エリン音楽ひろば 2022年10月
オンラインRPG『マビノギ』で、2022年10月27日に開催したプレイヤーイベント「エリン音楽ひろば」の内容を載せています。
第7回、タルラークサーバーです。主催は、羊野めろさんと、わたし(シラベルカ)です。
このページで扱っている『マビノギ』のゲーム画像やゲーム内データの知的財産権は、株式会社ネクソンおよび韓国NEXON社に帰属します。© NEXON Korea Corporation and NEXON Co., Ltd.
内容のまとめ
内容は、羊野めろさんのブログ記事もあわせて参照してください。
前半は、いつもの通り、質問コーナー。テスト演奏は今回ありませんでした。後半は、ドラムパートの実演を中心とした「ドラム道場」のコーナーを設けました。最後、めろさんのハロウィン風味の合奏曲で締めました。
以下、出てきた話題・質問についての紹介です。いくらか内容を掘り下げています。雑談っぽい質問もありましたけれど、ここでは省きました。
- 疑似和音のコツとかテクニックとかを教えてほしい
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これまでのひろばの内容にも、疑似和音のことがちょろちょろ出てきました。分散和音を、装飾音のように直前に添えたり、高速で繰り返したりすることによって、複数の音を同時に重ねているように聞かせることができます。
画像1で、(1)のようにドミソの3和音を同時に鳴らしたいとします。単音でむりやり実現しようとするなら、(2)や(3)のようにします。
(2)は、〈ソ〉の前に〈ド〉と〈ミ〉をそれぞれ一瞬鳴らすことで、和音のように聞かせる音符の置きかたです。多少、じゃらーんとバラけた響きになります。ノートオフ(音符の発音終了)以降にゆっくり減衰するタイプの音色のほうが効果的で、減衰がゆっくりなほど、(1)の響きに近づけることができます。また、和音のどの音を短い音符にして、どの音を最後に置いて伸ばすか(または伸ばさないでおくか)、という選択も大事になってきます。低い音のほうが、ゆっくり減衰する傾向があります。
(3)のように、〈ドミソドミソ……〉とこまかく並べるのは、レトロゲームふうの打ち込み音楽(チップチューン)では、高速アルペジオとして知られる手法です。あるいは〈ドミドミドミ……〉というような2音の反復は、マリンバなどのトレモロ奏法でもおなじみだと思います。(2)と違って、和音の響きをずっと伸ばすことができますけれど、アタックが強い音色だと不自然になりがち。
マビノギの楽器で疑似和音がいちばん得意なのは、女声幻想コーラスやチューニングフルートで、(3)のパターンもスムーズに聞かせることができます。女声幻想の(3)の実例は「ゆうべにいる」の幻想独唱版、チューニングフルートの(3)の例は「エリン音楽ひろばのテーマ」のエンディング版を挙げておきます。
せっかくだから、この質問のときにその場で書いたMMLの演奏も載せます。女声幻想コーラスで(3)のような高速アルペジオを鳴らす仕組みをわかりやすく示しました。〈ドミソド〉のアルペジオを、だんだん速くしていくと、音がつながって同時に鳴っているかのように聞こえるようになります。
シロフォンも、本来は単音でしか弾けないので、(2)の手法が役に立ちます。また、ピアノで(2)の手法を使いたい場面も多いはず。しかし、シロフォンほど減衰がゆっくりではなく、パリパリした貧相な音になりがち。アップテンポの曲、歯切れよいリズムの曲のほうが、不自然さが隠しやすいと思います。
文字数の消費が激しいので、多用しすぎると、「ザブキエルの楽譜集」が必要になります。
64分音符で素早く鳴らしても音のバラけが気になる場合は、テンポを上げます。たとえば、シロフォンソロの「飴色の鳩時計」は、ふつうなら4分音符と解釈する長さを2分音符のようにみなして、そのぶんテンポ指定を230に早めることで、64分音符を素早く鳴らしています(この曲の場合、64でなく54の音価を用いてますけれど)。ただ、テンポ255に近づくにつれて、処理が追いつかないのかどうなのか、64分音符が発音されなくなることが増えるようですので、あまり極端な指定にはしないのが無難かもしれません。疑似和音の為に局所的にテンポを上げる、という手もあるようです。
