マビノギの楽器の詳細

オンラインRPG『マビノギ』の演奏システムに用意されている楽器を、演奏に関する仕様を中心に解説します。

概説

マビノギの楽器は、「和音楽器」「打楽器」「声」「鳥ペット」の4種類に大別できます。それぞれの特徴、違いをまとめます。

和音楽器
同時に3音まで鳴らせます。多くの楽器が該当します。
打楽器
メロディパートのみが使えます。音符の音高に関わらずおなじ音しか鳴らないものが多く、演奏失敗時の挙動がほかの種類と異なります。
歌パートのみ使われます。歌スキル、合唱アクション、幻想のコーラスで鳴らせます。音色は、プレイヤーキャラの性別によって異なります。
鳥ペット
特定種類のペットは、呼び出したまま演奏すると、一緒にメロディパートを唄ってくれます。

女声および男声は、「マイク」を装備して歌スキルを使うことで発音できます。キャラの性別に依存し、女性キャラなら女声、男性キャラなら男声が出せます。幻想のコーラスは、幻想のコーラススキルを使った状態でバフスキルを使うことで鳴らせます。バフスキル使用時の楽器はなんでもかまいません。これも性別依存です。

「和音楽器」という分類は、本稿独自のものです。「打楽器」という分類は、プレイヤーの間でも実際に広く使われています。現実世界の「打楽器」とイコールではありません。マビノギの「ドラム」は、同時に3音鳴らせる「和音楽器」に分類されます。なお、「弦楽器」「鍵盤楽器」「管楽器」などは慣習上の区別であって、ゲームシステム的な意味では、それぞれに区別はありません。――楽器の分類というのは、案外難しいものです。

掲載順は、ゲーム内の作曲ツールで確認できる楽器リストの並びと少し異なります。

各楽器ごとに、演奏時の画像と、仕様をまとめたリストと、わたしなりの講釈を載せています。リストの各項目とその意味について、凡例を以下に示します。

音域
固有の音高が割り当てられている一番低い音と、一番高い音とを記しています。その2音の間隔(音域の広さ)も併記しています。
オクターブ上(下)の音符もおなじ音高で鳴る場合は、その対応関係を記しています。
楽器によっては、A4の音高の音符が440Hzで鳴ったり、880Hzで鳴ったり、1760Hzで鳴ったりします。440Hzではない(1、2オクターブずれている)場合に注釈を入れています。
音色
音色がループ再生されて、ずっと伸ばし続けられる持続タイプか、一定時間で無音になるタイプかを示しました。それと、低い音から(シャープ・フラットなしで)ドレミファ……と順番に単音を鳴らした音源も載せました。
同音重ね
1本の楽譜内にて、メロディ・和音1・和音2の各パートでおなじ音高の音符が重複している場合に、両方鳴るか、あとから鳴らされた音符のみが鳴るか、という情報を記しています。打楽器や歌は1パートのみしか鳴らせないので、この項目はありません。
実装時期
楽器アイテムが登場した時期を記しています。サービスが始まった2005年から2006年ごろの大昔については、はっきりした情報が拾えなかったので、ひとまとめに「初期」と記しました。
その他注記
上記の項目以外に、特に注意したいことがらを記しています。雑貨屋などのNPCから購入できるかどうかも書いています。おなじ音色の別アイテムのうち、名前が大きく異なる楽器も、ここで挙げています。

なお、修理費については、記載をしていません。修理費がいくらなのか気にする必要は、いまやほとんどなくなったと思います。染色についても、デザイン違いのアイテムそれぞれで事情が違ってくるので、取り上げていません。

楽器の入手手段

楽器は、町の雑貨屋で手頃な値段で買えるものもあれば、クエストなどで手にはいるもの、交易用の通貨をためて買うもの、期間限定イベントでもらえたもの、特定のダンジョンクリア時にごく低確率で出る素材で作るもの、などいろいろあります。ランダムボックス(いわゆるガチャ)から楽器が出ることもありますけれど、単なる既存の楽器のデザイン違いというものが主です。ただし、そちらのほうがプレイヤー間取引が活発で、往々にして供給過多なので、ふつうのバージョンの楽器をふつうの手段で入手するより簡単に、ゲーム内通貨で手に入れられることもあります。

デザイン違いの楽器

既存の楽器とおなじ音色が鳴る、デザイン違いのアイテムがいくつかあります。全種類を載せるのは難しいので、このページで網羅はしません。「サングレア」「イポメアグローリー」「ディアボリック」「チェックメイト」「夜明けの波の」「ミルキーウェイ」などの語を、楽器名の前に冠したパターンの名前がほとんどですから、判別は難しくありません。ただし、「チューニング」の語がついていれば、別種の音色が鳴る楽器ということになります。楽器名がそのまま含まれていないもののみ、「その他注記」の項に記しています。

初期から存在する楽器の外見は、ポリゴン数が少なくてカクカクしていますし、テクスチャもぼんやりしています。あとから登場したデザイン違いの楽器のほうが、こまかい意匠が凝らされていて、見映えする傾向があります。とはいえ、昔ながらのシンプルなデザインのほうが好ましい場合も多々あるでしょう。

インベントリに並べたエレキギター5種

デザイン違いがいろいろあることの一例として、エレキギター5種類を並べたインベントリ画像を載せました。左から、「ニュー・エレキギター」「サングレアエレキギター」「イポメアグローリーエレキギター」「チェックメイトエレキギター」「ミルキーウェイエレキギター」です。大勢を前に演奏を披露するとき、どのデザインの楽器を持つか、衣裳とともに気を配るのもひとつの楽しみかたです。とはいえ、ファンタジーの世界だから、けっこう突飛なデザインが多い気がします。このエレキの例でも、楽器なのか凶器なのかわからないような変形ギターがあります。このなかでは、ミルキーウェイの形状がいちばん普通です。


「初心者用リュート」「初心者用シャリュモー」は、音色もデザインも、ふつうのリュート、シャリュモーとおなじです。修理費が実質無料なところが特徴です。

なお、特殊な効果がある「エモーション楽器」については、別項で少し触れています。

音色の実体

マビノギの演奏システムで用いられる音色は、「MSXspirit01.dls」「MSXspirit02.dls」「MSXspirit03.dls」「MSXspirit04.dls」というファイルにはいっています。DLSファイルというのは「サウンドフォント」の一種で、そのなかに音色、つまり音の波形データがいっぱい詰められています。演奏者の装備している楽器に対応する音色をこれらのDLSファイルから読み込み、演奏者の持っている楽譜スクロールに書かれたMMLの内容をその音色で再生する、というのがマビノギの演奏のしくみです。

「MSXspirit02.dls」に歌声、「MSXspirit03.dls」にお祭り楽器、「MSXspirit04.dls」にハープとチューニングフルートとチューニングホイッスルとドラム、「MSXspirit01.dls」にそれ以外のすべての音色がはいっています。

マビノギ向けMML作成ソフトも、これらのファイルを読み込んで音を出します。一般のシーケンサーソフトやDAWなどでも、DLSファイルに対応していれば、読み込むことができるでしょう。

和音楽器

リュート

イポメアグローリーリュート
音域
E1からE7まで。6オクターブの幅。
音色
いつまでも持続する。
同音重ね
E1からB3が重なる。
実装時期
初期
その他注記
NPC販売。

もっとも安価に入手できる楽器です。修理費もあまりかかりません(デザイン違いのアイテムは除く)。使い棄てしやすく、演奏系のスキルの修練にも最適です。

ソロでも合奏でも活躍します。低音がふくよかで、ベースパート担当の有力候補のひとつです。ベースとして使うとき、ウクレレやマンドリンと違って、プチプチノイズがほとんど鳴らないのも魅力。

高音域がか細いので、ソロ譜面を書くときなどは、あまり高い音を使わずに、低・中音域を重視すると、うまく仕上がることが多いでしょう。中音域のなかでも、B3とC4を境とする音色の違いがやや目立ちます。ハイハットやトライアングルのような音が出したいときは、高音域が役に立ちます。

