マビノギの楽譜スクロールの種類

オンラインRPG『マビノギ』の演奏システムの解説として、MMLを書いて使用する「楽譜スクロール」に関する、演奏家向けの情報を載せています。マビノギMMLガイドの記事のひとつです。

特定のクエストやアルバイトでのみ用いる楽譜については、取り上げていません。

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楽譜スクロール

楽譜スクロール。アイテム説明:好きな楽譜を書き込めるスクロール。作曲スキルを使用するときは、このスクロールが必要になる。
画像1:商店販売の楽譜スクロール

「楽譜スクロール」は、楽器演奏(歌含む)をするときの演奏内容が書き込めるアイテムです。作曲スキルを使ってMMLを楽譜スクロールに書き込み、楽器とともに装備して演奏すると、その楽器の音色でMMLが演奏できます。演奏システムを有するほかのオンラインゲームには、楽譜スクロールに相当するアイテムを「生産」しないといけないものもあるようですけれど、マビノギでは、湯水のように使うことができます。

作曲スキルが高いほど、書き込めるMMLの文字数が増えます。どんな楽譜スクロールも、MML書き込みに関する性能差はありません。

一度MMLを書き込んだら、修正したり消したりすることはできません。使い棄てアイテムです。

楽譜にMMLを書き込んだとき、そのキャラの音楽知識スキルのランクが、そのまま「難易度」として楽譜に設定されます。この「難易度」と演奏者の楽器演奏スキルのランクの差が、楽器演奏の成功率に関わります。ただし、合奏・合唱の場合、「難易度」は成功率に無関係となります。正確にいうと、『完璧な演奏だ!』『選曲も演奏も恥ずかしい…。』などのメッセージと対応している従来の「スキル成功判定」と、「音が外れない判定」とが、合奏・合唱の場合に別物になった、ということです。

NPC販売の楽譜スクロールは、使用回数が100回になっています。演奏すると(途中で止めても)、使用回数が1減ります。

残り使用回数が0になった楽譜を持って演奏すると、ランダム演奏になります。ただし、歌・合唱の場合はスキルが不発になります(バフスキル使用時は、歌もランダム演奏になります)。フリースタイルジャムの場合は、主催・参加どちらの場合も、残り使用回数が0になった楽譜では演奏できません。

なにも書かれていない楽譜を持って、通常の演奏・歌、フリースタイルジャムの主催はできません。バフスキルや幻惑の演奏の場合はランダム演奏になります。

地面に置いた楽譜スクロールは、リアル時間で1分経つと消えます。下記の無料楽譜スクロールでも、「楽譜スクロール(2000)」など使用回数の多いタイプでも同様です。

(2024年1月14日追記:)画像1にも表示されている楽譜スクロールの「アイテム説明」に、『他者の権利侵害となる曲の使用は禁止します。』の一文が、いつのまにか追加されているのを確認しました。もしかすると2023年の12月のパッチのいずれかで変更されたのかもしれません。楽譜スクロールの種類によっては(「イヴォナの楽譜スクロール」や「王立音楽協会の楽譜スクロール」などは)、文言が追加されていないままです。

無料楽譜スクロール

作曲スキルを使って、どの楽譜スクロールにMMLを書き込むか選ぶ際に、手持ちのまっさらな楽譜スクロールのほか、「無料楽譜スクロール」に書き込むこともできます。雑貨屋へ楽譜スクロールを買いに行く手間が省けて、たいへん便利です。無料楽譜スクロールは、2017年1月のアップデートで実装されました。

使用回数が20回しかありません。ただ、演奏会で1回披露する用途であれば、(演奏ランクの低いメンバーだけで大人数合奏をするのでない限り、)20回も失敗するような事態は皆無といえるので、無料楽譜スクロールでも充分です。ただ、無料楽譜スクロールは色がランダムなので、おなじ色の楽譜スクロールを揃えたい場合は、店売りの楽譜を買うことになります。おなじ色を揃える理由としては、合奏曲譜面を複数持ち歩くときに、それぞれの曲が判別しやすいように、というのがあります。店売りのアイテムは、エリン時間で0時になると、べつの配色に置き換わります。昔はよく、好みの色の楽譜を求めて、各地の雑貨屋を回ったり、0時になるのを待ったりしたものでした。