(2)の例を合奏で使う場合、ドミソのどの音の発音を拍のラインに合わせるか、ということも考慮すべきでしょう。
和音ではありませんけれど、ドラムでどうしても4音同時に鳴らしたいときも、この(2)の手法が使えます。
- エレキの弦をジャーン、ギュイーンとかき鳴らしたとき、実際には何音鳴っているんでしょうか、また、MMLで再現する際はみなさん何音鳴らしていますか
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複数の弦を一気に、じゃんッ、と鳴らす奏法をストロークといいます。一般的なギターの弦は6本ありますので、同時に鳴らせるのは6音まで、ということになります。和音と、指板の押さえかた次第で、鳴らしてはいけない弦もあるから、つねに6本鳴らすわけではありません。軽みを出す為に、3本くらいに絞ってチャカチャカと弾く場合もあります。ギュイーン、というのはグリッサンドとかピックスクラッチとかの音のことかもしれませんけれど、ここではストロークの話に絞ります。
すこし話が遠回りしそうですけれど、説明用の音源を用意しました。これらはマビのエレキではなくて、実際に持っているエレキの演奏です。
Eメジャーコードの、いちばん普通の押さえかたの場合、6本の弦を鳴らします。低いほうの弦から〈ミ・シ・ミ・ソ♯・シ・ミ〉という音の並びになります。オクターブ違いの〈ミ〉や〈シ〉が複数あります。構成音をひとまとめにすると〈ミ・ソ♯・シ〉の3和音となります。このコードを数回鳴らしてみたのが「アルペジオとストローク」の音源です。
アンプシミュレーターの設定を変えた、クリーントーンとディストーショントーンの2種類の音色が登場します。まずクリーントーンで、音の並びがわかりやすいよう、低いほうの弦からゆっくり1音ずつアルペジオで鳴らしています。次は、速度を上げて、じゃららーん、と6本の弦を鳴らしています。それから、もっと速くして、一瞬で6本の弦を鳴らしています。ふつうのストロークです。こうなるともう、6本の弦で6つの高さの音を鳴らしていることを耳で認識するのは困難だと思います。
続けて後半(17秒以降)は、激しくディストーションをかけた音で、同様に、ゆっくりアルペジオ、素早くアルペジオ、ストローク。ディストーションがかかると、なおさら和音がかたまりのように聞こえます。
続いて、「コード弾き」の例は、8分音符刻みで、Dマイナーキーのコード進行でストロークした例です。こちらは、だいたい4本か5本の弦を一度にかき鳴らしています。前半がクリーントーン、後半(12秒以降)がディストーショントーン。たとえば、出だしや最後の和音は、低いほうから順に〈レ・ラ・レ・ファ〉です。アコースティックギターの伴奏なら、きわめて普通のパターンですし、エレキギターのクリーントーンでもサマになるのですけれど、強めのディストーションでこういう弾きかたをすると、この後半の例でわかるように、かなりノイジーな響きになります。おなじような弾きかたをしても、クリーントーンのほうに比べて、アタック感が弱くなって、前後の音がつながっているように聞こえます。
強めのディストーショントーンで8分音符を刻むときは、「単音バッキングとパワーコードバッキング」のようなパターンのほうが多用されます。前半は、ベースラインをなぞるようなイメージで、単音で弾いています。歪んだ音色のおかげで、単音でも案外パワフルな感じがします。さらにパワフルにしたい場合は、1度と5度による和音、いわゆるパワーコードを多用します。(度数の話は難しいので、ここではとにかく、〈ド・ソ〉とか〈レ・ラ〉のような和音、という理解で大丈夫。)後半(11秒以降)がパワーコード2音での演奏です。いかにもハードロックな響きです。2音にとどまらず、さらにオクターブ違いの音を重ねる場合もあります。なんにしても、たいていは2本か3本くらいの弦を同時に鳴らすことで、こういう音を出します。
実際の演奏を忠実に写すのが目的なら別としても、文字数の制約がきびしいマビノギMMLでは、あまり効果的でない音を省くほうが得策です。1オクターブ上は、あってもなくても、という場合が多いと思いますので、1度と5度の2音さえ鳴らせば、この手の伴奏は表現できることが多いと思います。場合によっては、単音でも充分なのです。