いちばん低い音域を64分音符程度の短さで鳴らすと、バスドラムの代用にもなります。

わたしのMML作品でも、リュートはたくさん使っています。ソロ譜面をいくつか挙げると「昼下がり十三里」「シエスタ」「機材トラブル」などがあります。アコースティックギターっぽいスリーフィンガー奏法の伴奏例としては「ハラッパラッタ」「すうはあ」など。アコギのきらびやかな音色にくらべて、ちょっとぺったりした感じになるのはしかたないところ。クラシックギターっぽく繊細に弾けるかどうかは、「大聖堂」が参考になるかも。とことんパーカッション役をさせた例として「円馬ばやし」を挙げてみます。

ウクレレ

ミルキーウェイウクレレ
音域
E1からE7まで。6オクターブの幅。
音色
持続しない。
同音重ね
重ならない。
実装時期
初期
その他注記
NPC販売。

ぽん、ぽん、という丸っこい感じの音が鳴ります。あまり音が伸びないので、テンポが遅い曲のソロ演奏には向きません。テクノっぽいサウンドによくなじみます。逆に、人間くさい表情づけをするにはやや不向きな音色かもしれません。

ベースパートがリュートの音色だとおとなしすぎるような曲調の場合、ウクレレかマンドリンで試してみることになるでしょう。ウクレレベースは、どっしり厚ぼったい響きです。プチプチノイズが目立ちがちな点に注意しましょう。

D♯3とE3との間で、音色の差がやや目立ちます。これはあまり気にしなくていいかもしれません。

MusicQ改変前にくらべて、ちょっと音量が持ち上げられ、しかもアタック時のピークを抑え込んだ波形になりました。これによってベタベタ暑苦しい音に。なんでこんな〈音圧上げ〉みたいな処理を加えたのかよくわかりません。

わたしの書いたウクレレソロ譜面としては、「ふたりでねこじたランチ」「イメンマハの森」「もろびとこぞりて」などがあります。主役として使うなら、エコーをつけると効果大です。ウクレレ2人合奏の「薄暮色に沈む単機」も参考になるかもしれません。変わった例としては、「紅させば都」「有刺鉄線」などで、同音連打によってプチプチノイズだけを出し、ヘビメタっぽい高めのピッチのバスドラムを表現したものもあります。

マンドリン

ミルキーウェイマンドリン
音域
E1からE7まで。6オクターブの幅。
音色
いつまでも(かすかな音が)持続する。
同音重ね
重ならない。
実装時期
初期
その他注記
NPC販売。「デモニックグルーミーサンデー」「アンホーリーグルーミーサンデー」も同種の楽器。おなじ音色の演奏機能つき椅子に「マンドリンが置かれた椅子」がある。

リュートにくらべて倍音成分が多く、ベースとメロディの2パートだけでもあまり寂しい感じにならないので、アップテンポ系のソロ演奏で古来頻用されてきた楽器です。

ギターのように鳴らしたり、ベース担当にしたりと、合奏でも出番が多い楽器です。

アタック感の強い、減衰系の音色ですけれど、ちょっと不思議なことに、音を伸ばしてみると、かすかな音がずっと鳴り続けます。

E5から上は、細い音になります。この周辺の音高を行き来するフレーズを鳴らす場合は、E5から上の音量をうんと持ち上げるといいでしょう。

マンドリンソロには「あの山いまだ登らず」、マンドリンのみの2人合奏には「砂塵の浪人まわし」があります。

合奏では、わたしの場合、ギター(アコギ、またはクリーントーンのエレキ)を連想させるコード弾きのパートに充てることが多く、曲によっては2本、3本ぶん使うこともあります。「ひとひら」などがわかりやすい例でしょうか。じゃーんじゃーんと伸ばさずに短めの音でシャキッシャキッと鳴らしている例は「これがいつもの暮らし」「全校集会」など。ほか、「トラバース」の途中の部分のように、トレモロでフレーズを鳴らすのも、マンドリンらしい使いかたです。

ホイッスル

ホイッスル
音域
C5からE7まで。2オクターブ半の幅。
C1からB4の音符は、オクターブ5の音が出る。
音色
いつまでも持続する。
同音重ね
C1からB4が重なる。
実装時期
初期
その他注記
NPC販売。

フルートに近い感覚で使える楽器です。フルートに比べて、響きがさっぱりしています。一方、音域が狭い点が使いづらく、主旋律を担当するよりは、アンサンブルのなかで脇役として利用する機会が多そうです。

わたしのMMLで、主旋律としてホイッスルを使っているものは、「湖は川よりも星影をさやかに映す」「ハッピーハーベスト」「サイクリング・ピッピ」など、2、3人での合奏にかぎられます。「言葉の雨、言葉の海」では、チューニングホイッスルとも協力して和音を静かに鳴らしたり、ふわっと減衰させたり、震わせたりと、細かい音使いをいっぱい盛り込んでいます。

シャリュモー

ミルキーウェイシャリュモー
音域
C2からB4まで。3オクターブの幅。
E1からB1の音符は、オクターブ2の音が出る。C5からE7の音符は、オクターブ4の音が出る。
音色
いつまでも持続する。
同音重ね
C7からE7が重なる。
実装時期
初期
その他注記
NPC販売。「氷の笛」も同種の楽器。

低音から中音域をカバーする管楽器。シャリュモーはフランス語で、チャルメラのことです。オーボエと同類です。あまり、チャルメラだとかオーボエだとかにこだわらず、低音が鳴らせる笛、という程度の認識で使いこなせばいいと思います。低音域は、アタックがちょっとだけ鈍め。ゆったりした曲や、ほんわかした曲に向く音色です。

使用例として、やはり「チャルメラ慕情」をまず挙げておきましょう。ほかに主旋律を鳴らす例としては「麦酒がくし」「船乗り達にも宴の夜を」「全校集会」などがあります。一方、「ひととき」ではコード弾きの音を刻むことに専念しています。フルートやホイッスルと組み合わせることで、それぞれの音域の狭さをカバーできます。とくにフルートとの組み合わせは定番で、「オルガンのためのあやしい旋律」「病めるときも健やかなるときも」「おもいでのアルバム」のようなオルガンっぽい音の表現や、「イタチチェイス」のようなブラスセクション的な用途に最適です。シャリュモーのみによるソロ譜面の例は、その他のパブリックドメイン楽曲のMML置き場のページに「かえるの合唱」を置いています。けっこう変わり種です。

フルート

イポメアグローリーフルート
音域
C4からB6まで。3オクターブの幅。
D♯1~B3の音符は、オクターブ4の音が出る。C7からE7の音符は、オクターブ6の音が出る。ただし、A♯4とB4は、A♯3とB3より音色が柔らか。C6は、C7より音色が明るい。
音色
いつまでも持続する。
同音重ね
E1からB3、C7からE7が重なる。
実装時期
初期
その他注記
NPC販売。「セイレーンの笛」も同種の楽器。

メロディパートを担当するのに便利な楽器。もちろん脇役としても重宝します。ほかの管楽器類でも同様のことですけれど、プチプチノイズを回避しようとすると、けっこうMMLを工夫する必要があります。

わたしはフルートを多用しますので、使用例は枚挙にいとまがありません。ソロ譜面を挙げると、「パストラール ~あまい輪郭~」のソロ版や、「即戦力ルーシー」「ふうせんくらげ」「居残り自習」「メリーさんのひつじ」など……フルートソロをこんなに書いている楽師は少ないと思います。音域が限られているので難易度高め。合奏では、主旋律か、白玉でコード弾きか、という用途が大半です。「飛び込んでゆける」(MML未公開)や「口許を見せて」の間奏では、短い音の直後に小さい音を伸ばす、というふうにして音色づくりをしています。

ロンカドーラ

ミルキーウェイロンカドーラ
音域
C4からB6まで。3オクターブの幅。
C1からB3の音符は、オクターブ4の音が出る。C7からE7の音符は、オクターブ6の音が出る。
音色
いつまでも持続する。
同音重ね
C5からB5以外が重なる。
実装時期
2007年1月前後?
その他注記
昔のMML作成ソフトなどでは、C3からB5の発音時、高音が重なって、ゲーム内での鳴りかたと異なってしまう(最新版の「MabiIcco」なら問題なし)

