺めていると、「Misskey.io」を指して「ミスキー」と呼んでいる(あるいは両方を混同している)ひとがけっこう多くて、「ミスキーのノリには合わなかった」という発言をちょくちょく見かけます。誤解が生まれがちなところだと思います。


おとすきーでの投稿は、音楽への興味が強いひとが読むという前提があるから、ツイッターのコピーではなく、ちょっと違うことを書くようにしています。とはいえ、そんなに専門的なことは持ち出さないし、おしらせごとが中心なのは変わりません。あちこちのアカウントを器用に使い分けできるタイプでもないので。

ほかのサービスと違ってオーディオファイルがそのまま載せられるので、自作の音源の試作品を載せたりもしています。ただ、個人運営のサーバーにファイルをほいほいと置くのも気が引けるというか……アカウントに割り当てられているドライブ容量が1ギガバイトあるので(初期状態ではもっと少なく、なんらかの支援をすると増えていく)、遠慮することもないのですけれど、場所を借りている、という意識が先立ってしまいます。タイッツーでもそうでした。


他サーバーのアカウントから、わたしのおとすきーでの投稿をタイムラインで読みたい・フォローしたい、というときは、ミスキーなら「照会」機能で「@colimoshirabell@otoskey.tarbin.net」と入力してアカウントを見つけてください。マストドンからなら「検索」で同様に。このように狙いをつけてアクセスしないといけません。分散型サーバー間の壁はまだまだ高い。(次節で取り上げるブルースカイから簡単にアクセスできるようになるのは、まだまだ先のことかも。)

ミスキーやマストドンなどでは、RSSフィードも生成されるので、フォローするかわりにRSSリーダーに登録して投稿を読むという手もあります。これもツイッターに比べて便利な点でしょう。

Bluesky

「Bluesky」も新興の分散型の短文投稿サービスです。もともとツイッター社内で始まった開発事業が、想像に難くないいろいろな経緯で分離独立し、2023年に本格的な試運用に至りました。わたしのアカウント取得は2023年12月初めです。

通信規格には「AT Protocol」が使われています。「ActivityPub」を使うマストドンやミスキーなどと仕組みが違うので、両者間でスムーズにやりとりができるわけではありません。有志の手によって、両者を橋渡しする試みもされてはいます。

仕組みだけでなく、目指すものにも違いがあります。マストドンやミスキーなどに比べて、「エンジニアの大風呂敷」感を表面に出さないようにして、一般ユーザーにとっての使いやすさに注意を払って設計・運営しているようです。たしかに、多くのユーザーはツイッターの濁流を忌み嫌ってブルースカイにやってきているわけで、自分の発信はつねに自分の持ちものだ、とか、分散化による脱中央集権こそがウェブのあり得べき姿だ、とかいう考えでブルースカイを使っているひとは少数です。

先述したタイッツーやおとすきーでのアカウント作成と同時期に、どんなものか見てみようかなと思って登録しようとしたら、招待制でしばらく待つ必要がありました。それからなんと2ヶ月半以上も経ってから、ようやく招待コードが届き、アカウントがつくれました。2023年の12月初めのことでした。

そのころまでのブルースカイは、まだ試運転の段階で、ログインしないと誰の投稿も読めないようになっていました。それから間もない2023年12月下旬、招待制でなくなり、一般公開が始まると、利用者が急に増えました。

青空の名のとおり「非公開での運用はできず、すべてオープンに扱われる」場だったはずでしたけれど、さっき述べたように、一般ユーザーが求める機能を優先しているようで、ダイレクトメッセージの機能も、ツイッターなどと同様に使えるようになりました。

ミスキーやマストドンなどの(「ActivityPub」系の)仕組みと違って、アカウントの属するサーバーを意識する場面はおそらくありません。アカウントをつくる際、ふつうは「bsky.social」のプロパイダーを選んで、ハンドル(ユーザー名)は「@name.bsky.social」となります(nameの部分に自分が決めた文字列がはいる)。ウェブサイトなどのドメインを持っているなら、それに紐づけてハンドルが変えられます。わたしのハンドルが「@colimoshirabell.com」になっているのは、当サイトと紐づけたからです。こうやっておくと、一種の本人確認のような意味があります。当サイト上でブルースカイのサーバーを立てているわけではありません。(「分散型」周りの思想からすると、おそらく、こういう紐づけが「投稿の所有権」を示すことにおいても大事なことになるようですけれど、勉強不足でよくわかりません。そもそも利点を実感する機会がありません。)