使用回数の多い楽譜スクロール

ふつうの楽譜スクロールが使用回数100回までなのに対し、たくさん弾ける楽譜もあります。「楽譜スクロール(1000)」「楽譜スクロール(2000)」「楽譜スクロール(5000)」という楽譜は、名前のとおりの使用回数になっています。クエストで入手できる「イヴォナの楽譜スクロール」「イヴォナの特殊楽譜スクロール」も同類のアイテムですけれど、〈所有権保存〉属性がついていて、やや不便です。

音楽系のスキルの修練時に役に立つことがあると思います。お気に入りの楽譜が何度でも弾けるよう、これらのアイテムに書き込んでいるひともいると思います。わたしは、直近の演奏会で弾くぶんしか持ち歩かないので、あまり使う機会がありません。

入力済みで売られている楽譜スクロール

NPC販売の楽譜には、最初から曲が書き込まれたものがあります。楽譜が書けなくても気軽に演奏できる、いわばプリセット楽譜です(品揃えも少なく、その大半は合奏譜だから、気軽に、というわけにもいかず、ましてや吟遊詩人掲示板もある現在では、存在意義がほとんどないようにも見えます)。作譜用に楽譜を買おうとして、うっかり買い間違えてお金を損しないように注意しましょう。とくに、演奏パートナーラグリンネが売っている品揃えには、まっさらな楽譜が1枠しかないので間違えやすい。なお、中身のMMLを見ることはできません。

魔法音楽

音楽知識スキルと作曲スキルが9以上で、楽譜スクロールにMMLを書き込むと、魔法効果が楽譜につくことがあります。その楽譜を(スキル9ランク以上で)楽器演奏することで、戦闘用のバフ効果を発生させられます。純粋な演奏目的の場合、派手な見た目のエフェクトが出たり、「〈プレイヤー名〉の演奏で〈効果の説明〉」といった文字表示が出たりで、じゃまになりがちです。魔法効果がついた楽譜は破棄して書き直す、というのもかなりめんどうなので、演奏用のキャラなら、音楽知識をA以下にとどめておくのがいいでしょう。

魔法効果のエフェクトを演出として活用する手もあります。とくに「バーサーカー」効果は派手なエフェクトで、キャラが真っ赤になります。とはいえ、演出意図ではなくて「たまたま効果がついてしまったからしかたない、笑って許してネ」みたいな場面もけっこう見てきました。興ざめなエフェクトが出ないように、魔法効果のない楽譜を準備しておくのをおすすめしたいですけれど、まあ、このへんは趣味の問題ですからね……。環境設定に「パーティメンバーと音楽バフ効果共有」という項目があって、これをオフにしておくと、合奏パーティで演奏時に、他人の持っている楽譜のバフ効果をもらうことがなくなり、また、自分の持っている楽譜のバフ効果を他人に与えることもなくなります。この設定を使えば、「合奏メンバー全員真っ赤」という事態も防げます。わたし以外、あまり気にしているひとがいないみたいですけれど、演奏以外の活動をほとんどしないようなキャラなら、オフ設定にしておくのもいいのではないでしょうか。

ザブキエルの楽譜集

ザブキエルの楽譜集(3)。アイテム説明:マスダンジョンで発見された魔法の楽譜集。この楽譜集には楽譜スクロールを3個まで収納できる。(以下略)
画像2:ザブキエルの楽譜集

「ザブキエルの楽譜集」は、楽譜系アイテムのなかでは少し特殊です。2017年1月(MusicQアップデート)から登場。

「ザブキエルの楽譜集(3)」、「ザブキエルの楽譜集(5)」、「ザブキエルの楽譜集(10)」の3種類があります。

使いかた

新品のままでは効果がありません。楽譜スクロールを複数枚セットして使用します(1枚だけでも使えるけれど、それでは利点なし)。楽譜スクロールをつまんで、インベントリ内の楽譜集の上に重ねてクリックすると、ダイアログが出るので、「はい」を選べばセットできます(コレクションブックなどと同様の操作)。アイテム属性の欄で、セットした楽譜のタイトルが確認できます。セットした楽譜を取り出したり差し替えたりすることはできません。あとは、楽譜スクロール同様に、楽器とともに装備して演奏できます。