ぼわー、ぴょー、という感じの音が出る、アタックに少しクセがある笛です。

NPC販売はありません。常時入手できる手段としては、イリア大陸の探検クエストと、ベルファストの酒場アルバイト(中級以上)があります。また、「ミルキーウェイロンカドーラ」なら製作可能です。アルバイトは、まず中級にする為に50回超の下積みが要り、しかもランダム報酬です。探検クエストなら確実に手にはいるとはいえ、「冷たい風のLロッド」と「○音の空き瓶」を使う7種類のクエストを、ひとつずつ消化しなければならず、面倒きわまりないのですけれど、いまは移動が便利になっていますし、要領さえわかっていれば、1時間足らずでロンカドーラの入手が可能です。

ハラッパラッタ」以来、短い音でアタック音だけを鳴らしてマラカスっぽく聴かせる、という手法をときどき用いてきました。「暑いんだかなんなんだか」「よつば」「木の芽どき」などでロンカマラカスが聴けます。まともに使うと、「真白へ還る」「オーステナイト」のように、ちょっと変わった風合いの合奏に仕上がりやすい感じです。基本的には、合奏向けの楽器といえるでしょう。

ピシスチューバ

ミルキーウェイピシスチューバ
音域
C1からB4まで。4オクターブの幅。
C5からB7の音符は、オクターブ4の音が出る。
音色
いつまでも持続する。
同音重ね
G1、G♯1以外が重なる
実装時期
2010年1月
その他注記
NPC販売。人間・エルフは、演奏時の表情が「愛」になる。

実装当時は、ジャイアント専用装備でした。「ピシス」というのはジャイアントの住む地方の名前です。のちに種族制限がなくなりました。一般に「ピシスチューバ」と呼ばれることはまれで、単に「チューバ」と呼ばれています。

張りのある音色で、低音域のビリビリした響きも特徴的。ただ、発音開始時と終了時にプチプチノイズが鳴りやすい点がすこし気になります。これは対処のしようがないようです。アンサンブルの脇役として地味に使うなら、さほどノイズは問題になりません。

わたしの数あるMML作品のなかで、チューバを使った曲は極端に少なくて、そんななかでチューバが主役の曲を挙げるなら、なんといっても「ちくわビバップ」なのですけれど、MMLは公開保留中です。2人合奏の「とんでもないやつがきた」では、チューバ特有の押しの強い低音がうまく活かせたと思います。この曲や「不在の秋」「中長期的スパンでいこう」では、短い音符をボッボッと鳴らすことで、パーカッションのような効果をつけています。チューバ用ソロには「息苦しさの正体」があります。

リラ

ミルキーウェイリラ
音域
A0からG♯6まで。6オクターブの幅。
(A4を440Hzとするなら)1オクターブ下げて譜面を書く必要がある。
音色
持続しない。
同音重ね
G1、G♯1以外が重なる。
実装時期
2012年5月
その他注記
交易所販売。v15の音量で鳴らすとアタック時にノイズが出る。人間・エルフは、演奏時の表情が「愛」になる。モーションに男女差。

実装当初は鳴りかたが異常な、いわゆる「音痴リラ」の状態で、そんななかでも、まともな鳴りになるようにMMLを工夫していたひとたちもいたそうですけれど、遅蒔きながら翌年になって、リラの音色に修正がはいりました。歴史上、マビの演奏関係の不具合の多くは、1年かそれ以上直らないのが常でした。

リュートやマンドリンなどと異なり、音符の末尾(ノートオフ)以降も、音が減衰しながらすこし伸びます。たとえば、8分音符のソの音の直前に、64分音符でドとミの音を並べて、速めのテンポで弾くと、ドミソの3音をジャラーンと鳴らしたようになります(疑似和音といいます)。これで、ソロ演奏でも同時に4音以上鳴っているように聞かせることができます。

F♯3以下の音域は、アタック感が強めです。

バランスのとれたさわやかな音色で、汎用性がありましたけれど、MusicQ改変時に、前述の減衰の伸びが悪くなり、音量も下げられてしまい、やや不便になりました。

演奏パートナー「ラグリンネ」が最初から持っている楽器でもあります。交易所で買うくらいなら、デザイン違いをプレイヤーから買うほうが楽だと思いますけれど、時期によっては全然出回っていないかも。図面を持っているなら、鍛冶で製作もできます。

リラは比較的よく使っています。フルートとの2人合奏は取り組みやすいのでおすすめ。「ゆうべにいる」「どこかで春が」などがあります。女声幻想のコーラスとの相性も良し。ソフト路線な曲のみならず、「トトンの遁走」や「とんずらはお早めに」のようなガチャガチャした曲でも使います。疑似和音でギターっぽいコードストロークを3分、4分と続けると字数がたいへんなことになりますけれど、ザブキエルの楽譜集を使えば平気。「善よ急げ」がその一例です。「つぼみ」「舞いあがり降りつもる」では、ウクレレとユニゾンさせて音色づくりをしています。

ピアノ

ファンタスティックメロディピアノ
音域
C♭0からC7まで。7オクターブの幅。
(A4を440Hzとするなら)1オクターブ下げて譜面を書く必要がある。
音色
持続しない。
同音重ね
G1以外が重なる。
実装時期
2013年10月
その他注記
交易所販売。椅子アイテム扱い。バフスキル、幻惑の演奏不可。演奏パートナーでの演奏不可。

バイオリン、チェロ、歌とともに実装されました。さまざまなジャンルで利用され、馴染みのある音色です。音域が広いので、ソロでも大活躍しますし、合奏でもいろんな用途があります。ただし、音高ごとに少々クセがあります。たとえば、C4はちょっと強い音が鳴ります。ごくわずかながら、発音タイミングも音高ごとに違いがあります。気にするほどではありませんし、そのズレのおかげで、ベタ打ちでもそこそこ生演奏っぽく鳴ってくれます。

ピアノを弾くときは、ほかの楽器と楽譜を装備した状態で、ピアノを椅子アイテムのように使用し、ピアノに座った状態で演奏スキルや合奏アクションを使います。フリースタイルジャムの場合は、まずト音記号に触れてから、ピアノに座り、F1キーを押します。ピアノの耐久度減少は、演奏1回ごとではなく、ピアノに座るごとに。これらの仕様は、ハープやドラムでも共通です。

これも、ランダムボックス産が安く出回ったときに買えばいいのですけれど、交易所で売られているピアノは、オーソドックスなデザインですから、あえてそちらを手に入れても損はしないと思います。

わたしもピアノソロMMLをいくつか書いています。その他のパブリックドメイン楽曲のMML置き場のページに、ショパンの前奏曲などを置いていますし、イージーリスニング的な小品として「初夏の扉」「ケヤキとコズエ」などがあります。小規模の合奏で、ジャズスタイルなのが「宵待ちブルース」シリーズ、「プロテイン・ブギ」。大人数合奏で、コード弾き中心の活用例は「ブックマーク」「空に浮かぶ気球」「さよならじゃ足りなかった」などいろいろあります。

ハープ

ハープ
音域
A0からB6まで。6オクターブ強。
(A4を440Hzとするなら)1オクターブ下げて譜面を書く必要がある。
音色
持続しない。
同音重ね
G3以外が重なる。
実装時期
2016年1月
その他注記
交易所販売。椅子アイテム扱い。バフスキル、幻惑の演奏不可。演奏パートナーでの演奏不可。モーションに男女差。

音色・音域的に、リラと似た感覚で使える楽器です。2016年12月のMusicQ改変まで、アタック時のプチプチノイズがひどくて使いものにならないレベルでしたけれど、やや暗めな感じの音はリラにない特色でしたし、なんとか使おうとする楽師もけっこういました。ほとんど聞こえないかすかな残響までサンプル音に含めていたせいなのかどうか、同時発音数の制約がかなりきびしい楽器でありました。

