マビノギのアルペジオコンサートホール

オンラインRPG『マビノギ』の演奏システムに関する記事です。イメンマハの施設「アルペジオコンサートホール」について、演奏家向けの情報を載せています。演奏に直接関係ないことも含めて、ホールを利用する際のガイドになるように書きました。

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アルペジオコンサートホールとは

2019年11月のアップデートで、イメンマハに「アルペジオコンサートホール」という野外ホールが新設されました。その用途はおもに2種類です。

NPC・ミレシアン、どちらの公演でも、一定時間観覧する(ホール内で過ごす)ことで、バフ効果や「ペット転生ポイントポーション」が得られます。

NPCによる公演が行なわれるのは、チャンネル3からチャンネル7にて、土日の20時から10分少々です。公演といっても、BGMが切り替わるだけです。数曲、フルサイズで流れます。舞台上におなじみのNPCたちが現れ、演奏や指揮のモーションを見せます。詳しくは、NPCから聞ける説明や、公式サイトのアップデートのおしらせなどを参照してください。

チャンネル2で、ミレシアン(プレイヤーキャラクター)がホールを借りて利用できます。本稿では、ミレシアンがホールを借りて利用する場合の流れや注意点などを(おもに演奏家の視点で)まとめます。利用にかかる費用が高いので、前もって知識を仕入れたいコンテンツなのですけれど、解説記事が数えるほどしか見つかりません。NPCからも、通り一遍な説明が聞けるとはいえ、あいまいなところも多いので、以下、なるべく正確に解説してみます。数回ホールを借りて、2キャラを操作して検証した上で書いたものなので、3キャラ以上でパーティを組まないと気づけないようなことは、見落としているかもしれません。

ホールを借りる手順

アルペジオコンサートホールを借りる手続きについて説明します。

チャンネル2にて、ホールへの通路にいるNPC貸館マネージャーアンダンテに話しかけます。

「コンサートホール貸館」を選択、つづけて「はい、借ります。」を選択します(画像1)。ホールを借りるには、100万ゴールドかかります。この選択時点では、まだ100万ゴールドを払うことにはなりません。

画像1:貸館申請中の会話

コンサート進行方法についての、2ページぶんの説明がくどくどと挟まります(説明がもうすこし〈伝わるデザイン〉になっていたら、こんな記事を書かなくても済むのですけれど)。その次に、貸館申請リストが出て、ホールを借りる日時を決めることになります。時間帯は、リアル時間の0時から3時間ずつで区切られています。(定期メンテナンスがある)毎週水曜日は選べないようになっています。ほかのプレイヤーがレンタル済みの時間帯も選べません。

チケットの価格(0~10万ゴールド)や販売数(50~100枚)なども、ここで決めます。チケットや招待券については、このあと説明します。

「貸館申請完了」ボタンを押すと、「次の内容でコンサートホールを貸館しますか?」と訊かれるので、「確認」ボタンを押します。これで手続きが完了します(画像2)。(「貸館する」のはホール運営者であって、ミレシアンは「館を借りる」側です。「レンタル」と読み替えたほうが混乱しないかもしれません。日本のマビのテキストにツッコミをいれていたらキリがないんですけれどね。)100万ゴールドを(銀行直取引で)支払い、「アルペジオコンサートホール貸館証書」、「ミレシアンコンサートスタッフチケット」20枚、「ミレシアンコンサート招待券」10枚(と追加分)を入手します。

画像2:貸館申請が確定したときの画面

アルペジオコンサートホールに関わるチケットが4種類あります。

アルペジオコンサートホール貸館証書
1枚だけ支給されます。レンタルの日時と費用が記載されています。ホールに入場するときと、舞台に上がるときに必要で、次項の「スタッフチケット」と効果はおなじのようです。なぜか別キャラにも渡せます。ペット保管可能。
ミレシアンコンサートスタッフチケット
1回だけ取引可。20枚支給されます。舞台に上がるメンバーに手渡す必要があります。コンサート主催者、コンサート日時が記されています。ホールに入場するときと、舞台に上がるときに必要です。(説明文には、『主催者はスタッフと一緒にパーティを組み、パーティメンバーにこのスタッフチケットを渡してください。』とありますけれど、チケットそのものは、パーティを組む前から渡せます。後述するように、スタッフが舞台に上がるときにパーティが必須になります。)
ミレシアンコンサート招待券
1回だけ取引可。観客として入場するときに必要です。ホールを借りたキャラが、知り合いなどに配る用の入場チケットです。既定で10枚支給されますけれど、もっと欲しい場合は、貸館申請のときに「追加購入招待券」の欄で、追加枚数を設定しておきます。
ミレシアンコンサートチケット
当日券に相当します。観客として入場するときに必要です。上記の3種類のチケットいずれも持っていないときに、入口のNPCから購入できます。番号も書かれていて、抽籤券の役目も兼ねます。ペット保管可能。
画像3:各種チケット