もともと視察しようと思っただけだったから、ブルースカイでなにを発信するかについてのプランはまったくありませんでした。とにかく未来に備えて選択肢をいくつか確保しておく、という以上の意味が当初はありませんでした。

招待制が廃されたあと、わたしの知っているひとたちもブルースカイにアカウントを続々とつくっているのに気づき、あーっ、と思って、ツイッターとだいたいおなじ投稿をこちらでもすることに決めました。ひとつの投稿に300文字まで書けるから、ちょっとつけ加えることもあります。

2023年末ごろの時点は、検索機能は(とくに日本語だと)使いものにならない印象を持ちましたけれど、本稿公開時点では、だいぶツイッター検索の感覚に近くなりました。サインインしていなくても検索ができます。ただしその場合、〈サインインしていないと閲覧できない〉設定にしている投稿の内容は伏せられて表示されます。

「フィード」機能の自由度の高さが特徴的とされていますけれど、まったく使っていないので、なにもいえません。ブルースカイでもRSSが使えます。いくつかのアカウントをRSSリーダーに登録して、そちらで新着投稿をチラ読みする(画像は届かない)という使いかたもしています。

Discord

ゲームしながらのボイスチャットやテキストチャットに特化したアプリです。

……という先入観があり、あんまり触ったことがありませんでしたけれど、必要があって2024年5月に使い始めました。

べつにゲームに限らず、たとえば社内会議とか、個人的な壁打ちとか、なんでも使えるようです。ただ、アメコミふうなキャラのスタンプ、アニメ絵文字とか、はしゃいだ文体のシステムメッセージとかを見ると、あまりフォーマルな場で使うには不似合いに思えます。

やりとりの内容がサーバーの内側に閉じている点で、(ウェブで広く拡散される)短文投稿ソーシャルメディアサービスと区別されます。ツイッターなどの場で議論するとすぐ絡まれたり炎上したりしがちなので、それを嫌って、ディスコードのようなやや閉じた場でコミュニティをつくってやりとりするひとたちが増えていると聞きます。

サーバーへのリンクが「招待状」みたいな扱いになっています。載せているリンクからアクセスすると、『コリモセーズ/シラベル(colimoshirabell)に招待されています』と書かれたページが出ます。そこで「招待を受ける」ボタンを押すと、サーバーにアクセスできます。アカウントをつくってサインインする必要があります。

サーバーにアクセスしてから「脱退」するまで、サーバーに参加していることになり、その状態であれば、わたしにダイレクトメッセージが送れます。

ダイレクトメッセージについては、以前はツイッターで誰からでも受け取れる設定にしていましたけれど、いまはそうしていないので、代わりにブルースカイとディスコードをおもな連絡先にしよう、という考えです。ブルースカイでダイレクトメッセージを送れるひとがどれくらいいるかというと心もとないので、ディスコードと二枚看板にしたというわけです。もちろん利用規約・お問い合わせのページにはEメールアドレスも載せていますけれど、いままでスパム2件しかもらったことがありません。Eメールでやりとりする時代でもなかろうと思います。

さて、それでサーバーのチャンネルでなにをするか、なのですけれど、現状、あまり決めていません。わたし個人のサーバーに誰がなにを目当てに来るというのか、という思いがぬぐえないまま、ひとまず場をつくってみた、という感じです。フレンド登録を経てダイレクトメッセージを受けつけるより、サーバーを開放するほうがいいと考えました。

わたしはボイスチャットを使わないので、テキストチャンネルだけにしています。「はじめに」のチャンネルに利用ガイドとルールを書いているので、そちらを参照してください。どう活用するか、誰が活用してくれるかわからないサーバーのくせにガイドの文章が長くてきちきちしていて、自分でもあきれますけれど、転ばぬ先の杖です。

(2024年8月30日追記:サーバーをつくった当初は「コリモセーズ/シラベルのディスコードサーバー」という名前にしていました。そのまんますぎるのと長すぎるのとで、改名することにして、「掲示板」という言葉に置き換えました。)