ここに載せた音源で聞けるようなクリーントーンを、マビノギの演奏で似せるなら、エレキよりむしろ、マンドリンあたりが適役だと思います。6弦ぶんのストロークを表現するには、マンドリンが2本ぶん要ります。でも、分厚いアンサンブルのなかで細々とストロークしている程度のバランスであれば、和音らしさが出る3音、つまりマンドリン1本に絞ってしまっていいと思います。チャリンチャリン鳴っている感じが出ていればいいし、ベース音はほかのパートに任せればいいので。このことはアコギでも同様です。
マビノギの楽器の詳細のページでも触れていますけれど、マビノギのエレキは、ディストーションがかかったハードロック向けの音色です。そして、ちょっと空間的に奥まった響きがします。この音色で、さっきの「コード弾き」のような〈レ・ラ・レ・ファ〉をそのまま鳴らしても、激しい、荒々しい感じがなかなか出せないのです。むしろ、キーボードやシンセサイザーのコード弾きをイメージさせる響きに近づきます。それはそれで、音がふっくらして厚みが出ます。このへんになると、どういう音が好きか、どういう音楽を目指しているか、という問題になってきそうです。わたしの場合、エレキのディストーショントーンを活かすときは、1音から3音までにとどめています。そのほうがゴリゴリした感じが出るので。逆に、4音以上重ねて厚みを出すスタイルのかたもいます。
ちょうど、ここに載せた伴奏例のようなのを含む5人合奏譜面を、エレキのバッキングの説明用として、あらかじめ用意していました。折よく演奏できてよかった。
特集・ドラム道場
エリン音楽ひろばの企画を立ち上げる段階から、こういうこともやれたらいいですね、という話は、すでにしていました。ひろばの運営をいつもサポートしてくださっているかた(以下、Aさん)が講師役となり、ドラムのMMLづくりについて、実演しながら思うところを語る、「ドラム道場」です。なお、あくまで主催ふたり以外の名前は記事に載せない、というルールでやっているので、とくに不都合があって名前を伏せているというわけではありません。
Aさんは、謙虚というか、自己評価が控えめなかたなので、どちらかというと、わたしがやろうよやろうよと焚きつけた企画です。また、ここ数回の特集は、かっちり台本をつくった講義スタイルだったので、すこし違う形でもやってみようということで、参加者のみなさんの反応を見ながら、どう展開していってもいいように、素材やメモだけ用意して臨むことにしました。
Aさんのつくったエレキとドラムの2人合奏モノをいくつか取り上げました。ドラムだけを叩き、コメントを挟み、エレキも入れて弾く、という部分がメインディッシュ。普段の演奏会ではパート単体を聴く機会がほとんどないから、興味を持ってもらえるかと考えました。
でも、それだけだとちょっと中上級者にターゲットが偏りそうでした。「ドラムの打ち込みってよくわからん」という楽師の声もけっこう聞かれるので、わたしなりに入門的な説明と実演を用意していました。これまでの記事では、本番で使ったお絵描きチャットを載せていませんでしたけれど、今回は、それらをいくつか載せながら、入門的な説明の部分を振り返り・補足してみます。実演の音源は載せていません。
まず、ほとんどの曲が4/4拍子ですから、4/4拍子で説明していきます。ほかの拍子でも基本はおなじです。1小節のリズムを、4分音符が4つぶんとして捉えるのが4/4拍子です。
1拍1拍を、このようにリズムをとるというのは、とくに音楽に詳しくなくても、手拍子などで、ほとんどのひとがやったことがあると思います。ここから、いろいろパーツを使い分けたり、音を足したりして、強弱やノリを表現していく、という考えかたで、ドラムパターンの組みかたを説明していきます。
〈たんたんたんたん〉の例から、バスドラムとスネアドラムを使い分けて強弱をつけてみます。どちらが強でどちらが弱かというのは、解釈次第ともいえます。軽音楽は一般的に、2・4拍目を目立たせて(アクセントをつけて)スネアを置くことが多いですね。
8分音符刻みのタイミングに、バスドラムを一箇所加えました。これもよく聴くパターンだと思います。バスドラムをどう置くかを自分で決めるときは、曲のノリやベースとの絡みを考慮しながらになります。ベースパートとバスドラムは、たいていの場合コンビを組んで協力しあっているのだと捉えておけばいいでしょう。
