ヒノキジャム

シラベル作曲「ヒノキジャム」シリーズの紹介ページです。

日付の異なるそれぞれの曲をまとめて載せています。公開日の新しい曲から順に並べています。

ヒノキジャム・2023-09-01

2023年9月1日録音、9月2日公開。

ヒノキジャム・2023-09-01.m4a[AAC]

説明

アドリブが少なめなかわりに、1周ごとに弾きかたを変えています。出だしはふつうに弾いていますけれど、後半は、指で押弦するのではなく、単3電池を弦に当ててすべらせて弾いています。音高がなめらかに変わります。こういうのをボトルネック奏法といいます。

それで、こういう奏法をする用に、スライドバーという道具がちゃんと存在するわけで、乾電池をすべらせている場合ではないのですけれど、スライドバーというものは、ただの筒のわりにそこそこ値が張るし、ジャンル的な意味でも自分にとって優先順位の低いものと考えていたので、持っていないわけです。七味唐辛子かなにかの空き瓶を使えば、手軽でよさそうです。そういうものすら家になかったので、乾電池で代用したのですけれど、相当に無茶なのでまねしないでください。

コード進行は、2小節刻みで〈G7―E7―G7―E7〉のあと、1小節刻みで〈A7―B7―C7―D7―A♭9〉です。〈D7―A♭9〉のあたりで変拍子になっています。

ヒノキジャム・2023-08-05

2023年8月5日録音、8月6日公開。

ヒノキジャム・2023-08-05.m4a[AAC]

説明

今回は、サスフォーを多用するパターンでやろうと思い、すこしの間じゃかじゃか弾いてコード進行を決めました。2小節ごとのコードチェンジで〈Gsus4―G―F♯sus4―F♯―Fsus4―F―Esus4―E〉というふうに半音ずつ降りていきます。途中、1小節ごとのコードチェンジで〈B♭sus4―B♭―A♭sus4―A♭―Asus4―A―Dsus4―D〉と展開する部分を挟みます。

こういうコード進行にアドリブのメロディをきれいに乗っけようとするのは、ちょっと無茶でした。サスフォーというのは役割がはっきりしているコードで、自由にメロディを泳がせづらいのです。その上、調がころころ変わってはっきり定まらないパターンだから、どこを弾けばいいのか、指板上の指が迷子になりがち。ミストーンを出してしまって咄嗟に、特殊な旋法で弾いているふりをしてごまかしている箇所もあります。

ヒノキジャム・2023-05-01

2023年5月1日録音、5月2日公開。

ヒノキジャム・2023-05-01.m4a[AAC]

説明

世間が黄金週間[ゴールデンウィーク]だというのに(だからこそ?)、鈍色にどんより沈んだ雰囲気のジャムを弾きました。コード進行は〈Am―F―Am―F〉で、コードチェンジの手前に〈Em7〉を挟むパターンです。メロディパートは、複音弾きが多めです。新味が欲しいなと思いながら繰り返し弾いてみましたけれど、終盤で勢いまかせになりすぎてコケることが多くて(いつものこと)、なかなかいいテイクが録れず。しかもたくさん録りすぎて、どのテイクを採用するかで1時間くらい迷いました。時間かけすぎ。

ヒノキジャム・2023-04-21

2023年4月21日録音、5月2日公開。

ヒノキジャム・2023-04-21.m4a[AAC]

説明

セブンス・シャープ・ナインス・コード(この曲では〈E♭7(♯9)〉ほか)をかき鳴らす伴奏に、マイナー・ペンタトニック・スケール(5音音階)をたまに逸脱する(ミスタッチ含む)フレーズを乗せた、といった感じのジャムで、エレキで弾くのが似合う曲調です。深い理由もなく、すべての弦を半音下げたチューニングで弾きました。つくったその日は、うーんそれほどでもないな、と思ってサイトでの公開を保留することにしましたけれど、もったいないから載せました。

ヒノキジャム・2023-03-28

2023年3月28日録音、公開。

ヒノキジャム・2023-03-28.m4a[AAC]