アイテム名の「(3)」「(5)」「(10)」は、楽譜スクロールがセットできる枚数を表します。各種、それ以外の性能差はありません。

複数の楽譜をセットすると、楽譜に書かれたMMLの各パート(メロディ・和音1・和音2・歌)が、楽譜を入れた順につながります。ただし、1本目の楽譜の内容を演奏し終えたら2本目の楽譜の内容が(メドレーのように)演奏される、という意味ではありません。セットした楽譜の各パートそれぞれが個別に連結されるのです。たとえば、2本目の楽譜のメロディパートがはじまる前に、3本目の楽譜の和音2パートが進行している、ということもあります。ゲーム内のアイテム説明にある『一つの楽譜の特定パートにこれ以上演奏する音がない場合、次の楽譜の該当パートの音を引っ張ってきて演奏する事がある。』というわかりにくい文は、このことがいいたいのだろうと思います。

言葉だけだとピンとこないかもしれませんので、ピアノロールつきで図示してみました(画像3)。

画像3:ザブキエルの楽譜集に入れた楽譜のつながりかた

別々の曲をセットしてまとめるというより、〈文字数の多いMMLを、楽譜スクロールに書き込める長さに切り分けて、それらの楽譜スクロールを順番に楽譜集に入れて使う〉と捉えるほうがわかりやすいと思います。

実質、MMLの文字数上限を解放する為に用意されたアイテムといえるでしょう。作曲1ランク(で「歌パート除外」を適用)なら、〈メロディ・和音1・和音2〉の最大文字数がそれぞれ〈1600・1200・900〉となりますけれど、「ザブキエルの楽譜集(10)」を使って10枚ぶんセットすれば、〈16000・12000・9000〉文字までの楽譜がつくれるわけです。

たとえば、〈3500・2300・1000〉文字のMMLをつくって、演奏したいとします。作曲ランクが1であっても、1本の楽譜スクロールにはどうやっても書き込めません。これを、〈1200・800・500〉文字と〈1200・800・500〉文字と〈1100・700・0〉文字の3つのMMLに分けます。そして、分割したMMLを楽譜3本に書き込み、順番の通りにザブキエルの楽譜集にセットします。これで、〈3500・2300・1000〉文字のMMLが記入された楽譜の完成です。(何文字で切り分けるかは自由です。)

MMLを分割するとき、たとえば〈a8b8>c+4〉という記述があるとして、どの文字の部分で分割してもかまいません。分割した2本目以降のMMLの冒頭が、たとえば〈8>c+4〉とか〈+4〉とかになっていても、ザブキエルの楽譜集に入れるのであれば、それで問題ありません。MMLの内容に手を加える必要はなく、単に文字数ごとに分ければいいのです。

MMLの分割は、テキストエディタで手作業でもできますけれど、MML作成ソフトの「MabiIcco」には楽譜集向けの分割機能があるので、それを使うと簡単です。

楽譜をひとつでもセットしたら、専用化されます。他人にもペットにも渡せず、銀行にも置けず、地面にも落とせなくなります。演奏パートナーにプレゼントすることもできません。手放したいときは「破棄」するか、2023年8月のアップデートで追加された「初期化」機能を使って専用化状態をなくすかしないといけません。

「初期化」すると、セットしていた楽譜が消去されて、専用化状態でなくなり、ふたたび別の楽譜をセットできるようになります。この機能によって、楽譜集の運用が格段に楽になりました。

本稿でいう「専用化状態」というのは、〈所有権保存〉〈取引不可〉〈捨てる不可〉〈銀行不可〉〈ペット保管不可〉の属性をもつアイテムとおなじ振る舞いになり、別のキャラに渡す手段がない状態、という意味です。〈(キャラ名)専用アイテム〉になって専用インベントリに収納できるわけではありません。

入手方法

3種類の「ザブキエルの楽譜集」は、マス音楽ダンジョンをクリアすると、まれに入手できます。初期状態での残り使用回数は、10刻みでランダム(最大値100)です。

2023年6月から、日曜日の印章商店でも販売されるようになりました。冒険家の印章をコツコツためれば、運に左右されずに入手できるようになったわけです。こちらは、残り使用回数が100で固定されています。価格は、「(3)」が印章140個、「(5)」が200個、「(10)」が300個です。

ただ、競売場などでゴールド取引するのが現状ではいちばん楽な入手手段でしょう。演奏で遊ばないプレイヤーには無用の長物だからか、わりと安く売り出されていることもあるので。ただし、供給そのものが少ない傾向にあり、価格は安定していません。

