きりきり卵切り器
シラベル作曲「きりきり卵切り器」の紹介ページです。
宅録・DTM
2018年版
2018年4月18日に、MP3投稿サービス「TwitSound」に投稿した音源でした。(当サイトでは試作音源いろいろのページに載せていました。)
ICレコーダーで録音。卵切り器の針金を指ではじいて鳴らした音、というのが大事なので、ほとんど音の加工はせず、打ち込みのパーカッションだけ添えました。
針金の外枠の部分を内側に締めつけると出る音の高さが上がり、逆に外側に引っ張るように力をかけると低くなります。それでビブラートもつけられるわけです。ただ、針金自体の音高がなかなか安定せず、数分経つだけでも変わってしまうので、音痴な響きがどうしても混ざります。スリリングですけれど、緊張感は皆無。
2024年版
2024年7月20日に制作、21日に公開。
「おとすきー」に載せた音源もおなじものです。
エリン音楽ひろば 2024年7月で卵切り器が一瞬話題に出たとき、この曲が試作音源いろいろのページの隅に埋もれているのが機会損失に思えたので、このページを新設することにして、中身も足そうということで、もうひとつ音源をつくることにしました。
以前試作音源いろいろのページに載せていたときの記事には、「再現性もあんまりないし、隠し芸じみているし、ちょっと悩ましいところですけれど、わたしとしては、単独の紹介ページを与えてもいいと思っている曲です」と書いていました。二度おなじようには弾けない(から試作品どまり)と考えていたわけですけれど、やってみたら案外、前回のメロディのままで再演できました(こまかい部分はもちろん違いがあります)。
こちらの音源も、加工はイコライザー程度。キンキンする高音域を若干削っています。聴き心地より、卵切り器による演奏の記録性を優先しました。
この録音時の針金の音高を順番に記録しておくと、(かなり平均律から外れたピッチですけれど、おおよそ、)B5、G♯5、A♯5、G♯5、A♯5、F♯5、F6、C♯6でした(画像1)。〈そうした〉のではなく、弾き直すたびにすこしずつピッチが変わって、運指も変えながら悪戦苦闘した果てに〈そうなっていた〉だけです。また、わたしの手持ちの卵切り器以外ではこんなふうにならないかもしれません。
2018年版とおなじく、パーカッションを添えました。今度は打ち込みではなく、机を指でコンコン叩いた録音です。
曲のあらまし
調理道具の卵切り器(画像2)でつくった曲です。メロディだけ取り出しても平凡であり、あくまで卵切り器で演奏すること自体が作品のアイデンティティです。ちゃんとした楽器、ちゃんとした機材やソフトがないと音楽できない、なんてことはありません。2018年4月作曲。
- 古い(2018年撮影の)画像:使用した卵切り器(JPEG画像)……いちおう残しています
作品データ
- 曲名表記
- きりきり卵切り器
- 曲名かな書き
- きりきり たまご きりき
- 作曲
- シラベル
- 発表日
- 2018年4月18日
関連リンク
- ほかの楽曲紹介ページ(ランダムリスト)