説明

コード進行は〈CM7―C#dim―Dm7(9)―G7(13)〉です。コードネームで記すと難しそうですけれど、これは、ボサノバによく出てくるパターンのひとつです。理窟は二の次で運指だけ覚えてしまえば、それっぽい伴奏が弾けます。ところが、ボサノバだったら指弾きで涼しく奏でるところなのを、ピックでがしゃがしゃストロークしているのが、ヒノキジャムたるゆえんというか、ちょっとへんてこなところです。

いつも演奏をしつこくやり直しているから、OKテイクを早めに決めようという意識でやりました。もうちょっと粘ればもっといいテイクがとれるかも、と思いつつも切り上げました。録音に1時間、ミックスに1時間、調弦やファイル操作やこの記事書きを含めても、合わせて3時間未満。うーん……。むやみに時間をかけすぎない、というのが近頃の課題です(宅録に限らず)。

ミックス時の整音のしかたは、前回の「2022-01-31」とおおよそおなじ。

ヒノキジャム・2023-01-31

2023年1月31日録音、2月1日公開。

ヒノキジャム・2023-01-31.m4a[AAC]

説明

調はGメジャーで〈G―C―G―C〉のコード進行。ただの練習でこういうパターンをなんとなく弾いていたら、これでヒノキジャムを録音してみようか、という気が起きました。つくる曲の雰囲気と心理状態とは必ずしも一致しないもので、むしろ寒々としているからこそ、こういう陽気さを欲したともいえます。

メロディは、何回か繰り返されるフレーズの合間にアドリブが混ざります。アドリブが相変わらず窮屈な感じ。教則本で練習して、前よりは小指もちょっと動くようになったか、なんて思っていても、このような実践になるとまだまだです。

前回の「2022-11-03」と同様、耳に刺さる高音をやわらげたほうがいいと思ったので、ディエッサーやイコライザーを軽くかけました。

ヒノキジャム・2022-11-03

2022年11月3日録音、4日公開。

ヒノキジャム・2022-11-03.m4a[AAC]

説明

かなりひさしぶりのヒノキジャムです。アドリブでやると手癖のリピートばかりになって行き詰まるし、運指の基礎をなんとかしないと、ということで、毎日ちょっとずつ練習中。ペンタトニック・スケール(5音音階)をサラサラと弾けるようになりたいので、このジャムもそういう意識で取り組みました。

16分音符でハネています。コード進行は、〈E―B7―D―A〉のくりかえしです。前回の5月以降にあたらしく買ったピックのひとつで弾きました。ピックの種類によっても響きがけっこう変わります。0分40秒くらいまでは、何度か弾くうちに固まっていったフレーズをなぞっています。以降は例によって出たとこ勝負な箇所が多めです。

このシリーズの音源は、原音をあまりいじらないルールにしていますけれど、強く弾いた音が耳に刺さるので、メロディパートにディエッサー(おもにボーカルのサ行の子音を軽減するもの。高めの周波数に効くコンプレッサー)を軽くかけて、すこしだけまろやかにしました。

ヒノキジャム・2022-05-06

2022年5月6日録音、11月4日公開。

ヒノキジャム・2022-05-06.m4a[AAC]

説明

これより前の録音は、「LS-7」というICレコーダーを使っていました。今回から「H4n Pro」を導入しました(宅録に使っている楽器や機材の紹介のページ参照)。その取り扱いに慣れる為につくってみただけで、公開するほどでもないと思っていましたけれど、「2022-11-03」を出したついでに載せました。

渋めの曲調。最初のコード進行は〈Dm―C/D―Dm―C/D―B♭―Am―G7―G7〉で、それから〈G7〉のところが〈Gm7〉になったり、後半に別の展開が挟まれたりします。ジャムとしてはすこし入り組んだ構成かも。

ヒノキジャム・2022-02-03

2022年2月3日録音、公開。

ヒノキジャム・2022-02-03.m4a[AAC]

説明

コード進行は、〈Gadd9―CM7(13)〉を3回くりかえして〈FM7(13)〉です。こうしてコードネームで書くとややこしそうですけれど、指の動きは〈G―C―F〉よりむしろ単純です。これがギターのありがたいところ。指板表(コードダイアグラム)を載せればわかりやすいんでしょうけれどね。それよりも、音の止めかたとか、カッティングする弦の高低とか、そういう部分を気にして弾きました。いまだにピックをよく落としています。