MusicQ改変での音色変更でそういう欠点がなくなり、使いやすくなりました(また、改変前より1オクターブ低い音で鳴るようになりました)。

低音域は、聴感以上に音量があって、あまり鳴らしすぎると音割れを招きやすいようです。高音域は、か細いキンキンした音。リラに比べると、音域ごとの音色の変化が大きめです。

ハープも椅子アイテム型、設置型楽器です。ピアノの解説も参照してください。入手難易度もピアノとほぼ同等でしょうか。

リラやピアノにくらべて、あんまり多用はしていないのですけれど、ソロ曲としては「深窓のリフレイン」「胸がつまって」のような、しっとり暗めの曲がいくつかあります。2人合奏の「遺愛の品」もその系列。むしろ、高音域をチャリンと鳴らしてタンバリンの代わりとするパターンを多用してきました。「モンシロチョウ」「このままではどうにもならない」「そのさきたちつてと」「ウィンター・ワンダーランド」などで、そういう音が聴けます。

エレキギター

ミルキーウェイエレキギター
音域
E0からD♯4までと、E4からD♯8までの2種類。それぞれ4オクターブの幅。
(A4を440Hzとするなら)MMLの記述に対し、E0からD♯4の発音は2オクターブ高く、E4からD♯8の発音は2オクターブ低い。
音色
持続しない。E0からD♯4は軽く歪んだ素直な音、4Eから8D♯はビブラートがかかった激しく歪んだ音。
同音重ね
G0、G♯0が重なる。
実装時期
2013年1月
その他注記
-

2013年の実装当時は、ランダムボックス限定品だったようです。以降、期間限定イベントでも入手できたことがあります。「ミルキーウェイエレキギター」ならいつでも製作可能ですけれど、材料を揃えるのが非常にきびしい。

ハードロック、ブルースロック向きの甘く歪んだ音色です。また、音色が2通りに分割されているのも大きな特徴です。E4からD♯8のほうが、弦をやや強くはじいたような響きで、ビブラートも少しかかります。従来、楽師のあいだでは、E0からD♯4をクリーントーンと呼ぶなどの区別がされていましたけれど、E0からD♯4も歪みがかかっている点で大差ありません。0Eからがややソフトタッチで、E4からがやや激しめ、という印象。

とりわけ、E4からD♯8のほうは、(MusicQ改変前まで)音高によっては音色のアタックのズレがかなり目立ちました。音色ファイルに収録されている波形データの冒頭にむだな部分が含まれていたせいです。わたしは、その癖を逆手にとって、ブリッジミュートみたいな詰まった音を出したりする工夫もしていました。MusicQ改変の際に、その冒頭部分が整えられたようで、アタックのズレが改善されました。その為、エレキのMMLは全部、タイミング補正からなにから、ぜんぶ手直しが必要でした。

初期の楽器と一緒に弾くと、やや奥に引っ込んだような響きになりがちです。音量をぐっと上げれば前面に出る、というわけでもないので、ちょっと難しいところです。主旋律や間奏のソロなどで前面に出したいなら、アンサンブルを詰め込みすぎないのがコツかもしれません。

腰を前後に振る得意げな演奏モーションが、ちょっと気恥ずかしい感じ。

ハードロックやヘビーメタル系のMMLをよく書く楽師のかたたちは、エレキを5本も6本も合奏に組み入れることも辞さないようです。わたしの場合は「エースの十字架」の3本くらいが限度で、だいたい2本以内におさめるように書きます。「時の浪」や「炎帝」「伏魔殿」では、粘っこいプレイが聴けます。「空に浮かぶ気球」の別バージョンでは、エレキとシロフォンで主旋律をとりました。音を短く鳴らした直後にv1の同音を続けると、音がミュートされて、キュッ、というノイズっぽい響きが出ます。「きゅうりの酢の物」などで使っている小技です。

バイオリン

バイオリン
音域
E1からB4まで。3オクターブ半の幅。
(A4を440Hzとするなら)2オクターブ下げて譜面を書く必要がある。
音色
持続しない。
同音重ね
G3以外が重なる。
実装時期
2013年10月
その他注記
-

ピアノ、チェロ、歌とともに実装されました。

高音域は、若干キンキンします。音高によってちょっとばかりピッチがふらつきますけれど、そんなに致命的ではありません。

チェロと違って、NPC販売されていません。NPCネイルの評判をレベル20にすると、ミルキーウェイバイオリンがもらえます。これが常時入手できる手段となります。

バイオリンが主旋律をとるわたしの作品には「海嘯」「髪の毛バサッと切ってきました」があります。「モルバアイルにて」や「あかりを」でも活躍。ソロ演奏向きの楽器ではありません。それでも挑戦したのが「木枯らしで旅立ちを」です。

チェロ

サングレアチェロ
音域
C0からA♯3まで。4オクターブ弱の幅。
(A4を440Hzとするなら)2オクターブ下げて譜面を書く必要がある。
音色
持続しない。
同音重ね
G2以外が重なる。
実装時期
2013年10月
その他注記
NPC販売。幻惑の演奏不可。

ピアノ、バイオリン、歌とともに実装されました。チェロと呼ぶにはちょっと音が高くて、ビオラに近い音域を持っているように思えます。

MusicQ改変で修正されるまで、D♯0はD0とおなじ音が鳴り、F♯0はF♯1が混じったような妙な音が鳴っていました。これらの音高は使わないで済ませるか、目立たない範囲で妥協するかしかありませんでした。これは過去の話です。

MusicQ改変後は、バイオリンなどと同様に、音の伸びが悪くなりました。もともとのサンプルに対し、ほぼ一律で3秒くらいのところからフェードアウトがかけられているようです。どういう料簡でこんな措置をしたのかさっぱり不明です。このせいで、過去曲がまともに弾けなくなったと嘆くひと多数でした。同音が重なるのを利用して音を擬似的に伸ばす方法がありますけれど、字数が増えがちですし、なかなか手間になります。

ピッチが若干ぶれぎみなサンプルです。低い音域については、D0が若干、という程度でさほど気にすることはないのですけれど、A♯2から上は、30セント(100セントで半音の音程)以上低い、ややフラットしすぎな音が散見されます。D3はちょっときびしい。E3は50セントに近いくらいずれています。あとF♯3とA♯3も微妙。このへんの音域は、合奏のなかで浮いて聞こえる可能性が大です。とくにE3を鳴らすときには注意。シャリュモーやフルートなどとユニゾンで1音ごとに弾いてみると、よくわかります。

複数重ねた幻想のコーラスとともに独奏するスタイルが得意な楽師のかたもいます。でも、合奏の脇役・間奏役としての出番がやはり多いでしょうか。とくにチェロと意識せず、ストリングスの音色のひとつと考えるといいと思います。

チェロのソロMMLには「田園の人びと」があります。合奏での使用例は、「かげろうそして夕立」「リリッツ1」「真白へ還る」「昼休み校舎探検団」など。バイオリンもそうですけれど、初期楽器の音色とうまく溶け合うように鳴らすのが難しいところです。

チューニングバイオリン

チューニングミルキーウェイバイオリン
音域
E1からB4まで。3オクターブ半の幅。
(A4を440Hzとするなら)2オクターブ下げて譜面を書く必要がある。
音色
持続しない。
同音重ね
G3以外が重なる。
実装時期
2017年1月
その他注記
-

ループで持続はしませんけれど、ほかのバイオリン・チェロ類の楽器にくらべて長く発音が伸ばせるのが強みです。音高によってばらつきがあり、だいたいは6秒から7秒ほど、特にB1からC#2のあたりは7秒半ほど伸びます。一方、A5は約4秒で終わります。MusicQ改変前のバイオリン・チェロにくらべれば、本来まだ伸びてほしいところですけれど。それと、生音らしいクセがかなりあります。ふつうのバイオリンが、複数人でユニゾンしているように聞こえるのに比べて、こちらは、独奏らしい音が鳴ります。