画像3が、各種チケットのインベントリイメージです。上から、貸館証書、スタッフチケット、招待券、コンサートチケットです。

いずれのチケットも、〈所有権保存〉のアイテム属性があるので、渡すときは「取引」です。露店やワゴンで売ることもできるそうです。地面に落とすと1分で消えてしまいます。銀行経由でアカウント内の別キャラに移動することもできます。また、公演が終わったあとも消滅しませんけれど、(記念に残す以外に)用途はありません。

以下、ホールを借りたキャラ(コンサート主催者)のことを、単に「主催者」と書きます。主催者以外で「ミレシアンコンサートスタッフチケット」(または「アルペジオコンサートホール貸館証書」)を持っているキャラのことを、「公演スタッフ」と書きます。各種チケットの名前も適宜、短縮して書きます。


接続障害や臨時メンテナンスなどでログインができず、公演ができなかった場合には、14日以内であれば、NPC貸館マネージャーアンダンテにてレンタル費用の払い戻しができます。チケット払い戻しは、NPC入場マネージャーラルゴの担当です。

あくまで、特殊な事例の救済措置であり、単に忘れてたりインしそこねたりエラー落ちしたり、というだけなら、払い戻しされません。

貸館時間の流れ

貸館時間になると、コンサートホールの入口にバリケードが設置され、各種チケットがないと入場できなくなります(画像4)。すでにホール内にいた場合は、外の通路に自動でワープします。

画像4:入口のバリケード

貸館時間の3時間の内訳は、

  1. 準備時間:30分間
  2. 入場時間:30分間
  3. 公演時間:最長90分間
  4. 退場時間:最短30分間

となっています。少なくとも主催者は、これら4つの進行段階を意識しておくほうがいいでしょう。たとえば、21時からの時間帯で借りた場合、公演時間は22時から23時30分までとなります。

準備時間

最初の30分間は準備時間です。主催者と公演スタッフのみがホールに入場できます。厳密にいうと、「貸館証書かスタッフチケットを持っていること」が入場の条件になります。

入場マネージャーラルゴに話しかけると、入場できます。バリケードのほうをクリックしてもはいれません。ホールから出る場合には、バリケードをクリックします。なお、交易状態のまま入退場する場合、運送手段から離れていると、身動きがとれなくなってしまい、強制終了するしかなくなります。

舞台に上がるには

ホール内のNPC総括マネージャーフォルテに話しかけ、「舞台入場」を選びます。このとき、次の条件を満たしていれば、画像5のような反応になり、「舞台上へ移動」が選択できて、舞台に上がれます。

画像5:統括マネージャーと会話して舞台へ

段取りとしては、公演メンバーは、スタッフチケットを受け取って、主催者とパーティを組む、と覚えておけばOKです。ふつうの目的なら合奏パーティを組むことになりますけれど、ほかの種類のパーティでも舞台に上がれます。

スタッフが全員パーティに揃うまで舞台に上がらず待つ必要はなくて、事前にスタッフチケットを渡しているのなら、そのメンバーが来たときに、舞台上でパーティ募集して、客席にいるメンバーをパーティに加えればOKです。また、公演が始まってからでも、(主催者が舞台から降りて)スタッフチケットを手渡すことはできます。

スタッフチケットや貸館証書は、入場したり舞台に上がったりしても、消費されず、手許に残っています。

舞台の仕組み

開演までは、舞台に幕がおりています。麗々しい大仰なデザインですけれど、その舞台の内側は、画像6のようにあっさりしています。視野が狭くてやや不便に感じるかもしれません。

画像6:準備中の舞台内

舞台から降りるときは、客席側から見て舞台左側の端にあるバリケードをクリックします(画像7)。出口、という表示がなく、わかりにくいのです。

画像7:舞台の出口

主催者以外は、舞台上でパーティから抜けると、NPC総括マネージャーフォルテのそばに強制ワープとなります。主催者自身は、パーティから抜けてもワープしません。

舞台上でチャンネル移動やリログをすると、ホール入口の外に戻されます。客席でも同様ですし、公演時間中でも同様です。

舞台上のパーティリーダー(またはパーティを組んでいない主催者)は、演出効果を制御する為の、ミレシアンコンサート管理ウィンドウが表示されます。実際に演出が使えるのは公演時間のみなので、詳しくは後述します。

