銀の点描

シラベル作曲「銀の点描」の紹介ページです。

MML

マビノギ用MMLとその演奏音源を公開しています。

5人合奏

2023年11月19日版の5人合奏。

演奏音源

冒頭の調律部分を含みます。

銀の点描_MabiMML.m4a[AAC]
演奏時間
約4分15秒
現仕様との適合性
対応済み
楽譜
  • ピアノA (文字数:1197・1085・459)※歌パート除外で入力
  • ピアノB (文字数:1109・799・0)
  • ピアノC (文字数:1174・773・175)
  • ハープA (文字数:1241・970・607)※歌パート除外で入力
  • ハープB (文字数:837・770・754)※歌パート除外で入力

説明

「MIDI」の節に載せた、手弾きによるMIDIデータをMMLにコンバートしたものです。たいていの場合、MIDIデータをコンバートしただけでは扱いづらいし、文字数も多いので、情報を間引きしていくのですけれど、今作では、手弾きの生々しさ、たどたどしさをなるべくありのままMMLに記録してみようと考えました。生っぽさが出るように音符を微妙にずらして置いたりするのはよくやることですけれど、手弾きのデータをそのまま移植するというのは、ほとんどこれまでやろうと思わなかったことでした。

ノートオンの位置は(数ヶ所の下手すぎる箇所を除き)そのまま維持しましたけれど、ノートオフの位置は厳密でなくてもいいので、文字数が少なくなるように丸め処理じみた書き換えをしました。たとえば、音符の長さが290tickで〈a3&a5.&a8〉というふうにコンバートされている箇所があったら、288tick(付点2分音符の長さ)にしても違いはほぼないから、〈a2.〉と書き換えます。そのあとの休符の長さで帳尻を合わせます。こういう作業をちまちま何時間もやっていると、音楽をつくってる感じがぜんぜんしないのがちょっとあれですけれど……。

ぎりぎりまで切り詰める必要はなかったにせよ、ひとまずそうやって文字数を削ってみないと、最小で何人必要なのか見積もれなかったわけです。初演時はピアノ3人、ハープ3人でしたけれど、最終的にはハープひとつ減らせました。ハープは、ピアノとおなじ音符を、小さめに、4tick(64分音符よりすこし短い長さ)ずらして重ねて、響きに奥行きを加えています。テンポ120の4tickは、およそ20ミリ秒となります。また、マビの楽器の音色には強さ[ベロシティ]の概念がないので、ピアノとハープの音量の配分によって、強さ(というより小さい音の弱々しさ)を表現しようとした面もすこしあります。ハープの音符は、できるだけ音が伸びるように書き直しました。実際にはピアノもハープも、3秒くらいしか伸びない音色だから効果は薄いですけれど。曲の締めの和音をもっと伸ばしたくても伸ばしようがないのが、とくに残念です。

宅録・DTM

「MIDI」の節に載せているMIDIデータを使った音源です。以前の「胸がつまって」とおなじく、「SampleTank 3 Free」所収のグランドピアノの音色で鳴らしています。

「2023-11-20」というのはオーディオファイルをつくった日付で、シンセで弾いた(つまり作曲した)のは2023年9月22日です。

銀の点描_2023-11-20.m4a[AAC]

MIDI

MIDIファイルを公開しています。

「MML」や「宅録・DTM」の節の掲載物のもととなったMIDIデータです。シンセサイザーでアドリブで手弾きして、MIDIシーケンサーで録音したデータがもとになっています。マビノギMMLにコンバートする為の仕込み(単音の6トラックに音符を振り分け、音量も底上げ)などを施しました。

編集したくても我慢して、弾いた内容をほぼそのまま公開物にする、という方針で取り組んだのですけれど、どんどん展開させすぎて冗長になってしまった区間をばっさりカットしたり、あきらかなミスタッチを消したりはしています。このへんがちょっと軟弱なところです。また、MMLバージョンでは意図的に1オクターブ下げた箇所もあります。

いちおうCCライセンスですけれど、音楽制作のようすを覗き見したいかた向けに公開しています。流暢さがまったくないのでBGM用途にはおすすめできません。

《コリモセーズ/シラベル》は、「銀の点描.mid」を、クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンス(外部リンク)で提供しています。利用規約も御確認ください。

曲のあらまし

2023年9月作曲。シンセサイザーで闇雲に弾いているうちに形になりました。スローテンポで間が多く、減衰してゆく音の尻尾をじっくり味わうタイプの曲です。

そこそこきれいに整った音源なら、わりと誰でも(AIでも)つくれるようになりつつある時代ですから、そういうのはよそに任せておいて、つたないことを恐れずに、その瞬間瞬間の迷いも読み取れるようなゆらぎを是とする、そういう考えかたをもっと押し進めていこうかと――なかなかそう思い切れるものでもなく、もちろん上手くてきれいに越したことはありませんけれど。運動神経も根性もないので、腕の立つ演奏家にはなれないから、べつの山を自分なりに登ってみよう、というようなところです。

作品データ

曲名表記
銀の点描
曲名かな書き
ぎんの てんびょう
作曲
シラベル
発表日
2023年9月23日