バイオリン(またはミルキーウェイバイオリン)と、チューニングキットを材料として、ハンディクラフトで製作します。ほかのチューニング系楽器も同様です。チューニングキットの入手が課題となります。マス音楽ダンジョンを100回か200回くらい回って、ひとつ出るかどうかの低確率です。わたしは3サーバーでチューニング楽器4種類を揃えていますけれど、ダンジョンでキットを自力入手したのはたぶんマリーでの3個だけで、のこりは金策をしながら、日々、粘り強くワゴンやハウジングで商品を検索して、安いときにすかさず買いました。

ノーマルのバイオリンではうまく鳴らしきれない速弾きがあるなら、この楽器の採用を検討します。たとえば「教会ソナタ ト短調 作品4第5番 第2楽章」。ほか、歌ものの主旋律に用いている例には「そのさきたちつてと」があります。「一匹オオカミ、一匹だけオオカミ」では、バイオリンとチューニングバイオリンの両方のバージョンを載せていますので、比較にちょうどいい例だと思います。

チューニングチェロ

チューニングミルキーウェイチェロ
音域
C0からA♯3まで。4オクターブ弱の幅。
(A4を440Hzとするなら)2オクターブ下げて譜面を書く必要がある。
音色
持続しない。
同音重ね
G2以外が重なる。
実装時期
2017年1月
その他注記
-

バイオリンもそうですけれど、既存のチェロとて生音に近い感じだったので、どう差別化しているのか、正直いうとよくわかりません。既存のチェロにくらべて、アタックやビブラートが素直な傾向があります。チューニングバイオリンと違って、音の伸びは既存のチェロと大差なく3秒程度。速めのフレーズが出てくる曲など、既存のチェロでうまく鳴らないならこちらを試す、というような用途が多いかもしれませんし、既存のチェロと一緒に鳴らして厚みを得るなどの手法もあるでしょう。

チェロとおなじく、音高ごとに、また発音途中で、ピッチのゆらぎが大きめ。ちょっとずれているくらいなら、ほかの楽器とユニゾンで弾くと響きがふくらんでよいのですけれど、30セントもずれていてはつらいところ。A♯2、B2、E3、F♯3、G3が、若干フラットしすぎています。

意外と、主旋律を弾くのに向いていると思います。「ヤドレイン」「炎帝」がその例です。「ヤドレイン」では、F♯3のピッチの悪さが、必死に声を張り上げている感を醸し出すのに役立っています。また、「舞いあがり降りつもる」では、低音域を短く切りながら鳴らして、エレキの代用をしています。

チューニングフルート

チューニングミルキーウェイフルート
音域
D♯1からB6まで。5オクターブ半の幅。
音色
持続しない。
同音重ね
重なる。
実装時期
2017年1月
その他注記
-

ほかのチューニング楽器同様、生音らしさがあります。傾向として、低音域はアタックがかなり遅い。高音域は音があまり伸びず、キンキンしがち。ゆっくりした曲ならリード楽器として使うこともできるでしょうし、フルートやホイッスルとユニゾンさせて鳴らすことでリッチな響きがつくれます。中高音域を長く伸ばしたい場合はトレモロで鳴らすといいでしょう。アタックが弱いおかげで連打感があまり出ず、なめらかです。フルートなのに音域が広く、低音域の雰囲気はもはやフルートではありません。トレモロや高速アルペジオも駆使することで、従来のマビの楽器では表現しづらかった、ふわっとしたシンセパッド的な音が出せるようになりました。

2019年11月のアップデートの際、ドラム実装とともに、このチューニングフルートの音色が変わったということがありました。チューニングホイッスルのB2が、新チューニングフルートのC4にあてがわれ、その音の再生速度を音高ごとに変えた、得体のしれぬものになりました。低音は重低音がうなり、高音域は0.5秒ほどしか伸びず、もはやフルートではありませんでした。

ところがこれは仕様変更ではなく、不具合だというアナウンスがありました。そしたら1年後には直るのかなと思っていたら、思いのほか早く、1ヶ月後に復旧しました。

エリン音楽ひろばのテーマ」のエンディング版や「バニラ・ベター」で、主旋律に用いています。オクターブずらしたユニゾンで鳴らすのもオルガンっぽくて良さそうです。主旋律を弾く楽器や声にうっすらと響きを添える使いかたもおすすめ。「倦怠期」や「そのさきたちつてと」では、それに加えて、間奏での活躍ぶりも聴かせどころ。「木の芽どき」では、伴奏のリュートのトップノートをなぞって、ふくらみを出しています。

チューニングホイッスル

チューニングミルキーウェイホイッスル
音域
C1からB6まで。6オクターブの幅。
音色
持続しない。
同音重ね
重なる。
実装時期
2017年1月
その他注記
-

ホイッスルなのに音域が非常に広い。低音域はホイッスルというよりシンセパッドのベースみたいな感じになります。また、音域によって発音のくせがかなり変わるので、扱いの難しい楽器です。オクターブ3周辺はリコーダーっぽい感じで、そのうちの一部の音高のアタックのクセを活かして、木魚のような音を出すこともできます。音域ごとの音の旨みを引き出すようにMMLを書くのがよいでしょう。

木魚っぽいパーカッションは、「昼休み校舎探検団」「せやけど」「ついてる!ツインテール」などで確認できます。ほか、チューニングホイッスルの音色を活かして主旋律を鳴らしている例としては、「露と瑠璃の森」「ぽっぽふきふき」があります。「すうはあ」ではハーモニカを模そうとしましたけれど、それはちょっと無理がありました。「充電を乞う光」のように、低音域を使うのもおもしろい。チューニングホイッスルのソロ曲「音符のない楽譜のお葬式」はいまのところ未公開。

ドラム

ドラム
音域
E2からF4までの、シャープやフラットが不要な音(ピアノでいうと白鍵の音)にのみ音が割り当てられている。
音色
それぞれの音高にドラムキットの各音色が割り当てられている(詳細は下記)。持続しない。
同音重ね
重なる。
実装時期
2019年11月
その他注記
交易所販売。椅子アイテム扱い。バフスキル、幻惑の演奏不可。演奏パートナーでの演奏不可。

これまでの合奏では、小太鼓やシンバルなどをつかって、ドラムセットを模倣していたわけですけれど、これが実装されたので、一般的なDTMに近い感覚の打ち込みで表現できるようになりました。

音色がどのように割り当てられているかは、作曲スキル使用時のウィンドウの「作曲TIP」の3ページに書かれています。

作曲スキル使用時に参照できるヒント・3ページ目・ドラムの音符

画像の記述内容を、すこしわかりやすくリストにしました。

C3のサイドスティックは、スネアの縁の金属部分(リム)を叩いた音。B2のリムショットは、スティックでヘッド(皮が張られた面)とリムとを同時に打った音。(サイドスティックのことを、クローズド・リムショットと呼ぶこともあります。これも略してリムショットという場合があり、用語の混乱が生じやすいので注意。)

シンバルチョークというのは、クラッシュシンバルを鳴らしてすぐ(手で)音を止める奏法です。

気づかないくらいに小さい音量で、かつ音楽的に機能している音をゴーストノートといいます。D3の音はスネアドラムのそれだということのようですけれど、この音をたとえばこっそり拍のウラにまぜても、ほかの音となじみにくい邪魔な音という感じがしやすく、無理して使うことはないでしょう。むしろ、バスドラムやタムなどと同時に鳴らして混ぜるなど、調味料的な用途で工夫ができると思います。とにかく、慣れるまでは、D3の音の存在は無視してしまっていいと思います。

一般の打ち込みと違うのは、オープンハイハットの音をペダルを踏んでミュートするというような機能がないことです。シンバルチョークも、「音を鳴らして(およそ0.2秒後に)チョークする」までが音色として固定されてしまってますから、任意のタイミングでチョークすることができません。

音色のくせは多少ありますけれど、いずれも、ほぼ開始位置にピークがあるので、後発の楽器にありがちな、前倒しなどの手間は必要ありません。

全体的に音量が小さく、v15で鳴らしても、とくにオープンハイハットやシンバル類が物足りなく感じます。同音が重なりますから、おなじ楽譜で同時に同音を鳴らせば、v15以上の音量を得ることができます。