舞台の奥のほうに、NPC公演演出販売機があって、主催者またはパーティリーダーのみ、舞台で演出効果を出す為のアイテムが購入できます。この品揃えについてもあとで触れます。また、このNPCで舞台の「照明設置」「色変更」の設定もできます。演出アイテムは公演時間中も買えますけれど、舞台の照明・色は、入場時間が終わるまでの間に決めないといけません。また、照明・色は、その貸館時間にのみ反映されます。

照明設置は、ストリップライト(中央の壁の一点を上から下に広く当てる)、ウォールウォッシャーライト(左右5ヶ所ずつ、小さい照明を下に当てる)の2種類が追加できます。どちらも費用は10万ゴールドです。

色は、白・赤・黄・緑・青・黒・紅、から選びます。これも10万ゴールドかかります。ただし、画像8のように、色が変わるのは舞台の縁のピカピカする部分だけです。ちなみに、「赤」は画像8のように朱色っぽい赤、「紅」はピンクと呼ぶほうが似つかわしい色です。「青」はターコイズ、青緑です。

画像8:舞台の色を赤に

照明設置や色変更のとき、すでに適用されているものを再度選んでも、なにも起きません。一度設置した照明を取りやめることはできないようです。

準備時間の終了時

とても重要な点があります。準備時間の終了時(21時から借りているなら、21時30分)に主催者が舞台に上がっていない場合は、その時点でコンサートがキャンセルされます。キャンセルになると、入場時間も公演時間もスキップされて、残りの貸館時間は、退場時間とおなじ状態になります。なお、この場合は、貸館料金の払い戻しはされません。

準備時間の終了時ちょうどに、主催者ひとりが舞台に上がってさえいればよく、ほかの時間は、主催者がホール内にいなくても、ログインすらしていなくても、問題ありません。

入場時間

公演開始30分前になると、主催者と公演スタッフ以外のキャラも、ホールに入場できるようになります。

NPC入場マネージャーラルゴに会話して入場します。各種チケットを持っていない場合は、「ミレシアンコンサートチケット」を買うか訊かれるので、買えばすぐに入場できます。コンサートチケットや招待券も、入退場で消費されることはなく、その時間帯の間、何度でもホールに出入りできます。もちろん、チケットを失くしたら再入場を断られますけれど、売り切れていないかぎり、買い直すことができます(スタッフチケットなどを一旦手放せば、主催者や公演スタッフもコンサートチケットを買うことができます)。しかも、コンサートチケットは、取引・ペット保管ができるので、ひとりで何枚も持てます。(販売枚数をひとりで買い占めると、ほかの来場者の迷惑になるはずですけれど、システム上、対策がとられていないかもしれません。)

コンサートチケットのアイテム属性に、「No.001」というような番号が記載されています。これは公演終了時の抽籤で使う番号です(後述)。番号はランダムではなくて、販売順の連番です。招待券のほうは、抽籤の対象ではありません。

主催者・公演スタッフは、準備時間と同様の状態です。

公演時間

画像9:客席の壇上から舞台を見上げる

舞台の幕ががらがらと開いて、いよいよ本番です。もちろん、ホールのシステムとしての「公演時間」ですから、なにかをやらなければならないと決まっているわけでもないし、公演(ユーザーイベント)を始めるタイミングは、その場で主催者たちが決めればいいことです。

公演時間中は、主催者側のパーティメンバーのみ、スキル・アクション使用やペット・パートナー召喚ができます。観客のほうはできなくなり、行動が大幅に制限されます。名目上は『公演マナーに反する一部の行動』が対象らしいのですけれど、休憩スキルで座る、アンコールスキルで拍手を鳴らす、といった、ユーザーイベントでごく当たり前な行動すらできません。非常に不便です。スキルなどのほかにも、多くのアイテムの使用も制限されます。ミニドールも召喚できません。作曲スキルが使えないのですから、当然、吟遊詩人掲示板の機能も使えません。

入場時間のうちに座っておけば、公演中もそのまま座り続けることはできます。奥の手ですけれど、公演メンバーのパーティに一時的に入れてもらえば、その間は各種制限から解放されます。

(申請型の公演場(ネコ島やフェスティア)が、昔はこういう仕様だったような記憶がありますけれど、いまは(演奏スキルの禁止程度に)緩和されています。それらに比べると、アルペジオコンサートホールの観客にかかる制限は、かなり厳しいものです。)