マス音楽ダンジョンで入手できるほうも、印章商店で買えるほうも、アイテムの効果自体はおなじです。ただし、印章商店のほうは、雑貨屋の楽譜スクロールと同様に、アイテムの色がランダムになります。従来のマス音楽ダンジョン産のものは、前掲の画像2のようにアイテムの色が固定されていて、「(3)」が銅、「(5)」が銀、「(10)」が金色です。

楽譜集の色が金銀銅とは限らなくなったので、従来の通称だった「ザブキエルの楽譜集(銅)」とか「銀ザブキエル」とかいうような呼びかたは、(まだしばらく使われ続けるだろうと思いますけれど、)もはや適切とはいえなくなりました。

それと、些細なことですけれど、商店販売のほうはアイテム属性〈商店購入〉がつき、セットした楽譜のタイトルも、「商店購入」の文字色を引きずるような形で、青色で表示されます。

こまかい特徴いろいろ

ザブキエルの楽譜集を使って幻想のコーラスを鳴らすことはできません。マイクを用いる通常の歌・合唱はできるので、〈歌〉パート自体がつぶれるわけではありません。

幻惑の演奏にも使えません。楽譜集の中身に関係なくランダム演奏になってしまいます。

幻想のコーラスと幻惑の演奏不可の件については、マビノギの演奏システム七不思議のページでも紹介しています。

楽譜がセットされていない楽譜集を持って演奏すると、通常の演奏・歌の場合は、新品の楽譜スクロールと同様に、該当パートがないので弾けないという扱いになります。一方、バフスキルやフリースタイルジャムの場合は、最短の無音楽譜と同様の演奏となります(楽譜の使用回数にカウントされます)。

地面に落としたザブキエルの楽譜集は、リアル時間で60分経過すると消滅します。

〈難易度〉は、それまでにセットした楽譜のうち、一番高いランクが適用されます。たとえば、習作、A級、1級の楽譜スクロールをセットしたら、順番に関係なく、難易度は1級になります。「初期化」したあとも、難易度は引き継がれます。――たまに競売場で〈難易度〉が「習作」でないザブキエルの楽譜集が出ていることもあります。1級でデメリットになる場面は少ないとは思いますけれど、買う際には確認しておいたほうがいいかも。

なぜか「サブキエル」と誤記されがち。公式サイトのアップデート情報の告知ページにも、「サブキエル」と書いてありました。

ザブキエルの楽譜集の中身が意図せず消える場合

以前まで、「追加装備スロット」にザブキエルの楽譜集を移すと、中身が消えて、新品のようになってしまう現象がありました。楽譜と楽器の素早い持ち替えをする為に追加装備スロットを使う場合、この点に注意が必要でした。ちなみに、新品のようになった楽譜集は、専用化状態が残っています。それからリログすると、専用化状態も消えて、「初期化」したときと同様になります。

これについては、2023年11月11日時点で、いつのまにか治っていました。少なくとも同年8月に、楽譜集「初期化」機能が実装されるまでは、この現象がありました。そのときに治っていたのなら、さすがに気づいていたはずなので、いつ修正されたのかよくわかりません。

画像4:追加装備スロット

また、楽譜セット済の楽譜集を入れたカバンに対して「カバン解除」をすると、上記と同じように楽譜集の中身が消える場合があったそうです。2023年8月のアップデートで、楽譜セット済みの楽譜集を入れたカバンに対して「カバン解除」が実行できないように修正されたのは、おそらくその対策でしょう。

過去にも、楽譜集の中身がいつのまにか(あるいはメンテナンス後に見てみたら)消えていた、というような体験談を聞いたことがありましたけれど、これらが実際の原因だったのか、それともほかにこういう現象の起きるケースがある(あった)のかどうかは不明です。

王立音楽協会の楽譜スクロール

「王立音楽協会の楽譜スクロール」(以下、「王立楽譜」)は、使用回数が20回しかありません。そのかわり、「演奏が100パーセント成功する」という効果があります。

ところが、この「成功」というのは、「音が外れない」ことではなく、(『完璧な演奏だ!』『選曲も演奏も恥ずかしい…。』などのメッセージと対応している従来の)スキル成功判定における成功や大成功のほうを指しています。ソロ演奏(楽器演奏スキル・歌スキル)のときは、スキルが大成功すれば音も外れないわけだから、それでいいのですけれど、(MusicQ改変以降の)合奏や合唱の音外れ判定は、スキルの成功とは別物になっています。