音符の末端以降は、すぐ音が止まらず、(リラやピアノなどのように)減衰します。この点は従来の、瞬間的に音が切れる小太鼓・大太鼓・シンバルとは異なるところです。バスドラムなどはもともとアタック音の一瞬だけが聴こえるわけですから、64分音符のような短い音符を鳴らした場合も、ソロで鳴らしたとき以外、さして違いは感じないでしょう。ただし、クラッシュシンバル・ライドシンバル・オープンハイハットについては、音の伸びの違いがはっきりしているので、余韻をしっかり残したい場合はなるべく長く伸ばすのがよさそうです。ただし短く切ってもそんなに不自然になることはないでしょうし、合奏の音に埋もれるので神経質になる必要はありません。ただクラッシュシンバルはなるべく伸ばしきるほうがいいことが多いので、ちょっと意識するといいレベル。バスドラム、スネアゴースト、チョークシンバルは、64分音符だろうと全音符だろうと、違いがほとんどありません。

演奏失敗時の音のはずしかたは、打楽器ではなく一般楽器と同様。つまり調律のしかたは「&」でつなげるパターンとなるでしょう。

ゲーム内では英語表記も「Drums」ではなく、「Drum」となっていて小太鼓とおなじです。

わたしのよく書くタイプの曲なら、このマビのドラムの音色はわりとよく合うのですけれど、激しい曲で使うには、ちょっとおとなしめの音色といえるかもしれません。「チャッカビーツ」のように、テクノっぽい曲に使うなら、小太鼓などを併用して音づくりするとよさそうです。マンドリンなどで書いた従来のソロ譜にドラムを添えてみる、というのもいいでしょう。「キミに便乗」が好例。

○音の空き瓶

'ド'音の空き瓶
音域
C1からC7まで、すべておなじ音。楽器ごとにそれぞれA3・B3・C4・D4・E4・F4・G4に対応し、その音高だけが出る。
音色
いつまでも持続する。
(「ラ」から「ソ」までの各種を鳴らして順番につなげた音源)
同音重ね
重なる。
実装時期
初期
その他注記
-

作曲スキル使用時のウィンドウ・吟遊詩人掲示板においても不当にパージされ、また、演奏コンテンツを解説しているブログ記事などでもしばしば省かれがちな楽器です。これは一般的には音楽知識スキルを上げる為のクエスト用アイテムとして認知されています。

わたしは空き瓶を取り入れた合奏曲、さらには空き瓶と幻想のコーラスを使ったソロ曲をこれまで書いてきました。当然、用途は限定的です。ひとつの音高しか鳴らなくてもかまわないようなものとして、ドローンがあります。低音域でずーっとおなじ音を鳴らしつづけるというものです。空き瓶はそれほど低い音でもないのですけれど、ざらざらした音質を活かして一風変わった伴奏にすることはできます。「きつねの嫁入り」や「アイリッシュアイリ -4-」などがその例です。

あと、これもわたしだけ多用しているのが、64分音符程度のごく短い音でパーカッションふうに鳴らすというやりかたです。これなら、同一音しか鳴らせなくても困りません。v15くらいにすると充分大きい音なので、ほかの楽器の音に埋もれることはあまりありません。実例は、「カニのみそしる」など。「一匹オオカミ、一匹だけオオカミ」では、前述のドローン的な音使いも併用しています。

それから、わたしはまだつくったことがないですけれど、ハンドベル合奏とおなじように、空き瓶だけでの合奏もできます。ハンドベルより1音ぶん足りないので、弾ける曲はさらに限られます。

また、同一音しか鳴らないかわりに、メロディ・和音1・和音2の各パートを同時に鳴らせます。おなじ音高でも、ちょっとずらして長い音を鳴らしてみると、ビブラートがうねうねと揺らぐのがわかると思います。じゃ、そういう技を活かしてどういう曲が作れるか、というのがわたしの発想のしかたのひとつなので、たいていのひとのように、ふつうの曲をMMLでどう再現するか、という出発点で取り組む場合は、空き瓶はまず選択肢にはいってこないだろう、という面はたしかにあります。

狙って入手するのはちょっとめんどうです。商店街(ハウジング)の掲示板で検索すれば、たまに安く売られていることがあります。

打楽器

大太鼓

ミルキーウェイ大太鼓
音域
C1からC7まで、すべておなじ音。
音色
持続しない。
実装時期
2008年2月
その他注記
NPC販売。v12以上の音量を指定してもすべてv11扱いになる。

打楽器の登場は2008年でした。小太鼓、シンバルとともに登場。

ぼわーん、という鈍い低音を響かせる打楽器です。もともと、シンバルとおなじように、D♯2の音のみ再生周波数が低くなって、より重い音が鳴らせました。これは設定ミスだったという噂を聞いたことがあります。ときどき活用されていたこのD♯2の音が、MusicQ改変でなくなってしまいました。つまりいまの大太鼓は、どの音高の音符もおなじ音になります。ゲームのアップデートというのはたいてい、より便利にしたり、よりバリエーションを増やしたりしつつ、バランスを調整したりバグをつぶしたりしていくものであるはずだし、そうあってほしいと思うのですけれど、マビはわりと、これまでにあった(よくも悪くも)特色といえるようなものさえも、わざわざつぶすことがあります。大太鼓の件は、わざわざ直すメリットがなにもないように思えて、どうにも腑に落ちません。

わたしはあまり大太鼓を使いません。むかしのマビの合奏では「カエルよ 海へ往け」「夕陽のなかへ」などのように、バスドラム代わりに使うパターンがよくありました。ドラム実装後は、オーケストラ編成のアレンジは別にして、あまり大太鼓を使う光景も見られなくなりました。「おもちゃの兵隊音頭」みたいなのは、やはり大太鼓が似つかわしい感じ。

小太鼓

ミルキーウェイ小太鼓
音域
C1からC7まで、すべておなじ音。
音色
持続しない。
実装時期
2008年2月
その他注記
NPC販売。v12以上の音量を指定してもすべてv11扱いになる。

ドラムが登場するまで、おもにスネアドラム的な表現の為に使われていました。スネアというよりはタムに近い、重めの音です。

ドラム実装後は、めっきり使われなくなった感のある小太鼓。それでは寂しいからと書いたMMLが「エレマ・レマ」でした。それはさておき、小太鼓やシンバルを含む旧作でも、これで充分に成立していると思うものは、ドラムに置き換えず、そのままにしています。「海嘯」なんかは、小太鼓の音色のほうが似合う気もします。「メッキはがし」は、エレキと小太鼓の2人合奏という珍しいパターン。

シンバル

チェックメイトシンバル
音域
C1からC7まで、すべておなじ音(D♯2を除く)。
音域に関する備考
D♯2のみ、再生周波数がぐんと低くなり、くぐもった音になる。通称「銅鑼の音」。
音色
持続しない。
実装時期
2008年2月
その他注記
v12以上の音量を指定してもすべてv11扱いになる。

このシンバルで、いかにハイハットっぽさを出すか、というところで、楽師はさまざまに苦労していました。

小太鼓とセットで使うことの多かった楽器です。いまも、ドラムだけでは足りないというときに、クラッシュシンバルの役として使うことがあります。それ以外で例を出すと、「蹂躙」では、銅鑼の音を多用して重量感を加えています。「トトンの遁走」の中盤からは、銅鑼の音をごく短い音で鳴らして、パーカッションっぽい使いかたもしました。

シロフォン

ミルキーウェイシロフォン
音域
A0からG♯6まで。6オクターブ。
音色
持続しない。
実装時期
2012年5月
その他注記
v12以上の音量を指定してもすべてv11扱いになる。v10以上の音量で鳴らすと、アタックの冒頭が欠けたような発音になる。おなじ音色の演奏機能つき椅子に「オルゴール」がある。