「MabiIcco」使いの楽師がイメージしやすいように、どんたんどどたんのパターンを、ピアノロールのバーの形で示しました。
(GM音源向けの)MIDIデータを打ち込みする場合、ドラムパートでは〈音符の長さ〉をあまり気にすることはないのですけれど、マビノギMMLでは、ほかの楽器と同様に、音符の長さを決めてやらないといけません。しかし、たとえばバスドラムは、音符の始まり(ノートオン)時に「ドンッ」という響きが一瞬鳴って、すぐ消えていきますから、長い音符にしようと、64分音符にしようと実質の違いはありません。クラッシュシンバルなどは別なので後述しますけれど、ドラムパートの音符の長さについては基本、文字数が少なく済むようにすればいいと思います。また、たとえばバスドラムとスネアドラムの音量指定が同一でないなら、別パートに(和音1と和音2、のように)振り分けたほうが便利ですし、文字数も節約できます。だから、画像のBパターン(別パートに振り分ける)をおすすめしますけれど、Aパターン(1パートにまとめる)のほうがよい場合もあります。適宜、使い分けるわけです。最初のうちは、Aのように打ち込むとわかりやすいと思います。
8分音符刻みに限っても、バスドラムを打つタイミングの違いだけでさまざまなバリエーションがつけられます。1拍目にバスドラムを置かないパターンだってあります。
これまで出した例は、バスドラムとスネアドラムを交互に叩くような形でした。でも、べつにバスドラムとスネアドラムを同時に鳴らしてもいいのです。その場合、前に示したAとBの入力例でいうと、Bパターンのように振り分けて鳴らすことになるでしょう。
2拍目・4拍目にスネアドラムを鳴らすパターンに慣れてきたら、スネアドラムの位置をずらしたパターンにもチャレンジ。いろんなヒット曲を聴けば、たまにこういうパターンが出てくるはずです。ほかにも、〈どんだたどんだん〉とか〈どただんどんだん〉とかもよくあります。本稿では、1小節にスネアを2回打つパターンを中心に載せましたけれど、そのような決まりがあるわけではなく、0回でも4回でも、何回だろうといいのです。
説明を簡単にする為に、ほとんどの例を1小節単位にしましたけれど、実際には、複数小節のパターンもよく出てきます。〈どんたんどどたどーどたんどどたん〉というふうに〈どー〉の部分が半拍だけ前のめりになる、いわゆるシンコペーションの例を示しました。ほかの楽器(ギターなりピアノなり)も一緒に前のめりになることもあるし、そうしないこともあります。ただし、ベースパートとバスドラムは足並みを揃えておくのがふつうです。
バスドラムとスネアドラムの組み合わせかたに慣れてきたら、ハイハットを入れてみましょう。ようやくドラムらしい演奏になってきました。まずはとにかく、8ビートのノリなら、こういうふうに〈チチチチチチチチ〉と単純に刻んでみればOK。それで聴いてみて、ここをこうしたほうが気持ちいいかなと思ったときに、その部分を変形してみたりしていけば、だんだんコツがつかめるかと思います。ハイハットは、オープン、クローズド、ペダル、と数種類の鳴らしかたがあります。クローズドを基本として、そのときそのときに応じて似合う音を選んで当てはめていきましょう。
サビなどで盛り上げたいとき、こういうようなパターンでオープンハイハットを鳴らすと効果的。実際には、よく聴くとバスドラムやスネアドラムの位置に(前の例のように)クローズドハイハットが小さく鳴らされていることもあります。小さい音でも、あるのとないのとでノリが変わることがあります。大差ないのなら、小さい音を省くことも検討します。字数勝負のマビノギMMLですからね。ちなみに、マビのドラムでは、オープンハイハットをミュートする方法がないので、そのへんの表現に関して細かくこだわらなくてかまいません。
クラッシュシンバルは、Aメロ頭やサビ頭のような、区切りとなる箇所、それと強いアクセントをつけたい箇所におもに入れます。たしか、本番のときには、このあたりの説明が抜けていました。クラッシュシンバル、オープンハイハット、ライドシンバルの音色は、音符を伸ばすのと短く切るのとで、音の伸びがあきらかに違って聞こえます。とくにクラッシュシンバルについては、充分に響かせたい場合、パートの振り分けを工夫してなるべく長く鳴らすと、より良い演奏になります。
