エースの十字架

シラベル作詞・作曲「エースの十字架」の紹介ページです。

MML

マビノギ用MMLとその演奏音源を公開しています。

9人合奏(旧)

2020年9月12日版の9人合奏。

演奏音源

冒頭の調律部分を含みます。

エースの十字架_MabiMML.m4a[AAC]
演奏時間
約5分15秒
並び順
前列左端にマンドリンC。前列中央にフルート。前列右端にエレキB。中列中央にマンドリンA・B。中列右にエレキA。後列左から、エレキC・ドラムA・ドラムB。
現仕様との適合性
エレキギターの、リリース音をカットする同音連打部分がだめになった。
楽譜

8人合奏

「9人合奏」を64bit改変にあわせて直した、2023年7月21日版。編成が8人合奏となりました。音源は掲載していません。

演奏時間
約5分10秒
備考・注記
マンドリンAは要チューナー。
現仕様との適合性
対応済み
楽譜

説明

マンドリンとエレキをそれぞれ3本使っていました。おもな役割分担は、マンドリンA・Bがベース、マンドリンCがアルペジオやストローク。エレキA・Bがバッキングの刻み、エレキCがイントロや間奏のメインフレーズと末尾のノイズ。おなじ役割を複数の譜面に分けると配置(定位)が悩ましく、ザブキエルの楽譜集で1本にまとめると不便になります。どちらを取るかなのですけれど、このMMLではザブキエルの楽譜集を用いずに9人合奏の形としました。

エレキの末尾のノイズは、いろいろ試していじった結果、こうなりました。けっこうでたらめです。その部分のほかにも、アタック音だけキュッと鳴らして、即座に同音連打してミュートする手法が何箇所か登場します。


「8人合奏」は、「9人合奏」の現仕様対応版。64bit改変により、上記のエレキの工夫が無効になったので、修正しました。たとえば最後のノイズ、もはや「ボボボボボボ……キュキュッ」と鳴らせなくなったので、「ぎゅわわわーん」というようなピック・スクラッチふうの表現に変えました。

マンドリンA・Bの内容をマンドリンAに1本化し、合奏人数をひとり削減しました。プチプチノイズの対策が要らなくなったのと、「歌パート除外」機能で文字数制限が緩くなったのとで、1本にぎりぎり収められました。マンドリンCはCのままとして、Bを欠番としました。

ドラムも、末尾が音切れしないよう対策しました。

それと、テンポをちょっと抑えすぎたかな、という感が強くなっていたので、この機会に136から139に上げました。ガツンと160とか170とかに上げてしまうのも一案ですけれど。このような曲のテンポ設定は迷うところ。フルートとマンドリンCの変更箇所は、テンポだけです。

歌詞

重圧 溜め息  ひたいから汗の粒  迷宮 底なし  オモテウラ ゼロの列  沈黙 凡退  貧打線 やじの渦  膠着 七回  風船が空に舞う 悲鳴あげ  エースの十字架  黒土[くろつち]のマウンドで孤立  制球 きかずに  甘いコース 痛打される  届かぬ白星  顔伏せてバスに乗る 逃げるように  エースの十字架  背負わされ 眠りにつけない  凋落 最下位  見出しには罵詈踊る  トンネル 抜けたい  やみくもに腕を振り 投げるだけ  エースの十字架  耐えきれず 靭帯が裂ける  引退の季節が近づく

MIDI

MIDIファイルを公開しています。

2019年4月の作曲当初のものです。メイキング資料。公開にあたってデータを一部直しています。とくにイントロや間奏が、現在のものと大きく異なっています。調も、もともとはAマイナーでした。

曲のあらまし

ズシッと硬質なロックナンバーです。2019年4月に原型ができて、2020年7月に完成。

子供のころはテレビのプロ野球中継をよく観ていました――親が観ているとどうしても眼と耳にはいってきました。20代以降は野球にほとんど関心がなくなりましたけれど、昔は新聞記事を切り抜いたりして、けっこう熱心だったので、それがこういう歌詞の言葉づかいに反映されています。関西在住ですので、阪神タイガースがいちばん身近なのですけれど、わたしが子供のころの阪神というのは「ダメ虎」と揶揄される弱いチームでした。でも、そういう暗黒時代を一種の郷愁とともに語るファンというのも少なからずいるはずです。この曲の歌詞自体は、阪神とかプロ野球とかに限定される内容ではないにせよ、そのような郷愁を根っこにして書いたものだといえます。

チームの柱となる投手のことをエースと呼びます。味方打線に得点力がなかろうと、自分がきっちりと抑えて勝たないといけないという重圧、すなわち「エースの十字架」を背負う苦しさを唄う曲です。

作品データ

曲名表記
エースの十字架
曲名かな書き
えーすの じゅうじか
作詞
シラベル
作曲
シラベル
発表日
2020年7月25日