公演時間を5分間、ホール内で過ごすと、音符のエフェクトがキャラの周囲に出るようになります。その状態のまま、終演時にホール内にいれば、ボーナス効果が得られます(退場時間のところで説明します)。ホールから出ると、過ごした時間が初期化されてしまいます。

公演時間のあいだは、バリケードで客席に移動するとき以外の強制ワープの仕様がすこし変わります。ワープ先が客席の壇上になります。また、主催者がパーティから抜けると、舞台上のほかのメンバー全員が、壇上に強制ワープとなります。つまり、主催者と、主催者が属するパーティのメンバーしか舞台にいられません。(準備時間や入場時間のときは、メンバー自身がパーティから抜けないかぎり舞台に残れるので、その間は舞台に17人以上立てるかもしれません。)また、公演スタッフが舞台からワープするときに、スタッフチケットまたは貸館証書を持っていない場合、ホールの入口の外にワープします。

ミレシアンコンサート管理ウィンドウ

パーティリーダーは、ミレシアンコンサート管理ウィンドウで演出が出せるようになります。画像10に映したのが、そのウィンドウと、演出効果のひとつ、スポットライトです。

画像10:ミレシアンコンサート管理ウィンドウとスポットライト

該当する演出アイテムを持っているときのみ、その演出を実行するボタンがクリックできます。ボタンの右下に、アイテムの個数が表示されています。演出を使うとクールタイムが発生しますので、続けざまに同じ演出が出せません(クールタイム終了までの秒数がボタンに表示されます)。

演出アイテムについて、以下のリストに記します。

スポットライト
あらかじめ選択したパーティーメンバーに、10秒間スポットライトを当てる。1個1万ゴールド。
クライマックスライト
あらかじめ選択したパーティーメンバーの周りに、5秒間華やかなキラキラを出す。1個1万ゴールド。
微かなライト
あらかじめ選択したパーティーメンバーの頭上に、10秒間ちいさなキラキラを出す。1個1万ゴールド。
観客へのコメント
半角60文字(全角30文字)までのメッセージを入力し、ホール内にいるキャラ全員に、画面中央のテロップで5秒間表示する。1個1万ゴールド。
舞台花びら
あらかじめ選択した〈シャボン玉・紙・派手な紙・星・ハート〉のいずれかのパウダーを、舞台に7秒間表示する。1個5万ゴールド。
舞台エフェクト
あらかじめ選択した〈光・星・蝶々〉のいずれかのエフェクトを、舞台に30秒間表示する。1個10万ゴールド。
舞台グリッター
あらかじめ選択した〈ゴールド・ブルー・ピンク・スカイブルー・パープル〉のいずれかの色で、舞台に7秒間、滝のようなキラキラを出す。1個10万ゴールド。
舞台クラッカー
舞台の前方に10秒間、クラッカー(というより、炎の柱、スパークラー)を出す。1個10万ゴールド。
舞台花火
舞台で10秒間、花火を打ち上げる。1個10万ゴールド。

言葉だけでは、いまひとつわからないところがあります。ハニーバニーさんが身銭を切って全エフェクトを順番に表示させた動画がありますから、そちらを見るのがいちばんイメージしやすいと思います。

ライト系は、キャラごとに適用されます。「対象選択」ボタンから、パーティメンバーにチェックを入れておきます。複数人を選ぶこともできて、演出を発動すると、人数ぶんの演出アイテムが消費されます。人数ぶんの個数がない場合は、演出が使えません。

「コンサート終了」ボタンを押すと、『本当にコンサートを終了しますか?』と確認メッセージが出ます。「確認」ボタンを押すと、ただちに公演が終わり、退場時間に切り替わります。

退場時間

公演が終わって退場時間に切り替わるときに、いくつかのことがまとめて起きます。

まず、舞台上の主催者と公演スタッフ全員が、客席の壇上にワープします。舞台に再び上がることはできません。

観客も主催者も公演メンバーも、ホール内で過ごした時間に応じた「コンサート観覧効果」を受けます。ただし、公演終了時にホール内にいる必要があります。効果は次の通りです。