ヒノキジャム・2022-01-18

2022年1月18日録音、21日公開。

ヒノキジャム・2022-01-18.m4a[AAC]

説明

伴奏は激しめのストローク。いつもよりちょっとマイクから遠めで弾きました。メロディパートはマイクの近くで。伴奏を弾いているときは、ハードロックの速弾きのイメージが頭にありましたけれど、そんなの弾けませんので、ややおとなしい、8分音符主体のフレーズを必死につむいでいます。

ヒノキジャム・2021-12-01

2021年12月1日録音、2日公開。

ヒノキジャム・2021-12-01.m4a[AAC]

説明

MMLづくりやらなんやらで、録音作業がなかなかできていなかったので、勘が鈍らないように、という感じで気軽に取り組んだ作品。コード進行は、〈DM7―DM7―B♭M7―Am7〉の繰り返しです。弾いた時点では、いまひとつで使えないテイクだと思ったメロディパート、ミックスしてみると、これがいちばんしっくりきました。こういうことも時々あるので、最後の音が消えるまでは、ああもうっ、こりゃだめだな、とか叫んだりしないほうがいいですね。ミックスの際にその手前でカットしないといけなくなるから。べつに今回がそうだったってわけではありませんよ。

ヒノキジャム・2021-10-13

2021年10月13日録音、15日公開。

ヒノキジャム・2021-10-13.m4a[AAC]

説明

「2021-09-13」とおなじ狙いで、メロディパートにそれとなく琉球音階を取り入れています。おもに(4 + 2 の)6拍子。調はAメジャー。コード進行は、〈Dadd9/A―A―Dadd9/A―A〉の繰り返しです。5・6・7フレットのところで2弦から4弦を押さえて、1・5弦開放は鳴らしっぱなし。

ヒノキジャム・2021-09-13

2021年9月13日録音、14日公開。

ヒノキジャム・2021-09-13.m4a[AAC]

説明

メロディパートは琉球音階を使っています。でも、あまり沖縄っぽい感じがしなくて、むしろ海外のリゾートの雰囲気になっているかもしれません。調はF♯メジャー。コード進行は、〈G♯m/C♯―A♯m/C♯―B/C♯―C♯〉で、ベースがずっと同じ音。イントロなどに合いそうなパターンです。

ヒノキジャム・2021-08-24

2021年8月24日録音、26日公開。

ヒノキジャム・2021-08-24.m4a[AAC]

説明

今回はカントリーっぽく。

録音した伴奏に対してこういうフレーズを乗せてみたい、という欲求が今回あまり湧いてこなくて、ひらめきに乏しい演奏に。気分がかみ合わなかったのかもしれません。アドリブ向けの定番フレーズをもっといろいろ指に染みつかせなければ、と痛感もします。途中で、わたしの別の曲の一節を、お遊びで混ぜています。コード進行は〈E―F♯―A―E〉。

ヒノキジャム・2021-07-07

2021年7月7日録音、9日公開。

ヒノキジャム・2021-07-07.m4a[AAC]

説明

今回はハネるリズムです。Bマイナーキーで、伴奏は2フレットにカポタストを、メロディはカポタストなしで演奏。

全篇アドリブのメロディパートには、残念なミスタッチがいつも以上に多くて、それでも、ミスに眼をつぶり、1回目のテイクを採用しました。2回目以降の演奏に、いまひとつピンとくるものがなかったので。翌日以降もしつこく取り組めば、きれいな演奏が録音できる可能性があっても、このシリーズでは、その日のうちに素早く仕上げる、というのも約束ごとにしています。

ヒノキジャム・2021-06-08

2021年6月8日録音、14日公開。

ヒノキジャム・2021-06-08.m4a[AAC]

説明

前の2作が長調だったから、今度は短調でやろう、という程度のプランで取り組みました。演奏時にクリック(メトロノームの音)を使っていないから、伴奏の音でリズムをちゃんと刻んでおけばいいのに、1拍目の音をわざと引っ込めるなどしたせいで、メロディを重ねる際にタイミングがとりづらくて難儀しました。ただでさえヨレがちなのに。でも、音の隙間が多くて、これはこれでおもしろい。