「ハメルンのチューナー」を装備している多くの楽師にとっては、ソロの楽器演奏や合奏で音が外れる心配はないし、歌を独唱することはほとんどない(あるとしてもバフ演奏をすれば音が外れない)ので、王立楽譜を使うなら「合唱」で失敗したくないとき、という発想になるのが自然のなりゆきですけれど、実際には次のような仕様になっています。

チューナーと王立楽譜を装備した状態で合奏・合唱をすると、音が外れなくなります(もちろん合奏なら、もともとチューナーさえあれば音が外れません)。チューナーを外した状態で王立音楽を用いて合奏・合唱すると、音が外れる可能性があります。歌、合唱時には、もともとチューナーの効果が発揮されず、しかも合唱時にチューナーを装備していると、(ソロの)歌スキル使用時とおなじ成功率になり、多くの場合は成功率が下がる結果になります。それで、普段の合唱時にはチューナーを外すことが推奨されます。それにもかかわらず、王立楽譜使用時は、チューナーをつけていないと合唱が100パーセント成功になりません。チューナーを装備して合唱するとソロの歌とおなじ判定になるから、ソロの歌と同様に王立楽譜の効果が発揮される、ということなのでしょう。

つまり、合唱使用時は、「チューナーをつけないほうがいい、ただし王立楽譜を使うときはチューナーをつける」という、直観と反対の運用をしないといけません。

マビノギの演奏システム七不思議のページでも、この件について紹介し、各演奏手段とチューナー、王立楽譜の有無によって演奏成功率がどうなるかについて整理した一覧も載せています。


また、王立楽譜の効果を利用すれば、大成功のあらぶりモーションを必ず出すこともできます。楽器演奏(歌)スキルより難易度を上にした王立楽譜で演奏や合奏をするだけです。

王立楽譜の常時入手手段は、ペット探検隊のクエスト(「アルペジオホールアルバイト募集」「心の糧」「遅れてしまって申し訳ありません」「楽しいコンサート」)の追加報酬です。さまざまな種類のアイテムからの抽籤になるので、確率はかなり低め。

〈所有権保存〉のアイテム属性があるので、地面に落とした王立楽譜は、自分以外のプレイヤーが拾えません。楽譜の受け渡しは取引で行なうことになります。また、地面に落とした王立楽譜は、リアル時間で60分経過すると消滅します。

魔法楽譜スクロール

「魔法楽譜スクロール」は、調教スキルと似たようなことができるアイテムです。楽譜には最初から中身が書かれていて、NPCティロがぼったくりで売っていて(昔はNPCブリアナがまっさらな楽譜を売っていたようです)、使用回数は20回、その演奏内容は10秒足らず。

後述の「特殊楽譜スクロール」以上に影が薄いアイテムで、正直いって使い道がなく、演奏会などで演出などに用いることもできそうにありません。さりとて、紹介を省くのもかわいそうなので、いちおう、調べた範囲の仕様を書きます。

ふつうの楽器演奏で弾こうとしても、「手なずける動物を選択してください」という表示が出るだけです。

楽器と魔法楽譜スクロールを装備した状態で、近くにいるキツネやオオカミなどを選択すると、演奏がはじまり(ピアノ、ハープ、ドラムでは不可)、その動物を飼い馴らすことができます(制御はできない)。しばらくすると「逃げました」という表示とともに、いなくなります。

魔法楽譜スクロールでは、合奏アクションが開始できません。合唱アクションなら準備ができるけれど、楽譜に歌パートがないので、やはり演奏はできません。また、演奏パートナーに弾かせようとしても、スキルアイコンのふきだしが出るだけでなにも起きません。

バフスキル、幻惑の演奏、フリースタイルジャム、オルゴール、マンドリン椅子での演奏は可能です。

特殊楽譜スクロール

「特殊楽譜スクロール」は、演奏時に固有の魔法効果が出るアイテムです。2010年ごろに登場したようですけれど、数年後には過去の遺物となっていました。演出の為に、キャラが小さくなる「小粒の底力」という効果がついた楽譜を用いて演奏する、というのは見かけたことがあります。その効果がついた特殊楽譜スクロールは、現在入手不可のようです。ほかにもいろんな種類がありますけれど、どれも戦闘用のバフ効果ですから、本稿では触れません。