NPCによる公演のときも、同様の「コンサート観覧効果」が得られます。ただし、NPCの公演は10分少々です。

また、ミレシアンコンサートチケットによる番号抽籤も行なわれます。『今回のコンサートの当選番号はXです。』というテロップが画面中央に出ます。該当する番号のチケットを持っていれば、「ミレシアンコンサート当選ボックス」がもらえます。このボックスは、入場券の収益の多寡によって3段階の等級に分かれます。しかし、ふつうのユーザーイベントとしてオープンな公演を行なうなら、入場券の価格設定は0Gか1Gくらいにするでしょうから、あまり関係ありません。

入場券の収益の50パーセントが主催者に郵便で届くのも、この終演時のタイミングです。

ホール入口のバリケードも消えて、残りの時間は、ふだんの空き状態とほぼおなじになります。NPCの女子(男子)ダンス部メンバーが壇上にいない点が異なります。

演奏会場としての特徴

とにかく、舞台と客席の距離が遠いのが困ったところです。

距離が遠いと、演奏の音量が小さくなります。このホールの構造だと、どんなに近くで聞こうと、演奏の音量が6dBくらいは下がってしまうような距離になります。

もちろん、集中鑑賞モード(ゲーム内表記:集中観賞モード)を使えば、音量を心配する必要はありません。舞台上の合奏パーティの集中鑑賞モードは、ホールのほぼ全域で有効のようですけれど、プレイヤーが100人、200人規模でたくさん集まった場合、(キャラが表示される範囲が狭くなるかもしれないので、)どうなるかはよくわかりません。集中鑑賞モードのボタンそのものは、ある程度客席の前側でなければ表示されない距離です。

音が小さくなるだけならまだいいとして、集中鑑賞モードを使わないと音がまったく届かないエリアがかなり広いのが問題点です。画像11で、集中鑑賞モードを使わない場合の、演奏音が届かなくなる境界線を示しました。厳密なものではないので、目安と捉えてください。

画像11:舞台最前部とやや奥で弾いた音の届く範囲

舞台中央のいちばん前、Aの位置で弾いたときに、演奏音が聞こえなくなる距離が赤い線です。それより内側(左側)なら聞こえます。同様に、舞台の白い床と黒っぽい床の境目、Bの位置で弾くと、青い線の内側が可聴エリアとなります。

音量以外にも、チャットの届く範囲も気になるところです。たとえば、さっきの画像11のBの位置(舞台中央、白い床の境目)と、客席の壇と噴水との中間位置、このような距離だと、もはや相手のキャラ名が見えません(画像12)。チャットの吹き出しも見えません。ログにはチャットがまだ届く距離です。しかし、噴水のうしろの位置まで下がると、チャットも届かなくなります。

画像12:この距離だとキャラ名すら見えない

さらにいえば、舞台のいちばん手前の場所で発せられたチャットも、ホールの入り口附近には届きません。

客席のうしろのほうだと、(視野範囲の設定や混雑具合によって)舞台上のキャラが見えなくなる場合もあり得ます。キャラが見えなければ、臨場感もなにもありやしません。

演奏音とチャットの届く範囲を、ミニマップに描きこんでみました(画像13)。ミニマップ自体があまり正確なものではないようなので、これもあくまで目安として。

画像13:演奏とチャットの届く範囲を示したミニマップ

チャットの届く範囲は四角形、演奏音の届く範囲は円形になります。(もちろん水上で調査はできませんから、客席での実測をもとに仮定して直線や円を描きました。)チャットの届く範囲を調べた際には、右(東)の端で聞こえない位置があり、左のほうにはなかったのですけれど、おそらく演奏者の立ち位置が、微妙に左に寄っていたからだと思います(ミニマップの表示ではむしろ右に寄っていたのですけれど)。ホールも範囲も左右対称だと仮定して、左端にもいちおう縦線を補いました。

このマップからもわかるように、客席の前後を区切るように伸びる紫色の帯を目安として、その後ろ側はデッドゾーン、と捉えるほうがいいと思います。舞台上も、前方の白い床のゾーンに立つことが前提条件だといっても過言ではありません。

距離に加えて、客席からかなり見上げる高さに舞台があるせいで、舞台上のひとたちと自分を画面内に映そうとすると、カメラアングルが不自由になりがちです(前のほうで載せた画像9などを参照)。

客を入れずに、たとえば動画を撮る為にホールを借りる、というひともいるでしょう。そういう用途なら、客席との距離なんて気にすることはありませんし、魅力的な映えスポットかもしれません。


貸館されていない平常時には、NPC女子ダンス部メンバーたちがエリン時間の7時から19時まで、NPC男子ダンス部メンバーたちが19時から7時まで、壇上を専有して踊り続けています(画像14)。逆にいえば、このNPCたちをどかすには、ホールを借りないといけません。