本来、シロフォンというと木琴の一種なのですけれど、マビノギの「シロフォン」は、鉄琴類、グロッケンシュピールのような音色なので、注意しましょう。

2012年5月ごろの実装のようです。この楽器が登場した当初の1年くらいは、音色がすこし異なり、AとBの音が1オクターブずれていたそうです。同時に登場したリラにも不具合がありました。

小太鼓などとおなじく、メロディパートのMMLしか演奏に反映されません。となると、同時に1音しか出せないわけですけれど、ノートオフ後に多少、減衰音が残るので、ごく短い音符を駆使して、疑似和音が鳴らせます。

A0からG♯1は、高音が混ざっているような音がします。

常時入手手段がないこともないのですけれど、「シロフォンの音板」を7種類集める必要があり、困難です。それならNPCブリアナの評判をレベル20にしてミルキーウェイシロフォンをもらうほうが楽……とも断言できません。ランダムボックス産の流通やイベントでの入手チャンスを待つほうがいいかも。

v10以上の音量で鳴らすと、なぜかアタック音の一部が欠けてしまうので、v9以下で鳴らすべきです。目立ちやすい音色ですから、v8からv9程度でも、主旋律として充分な大きさです。

疑似和音を駆使したシロフォンソロの曲は「飴色の鳩時計」などがあります。主旋律に用いた例は「週末の予約」「救出特急」など。低音の響きで陰鬱さを添えているのが「凍りついた時計の針」。ほかは、オブリガート、カウンターラインを鳴らすような役目が多めです。

○の音色のハンドベル

'ソ'の音色のハンドベル
音域
C1からC7まで、すべておなじ音。楽器ごとにそれぞれC5・D5・E5・F5・G5・A5・B5に対応し、その音高だけが出る。
音色
持続しない。
(「ド」から「高いド」までの各種を鳴らして順番につなげた音源)
実装時期
2008年12月
その他注記
「ジャイアント専用'○'の音色のハンドベル」は秘密商店販売。v12以上の音量を指定してもすべてv11扱いになる。

ジャイアント専用のハンドベルは、ちょっと手間をかければ入手できますけれど、そうでないほうのハンドベルは、期間限定イベントのみでの登場なので、入手困難です。「'ド'の音色のハンドベル」「'レ'の音色のハンドベル」……というふうに、音色ごとに別のアイテムになっていて、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・高いド、の8種類あります。

音符の末尾(ノートオフ)以降、シロフォンなどのようにスーッと小さくなるのではなく、パッと消えます。ハンドベルらしい自然さで鳴らしたい場合は、なるべく音符を伸ばしきるほうがよさそうです。

音高によって見た目の大きさが異なり、高いドがいちばん小ぶりになっています。

神がかりモーションが用意されていないらしく、演奏大成功時は棒立ちになります。

ドから高いドまで8人揃えて合奏する、という使い道のがふつうだと思いますけれど、わたしはそういうのをまだ書いたことがありません。「ベヤニ・サンラン」「被写界深度」などのように、1本だけで鳴らし続けるパターンを数曲つくりました。これは、そういう活用がしたいが為に、曲そのものを(和声の展開がない)ワンコードで成立するように書いたのでした。

コンサートスタンドマイク

歌声は、ピアノ、バイオリン、チェロとともに、2013年10月に実装されました。

まず、「女声」「男声」を鳴らすときに必要な装備「マイク」の説明をします。「マイク」には「スタンドマイク」と「ワイヤレスマイク」の2種類があります。歌スキル使用時のモーションが異なること以外、どちらも機能はおなじです。

実装時期
2013年10月
その他注記
NPC販売。モーションに男女差。

女声および男声は、マビノギの開発国である韓国のサーバーとは別の声になっています。以下は、日本(ほか)で使われるほうの音色の説明です。ちなみに、作曲スキル使用時のウィンドウや、吟遊詩人掲示板での女声・男声試聴時は、なぜか韓国版の声が出ます。あきらかにローカライズの手落ちですけれど、長年、そのままになっています。

女声

音域
C1からA3まで。3オクターブ弱。
(A4を440Hzとするなら)2オクターブ下げて譜面を書く必要がある。
音色
持続しない。発音は「ラ」
その他注記
-

ゲーム内作曲スキルウィンドウなどでの呼称は「歌(女性)」。声優の小清水亜美さんの声を用いた音色です。

音量が大きめなので、あまり上げないほうが賢明です。リードボーカルであっても、v10前後に抑えるといいでしょう。

ちょっとアタックが遅いので、前倒しに音符を置かないと、もっさりした歌唱になってしまいます。「ら(la)」の子音「l」ではなく母音の「a」の出るタイミングをビートに合わせる、というふうに意識すると、ノリがよくなるでしょう。前倒しの加減については、音高ごとにクセが異なるので、完成度を高めたいなら、1音ごとに微調整することになります。そこまでできないなら、とりあえず全体を64分音符ぶん、あるいは32分音符ぶん前にずらして、そこから気になる音だけ手入れするといいでしょう。

テンポ80前後での全音符の長さ程度まで、音が伸びます。それより長く伸ばしたいときには、2本でこっそりリレーするなど工夫を加えて、錯覚させるしかありません。

歌ものだからとて、べつにこういう音色を使わないといけないわけではなく、フルートでもなんでもいいのです。でも、やはり合奏のなかで立って聞こえる音色なので、(微調整がめんどうですけれど)重宝します。わたしはハモりが好きなので、「360°」や「オネリスタ ~これからの日々に幸多かれ~」や「ワスレナグサ」や「最果ての岬から祈りを投げる」など、女声3人を用いた作品がけっこう多め。前述したとおり、音量が大きいので、ハモりパートの音量指定も慎重に。大人数合奏なら、「360°」の大きさがぎりぎり、というかんじです。

男声

音域
F1からC♯4まで。2オクターブ半。
(A4を440Hzとするなら)1オクターブ下げて譜面を書く必要がある。
音色
持続しない。発音は「ナ」。
その他注記
-

ゲーム内作曲スキルウィンドウなどでの呼称は「歌(男性)」。声優の柿原徹也さんの声を用いた音色です。

アタックの遅延が大きく、しかも音高ごとにそのタイミングもばらばらで、かなりのクセがある上に、「ナアア~」ではなく「ナァァ……」と、すぐにか細い音量になってしまいます。上手に聴かせるには、MMLをかなり微調整する必要があります。E3から上は裏声になり、D♯3以下と雰囲気が変わります。

時の浪」では、渋く唄わせています。「うちまで送って」では、ドゥーワップなどでボン、ボン、とベースパートを口でやるようなパターンを導入しています。「悲惨な病院食」「ついてる!ツインテール」では、女声に対するハモりを担当。そのほかにも、男声をリードに使った作品群があるのですけれど、なんとなく公開のタイミングを逸しています。

女声幻想コーラス

音域
G1からC4まで。2オクターブ半。
音色
持続しない。発音はややこもった「ア」。
その他注記
-

ソロ演奏時に、幻想のコーラスも利用すると、できることが拡がります。ただ、音量がかなり小さいので、主旋律として鳴らすときは、楽器の音量は抑えめにするほうがよいでしょう。女声幻想コーラスは、高速アルペジオで疑似和音を鳴らすのにも向きます。高音域は、すこしばかりヒステリックな響きです。

幻想のエチュード」は、女声幻想コーラスだけで演奏する為に書いた最初の曲です。「始まりはいつも草原」「さざめきの静寂[しじま]」などのように、幻想コーラスに重ねる形で幻想つきバフ演奏をするタイプの曲もあります。「無情の雨」は幻想を4重にかけます。近年は、ラグでずれるのを嫌ってあまり書かなくなりました。

男声幻想コーラス

音域
D1からA♯3まで。2オクターブ半。
音色
持続しない。音高によって発声が違う。
その他注記
-

男声幻想コーラスはかなり奇妙で、音高によって、「ドゥ」「カ」「サ」と聞こえる発音をします。最低音(D1)から順番に列記すると……

となっています。だからどうした、といわれそうですけれど、これを利用すれば、言葉で「唄う」こともできます。「深夜徘徊」「深夜匍匐」が、その例です。

鳥ペット

ペットの「カワラヒワ」「ヤイロチョウ」「アカショウビン」は、飼い主が楽器を演奏しはじめると、一緒にメロディパートを唄います。いずれのペットでも、音域はドからシまでの1オクターブぶんで、B0以下、C♯7以上の音符では発音しません。また、公演アクションを使用すると、募金箱の上に降りて唄う反応が用意されているそうです。