ピアノロールふうに図示した画像は、そのパート振り分けの例です。スネアドラムを置いているパートにクラッシュシンバルの音符をもってきて、鳴らした直後だけ、前出の例におけるAパターンの入れかたでバスドラムのパートのほうにスネアドラムを配置し、4拍目のスネアからはBパターンの入れかたに戻しています。
「ほとんどが4/4拍子」というのは、ほんとは語弊があって、3拍子とハチロク系(6/8拍子・12/8拍子など)の曲もけっこうあります。画像で示したような12/8拍子は、8分音符が12個、というノリで、8分音符3つぶんを大きなひとまとまりと捉えます。ハイハットを8分音符刻みで鳴らせば、いかにも12/8拍子な感じが出ます。一方、このパターンのまま、ハイハットの〈チチチ〉を〈チッチ〉に変えてみると、ハネるリズムに聞こえるはず。シャッフルとかスウィングとかバウンスとか呼ばれるハネるリズムは、4/4拍子の8分音符2つが、〈たた〉ではなく〈たった〉〈たーた〉というふうになるリズムです。楽譜では3連符で表現されます。
〈どたどたどたどた〉のようなパターンは、〈どんたんどんたん〉に対して2倍のテンポとみなせるので、とくにスピードメタルやパンクなどのジャンルでは「倍テン」と俗称されます。8分音符刻みでの〈どどたどどどたど〉を16分音符刻みに圧縮したような体力勝負のフレーズを示しました。こういう演奏をする場合、実際のドラムセットでは、バスドラムを2つ用意する(ツーバス)、もしくはバスドラムを叩く為のペダルを両足ぶん用意する(ツインペダル)のが普通です。打ち込みでは、音符を置く密度がぎっしりになるというだけで、べつに難しいことはありません。音符のコピペで腰や手首を痛める心配はないですからね。音符が多いぶん文字数も多くなりますけれど、こまかく表情づけする必要はそんなにありません。
やや発展的な豆知識。スネアドラムやタムを素早く連打するときは、両腕を交互に使うことが多いので、ハイハットやシンバルを叩く余裕がありません。生ドラムらしい打ち込みをするなら、手足4本で表現できるフレーズかを考慮したいところ。でも、実際にドラムを叩くイメージができるようにならないと、そのへんはなかなか難しい。ましてや、ドラムの達人は、常人がイメージできないようなバチさばき・足さばきをするものですしね。
それと、スネア連打の際、おなじ音をダダダダと鳴らすと、いわゆるマシンガンみたいな響きになって、打ち込み臭が顕著になります。マビノギMMLでこれを回避するいちばん楽な方法は、スネアドラムの2種類の音色(A2とB2)を混ぜこぜにすることです。音量指定をいじるのも効果的。
……と、このような感じの内容を、Aさんの演奏と交互にして入れてみました。タムやサイドスティックの使いどころなど、まだまだ取り上げられそうなネタがあります。今回のコーナーでは外しました。また、16ビート系のパターンやフィルインの話も、本番では少し触れたのですけれど、この記事では省きました。
どういう展開になっても対応できるよう、お絵描きチャットを多めに26枚用意していました。実際にやってみたら、やはり詰め込みすぎたかなと反省。事前に書いたメモも使いつつ、大半をアドリブでしゃべったので、整わない文法でわかりにくいチャットもあったかもしれません。Aさんのフォローやみなさんの補足コメントがありがたかったです。大きな失敗はしなかったので胸をなでおろしました。ちょっと長引いてしまいましたけれどね。毎回、このミニ特集のコーナーがミニでなくなってしまうのが課題です。それでいい、という声もあるかもしれませんけれど、主催としては、質問・テスト演奏のコーナーのほうがメインのつもりなのです。
スクリーンショット集
画像3は、BGMを流している開会前。めろさんは、椅子アイテムでハロウィンムードを演出です。一方、ハロウィンのハの字も念頭になかったわたし。
画像4、エレキに関する質問のときに5人合奏をしたときのようすです。
ドラム道場、めろさんの合奏を経て、0時20分にようやくエンディング。記念撮影の画像5です。来てくださったみなさん、どうもありがとうございました。期待を裏切らないように、これからもしっかり取り組んでいけたらと思っています。