画像14:壇上のダンス部メンバー

ホールを借りた上で、わざとキャンセルして、画像15のように、NPCたちのいなくなった壇上を舞台がわりにするという使いかたもあります。その場合は、公演時間に生ずる制限がないから、観客が休憩スキルなどをふつうに使えます。

画像15:アルペジオコンサートホールの客席での演奏会の風景

この画像は、2023年1月3日、ルエリで行なわれた、アルペジオコンサートホールでの演奏会のようすです。演奏会での演奏者・観客の距離は、これくらいがおおよそ一般的です。本来の舞台がいかに客席から遠いか、よくわかると思います。

この会の場合は、舞台で行なう予定が、望まざるもキャンセルになってしまっただけのようでしたし、壇上のNPCたちを消す為だけにわざわざ100万ゴールドを費やすお大尽はいないと思いますけれど、ひとつの事例として紹介しました。

客席の景観は、パッと見たところよさそうですけれど、周囲にNPCが多くて、小動物がちょこまかと動き回っているし、吹き出しも頻繁に出るので、かなり気が散ります。客席側の壇は、大人数合奏をするにはぎりぎりの広さのようです。操作も(わたしのプレイ環境だと)やや重くなるエリアです。NPCの羊も鳴き声を出すので、効果音の音量を下げるか、集中鑑賞モードにするかしたほうがいいでしょう。そもそも、先述のように、集中鑑賞モードが前提になっているような設計です。

ほかのプレイヤーの邪魔になりにくい(行き止まりなので、通りすがるような場所ではない)のは利点かもしれません。しかし、やはり気になる点があまりに多すぎます。オープンなユーザーイベント向けではない施設だといわざるを得ません。

ホール内の特殊な仕様、その他の補記

アルペジオコンサートホールの敷地内は、貸館中も普段のときも、特殊な仕様や制限があります。上記で書き漏らしたこまごまとしたこともあわせて、いくつか述べます。

特殊な仕様や常時の制限

ホール内でチャンネル移動やリログをすると、入口の外でのログインとなります。

ホール内は、天候の扱いが特殊です。曇り・雷雨になりません。イメンマハが曇りのとき、ホール内のエリアのみ晴れになっています。雷雨のときは雨になります。また、ホール内では、雨降りの描画が別のエフェクトに差し替わります。リアル時間が冬(おそらく12月から2月)なら雪。秋は紅葉で、春は桜だそうです。夏もおそらく固有のエフェクトなのでしょう。こういう独特さのせいか、瞬間的に明るくなったり暗くなったり、光の具合に違和感があったりします。

ホール内のエリアから、浪漫農場やフェスティア、エイヴォン、アヴァロンゲートなどに入場することはできません。また、ホール内のエリアは、瞬間移動魔法使いインプの移動先に登録できません。これらは、ネコ島やフェスティアの公演場の舞台上と同様ですけれど、アルペジオコンサートホールの場合は、客席含めた全域に制限がかかっています。

ホール内のエリアでは、花火キットで花火を打ち上げることができません。

その他

客席の端にいるNPCさすらいの楽器商人レントから、楽器や楽譜スクロールが買えます。ピシスチューバを除く店売り楽器がひと通り揃っています。楽器の修理もできます。

その反対側の端にいるNPC記念グッズ販売員ルバートから、ペンライトなどのグッズや料理が買えます。「応援ライトスティック」は期限つきの消費型アイテムで、「応援」エモーションを1回出せます。なぜかアルペジオコンサートホールでは使えない「携帯型コンサート花びらキット」や「携帯型コンサート花火キット」もあります。ほかの公演場などで役に立つかもしれません。そのほかは、使い道の思いつかない品物がほとんどですし、舞台用演出アイテムと違って誰でもいつでも買いに行けるので、品揃えの紹介は省略します。

ホール客席の東端と、聖堂横の広場の突端部分とは、演奏音がぎりぎり届く距離です。ふつうは問題にならないと思います。

舞台後方に、大きな木が立っているときと、そうでないときと、2パターンあるようです。どういう条件で切り替わるのか、わかりません。季節によって違うのでしょうか。

イメンマハ公演場の舞台を半円に区切る線より奥側(画像16)の一定区域でパーティから抜けると、アルペジオコンサートホールの客席の壇上にワープする、という謎の現象があります。公演場での演奏会のときは気をつけましょう。なお、貸館されているときはワープが発生しません。

画像16:イメンマハ公演場の舞台を半円に区切る線より奥側に立つ