2007年3月に販売開始。しかし、2013年8月から販売されなくなりましたので、チューニング楽器よりも入手困難になりました。取引掲示板などで呼びかけ、持っているひとと取引するくらいしか手がありません。わたしも持っていません。

入手不可楽器

名前に「お祭り」と冠された5種類の楽器は、2017年1月の作曲システム改変および吟遊詩人掲示板実装によって、ゲーム内で音色を聞くことができるようになりました。しかしながら、楽器は入手できません。

お祭りシリーズは、韓国サーバーでは既存楽器の音色を置き換える形で実装され、それがユーザーの大反発を買い、別楽器として改めて登場させることにしたという経緯があったと聞きます。日本やほかの国の環境では、経緯はともかく実装そのものもすっ飛ばされているように見えます。それでいて音色ファイルだけは、2017年より何年も前から、インストールフォルダ内に大きなデータサイズで居座っていたわけです。そもそも「お祭り」と翻訳されている以上、スタッフも存在は把握しているはずでしょうし、なぜ楽器を入手可能にしないのかがわかりません。もったいないことだと思えてなりません。

ソロ演奏用譜面を書いて、吟遊詩人掲示板に載せて、試聴できるようにすることなら可能なので、未実装楽器とは呼ばずに、入手不可楽器としました。詳細は省き、簡単に紹介します。

お祭りリュート

音域
E1からE7まで。6オクターブ。
音色
持続しない。
同音重ね
重なる。
その他注記
日本では、楽器入手不可。

お祭りウクレレ

音域
E1からE7まで。6オクターブ。
音色
持続しない。
同音重ね
重なる。
その他注記
日本では、楽器入手不可。

お祭りマンドリン

音域
E1からE7まで。6オクターブ。
音色
持続しない。
同音重ね
重なる。
その他注記
日本では、楽器入手不可。

お祭りマンドリンのソロ譜は、「天麸羅神社」「ヤリヤリ通り」があります。各ページ内の音源か、吟遊詩人掲示板で聴いてみてください。

お祭りホイッスル

音域
C1からB6まで。ほぼ6オクターブ。
音色
チューニングホイッスルとほぼ同等。
同音重ね
重なる。
その他注記
日本では、楽器入手不可。

お祭りフルート

音域
D♯1からB6まで。5オクターブ半。
音色
チューニングフルートとほぼ同等。
同音重ね
重なる。
その他注記
日本では、楽器入手不可。

演奏機能つき椅子

使用すると専用の見た目で「休憩」できる、椅子系のアイテムのなかには、使用時に演奏ができるものがあります。2016年5月に初登場。2022年夏の時点では、

の2種類が存在します。オルゴールは、数種類のデザイン違いがあり、いずれも「〈なんとかかんとか〉オルゴール」というパターンのアイテム名になっています。

椅子を使用した瞬間に演奏が始まります。演奏系のスキルやアクションが要らない、という点が独特です。

あらかじめ楽譜をセットしておくと、その楽譜の内容で演奏されます。音は外れません。そして演奏後も引き続き、冒頭から再生されます。楽譜の残り使用回数はそのたびに減ります。ふつうの反復演奏とは異なり、モーションが途切れません。なお、冒頭に戻るときにわずかに間が空きますので、均等なテンポでのエンドレス演奏はできないようです。

楽譜がセットされていない、または楽譜の残り使用回数がゼロになっている場合は、ランダム演奏となります。

休憩が解除される操作をすると、演奏も終わります。地面をうっかりクリックして演奏を止めてしまいがちなので注意しましょう。

タイミングを合わせて同時に2台以上鳴らすことは、簡単ではないですけれどできると思います。――実際に演奏会で、オルゴール合奏をやったことがあります。「G-Zero R」を御参照あれ。

とくに、オルゴールはステージ映えします。ゆっくりと回転する足場の上に乗ったキャラが、優雅なポーズをとります。

オルゴールも、マンドリンが置かれた折りたたみ椅子も、モーションに男女差があります。

ロゼッタオルゴール
マンドリンが置かれた折りたたみ椅子

椅子アイテムは、ランダムボックスの中身として、近年さかんに追加されています。上記以外にも楽器絡みの椅子アイテムがありますけれど、それらは単に、演奏のモーションが見られるのみで、演奏機能はありません。

エモーション楽器

演奏すると、周囲のプレイヤーに特定の〈しぐさエモーション〉をさせられる楽器があります。以下の名前の楽器が該当します。そのほかの機能、音色とデザインは、既存の楽器とおなじです。

MusicQ改変後の各楽器の仕様変更まとめ

2016年12月のMusicQ改変でいろいろと変わったので、それ以前につくったMMLをそのまま弾くと、意図通りの演奏ができない場合があります。

改変前とまったくおなじには戻せませんけれど、音量バランスについては、ある程度まで復旧することができます。そういったポイントを楽師向けにまとめた表を、2016年12月28日にツイッターに載せました。マビには、何年か休止したのち復帰するプレイヤーも多いですし、この表がいまでも役に立つかもしれませんから、掲載します。

音量については、耳で聴き、また波形の大きさも見て、判断しました。画像では「ベロシティ」と書いていますけれど、「ボリューム」と読み替えてください(マビノギの音源なら、どちらでもおなじことです)。一括置換してから、気になるところだけ微調整すれば、大半の楽器のパートは、短時間で「MusicQ対応」ができます。エレキやバイオリンやチェロなど、いろいろいじらないといけない楽器もあります。このとおりに音量をプラスしたらv15を超えてしまう、という場合も当然あるでしょうから、その場合も、いろいろ手を加えるか妥協するかしないといけません。

MusicQ楽器音色変更箇所まとめ

音量指定変更の目安値については、画像とおなじ内容を以下に写しました。音量以外の変更点については、このページの各楽器の説明にて、ある程度取り上げました。

リュート
音量変化なし
ウクレレ
v5~ → -1
マンドリン
v13~ → +2
v4~v12 → +1
リラ
v12~ → +3 (v15はアタック時にノイズが鳴るので非推奨)
v8~v11 → +2
v3~v7 → +1
ピアノ
v13~ → -3
v8~v12 → -2
v3~v7 → -1
ハープ
(o5d+以上の高さで、アタック音が前より鋭く聞こえるかもしれない。気になる場合は-1)
バイオリン
v13~ → -3
v8~v12 → -2
v3~v7 → -1
(立ち上がり1秒程度のみの比較)
チェロ
v13~ → -3
v8~v12 → -2
v3~v7 → -1
(立ち上がり1秒程度のみの比較)
エレキギター
音量変化なし
ホイッスル
v9~ → +2
v3~v8 → +1
シャリュモー
v9~ → +5
v7~v8 → +4
v5~v6 → +3
v3~v4 → +2
v1~v2 → +1
フルート
v9~ → +4
v6~v8 → +3
v3~v5 → +2
v1~v2 → +1
(o5f+ ~ o6cは若干下がり具合が大きいので場合によってはさらに+1。o6g+ ~ o6bはその逆。ただしわずかな差)
ロンカドーラ
v11~ → +3
v7~v10 → +2
v3~v6 → +1
チューバ
音量変化なし
空き瓶
音量変化なし
大太鼓
(曲調次第では微調整)
小太鼓
v7~ → -1
シンバル
v9~ → -2
v3~v8 → -1
シロフォン
v8~ → +2
v3~v7 → +1
ハンドベル
音量変化なし
女声、男声、幻想コーラス
音量変化なし
鳥ペット
(不明)

ハープやフルートの、こまかい但し書きは、そんなに気にしなくてかまいません。鳥ペットは「不明」としましたけれど、たぶん「変化なし」だろうと思います。