Eマイナーで、8小節のコード進行は〈Em―C7―Em―C7―Em―C7―Em7(11)―Em7(11)〉となっています。泥臭くビターな感じ。メロディは、コードや音階と関係ない音もいくらか混じっています。

ヒノキジャム・2021-06-02

2021年6月2日録音、公開。

ヒノキジャム・2021-06-02.m4a[AAC]

説明

コンセプトや録音方法は「ヒノキジャム・2021-05-13」とおなじです。

ギターでもっともかんたんに弾けるコード進行のひとつ、〈G―Em―G―Em〉のくりかえしをまず弾いて、そこにアドリブのフレーズを乗せました。Gメジャーのペンタトニック・スケール(ヨナ抜き音階)を、なにも考えずに弾き続けるだけでも成立するパターンではあります。でも、多少は考えながら10数回くらい弾いてみて、こういうかんじの(なんとなくさわやかな)演奏に。まあ、考えても指が追いつかないし、手癖に頭が追いつかないんですけれど。リズムがヨレるのが、なかなか改善しません。

ヒノキジャム・2021-05-13

2021年5月13日録音、15日公開。

ヒノキジャム・2021-05-13.m4a[AAC]

説明

シリーズ1作目です。公開時の説明文は大半、曲のあらましの節に組み込みました。

〈E7―A―E7―A〉のくりかえしでコード弾きを録音して、それを聴きながらアドリブでメロディを弾き、何度目かのテイクを採用しました。

曲のあらまし

アコースティックギターの演奏を2トラックぶん録音し、ミックスした、いわば、ひとりジャムセッションの作品群です。

もともと、試作音源いろいろのページに載せていた作品群でした。

録音はICレコーダーで。(メトロノームを聞かずに)伴奏を弾いて録音し、その録音をPCで再生し、それに合わせてメロディ的なパートを録音する、というパターンでやっていました。本体にマルチ録音モードがついているレコーダーを使うようになってからは、伴奏の録音をPCにわざわざ移さず、そのまま重ね録音ができるようになりました。何テイクも繰り返していくうちに、部分的にフレーズが固まったりもしますけれど、どちらかというとアドリブ的な演奏です。

指弾きではなく、ピックを用いる、という縛りを設けています。ピック弾きの練習風景のような音源集、といえなくもありませんでした。

そのほかの共通の決めごとは、ミキシング時に音量補正以外の加工をしないこと(ハイパスフィルター程度は可)、その日のうちに仕上げること。最近のものは、ハイパスなどに限らず、イコライザーでいくらか調整することが増えています。

また、いろんなコード進行の実演集みたいな側面も多少あるから、各録音の説明でコード進行について、わかるひと向けに言及しています。

「2021-05-13 Jam」みたいな日付だけのタイトルだと無味乾燥に思えたのと、シリーズものにしていく可能性も想定し、「ヒノキジャム」と題しました。いま使っているギターの表板材はスプルースで、実際はマツ科なのですけれど、唐檜[とうひ]、アラスカヒノキ、などとも呼ばれる木なので、いちおう脈絡のあるネーミング。「松ジャム」ではパッとしないし、かといって「松茸ジャム」ではお笑いだし。

試作音源いろいろのページを新設してから、毎月のように「ヒノキジャム」シリーズを載せていたら、こればっかりになってしまい、単独の楽曲紹介ページに分けたくなったわけですけれど、次節で触れているような微妙な問題もあって、迷っていました。かといって「宵待ちブルース」のようにシリーズの各曲を別々のページにすると、どんどん増えていって煩わしくなるので、結局こういう扱いにしました。

なお、つくってみたものの、公開を見送った「ヒノキジャム」も数点あります。まあいいか、と思ったら載せるかもしれませんし、「ヒノキジャム」ではない曲としてリメイクするかもしれません。

作品データ

日付の異なるそれぞれの曲は、互いに独立しています。1曲につき1ページ、という楽曲紹介ページの原則から外れている為、便宜的に、「ヒノキジャム」シリーズについてのデータ、として記載しました。

曲名表記
ヒノキジャム
曲名かな書き
ひのき じゃむ
作曲
シラベル
発表日
2021年5月15日