野付半島へゆきます

シラベル作詞・作曲「野付半島へゆきます」の紹介ページです。

MML

マビノギ用MMLとその演奏音源を公開しています。

10人合奏です。

10人合奏

MMLの最終更新日
2024年8月2日
演奏音源

冒頭の調律部分を含みます。

野付半島へゆきます_MabiMML.m4a[AAC]
演奏時間
約7分40秒
並び順
チューニングバイオリンが中央。左側にチューニングチェロ、ピアノA・B。右側にフルート、ハープ、シロフォン。ほかは中央の近くに。
現仕様との適合性
対応済み
備考・注記
シロフォンは要チューナー。チューニングバイオリンは調律失敗が聞き分けづらいのでチューナー装備推奨。
楽譜

※すべて、歌パート除外で入力。

歌詞

探さないでくださいって  書いたら大騒ぎするでしょう  だから正直に書きました  野付半島へゆきます  霧が浮かぶ釧路の朝  ちいさなかばんとわずかな持ちあわせ  路線バスにゆられて  東の果てまで来ました  右を向いても海です  左を向いても海です  キタキツネ そちらの暮らしはいかが  なにを支えにして  明日を待つのか  人類の吐息が  霧より深く眼をふさぐのです  浜梨[はまなす]には なれないって気づいた  遠い日のめまいに耐えて  黒百合はうつむいて  生まれたことを恥じるのです  骨ざらしの立ち枯れの松より  電信柱のありさまが  胸にすきま空けます  つながりを絶てば墓標のよう  季節が[]けば  [すすき]がそよいで  エゾシカが輪舞  国境い またいで  渡り鳥の群れ  なにもかも忘れて  明け渡したい  ただ風だけに抱かれたままで  お月さまが見たいのです  どうかかまわないでひとりにさせて  案内のひとの手を  ふりはらって子供に還る  返り血をあびせて  夕陽がつぶれて  空が低くて手が届きそう  いまゆきます  もうすこしだけ  地平線のにじみが消えるまで ここで

曲のあらまし

景観豊かな最果ての地、北海道東部の野付半島を舞台にした歌です。実際に行ったことはないから、文章や画像による情報を頼るのみでした。歌詞に入れたい事物を全部盛り込むと季節的につじつまが合わなくなるとか、交通手段はどうすべきかとか、おかしなことをうっかり書くのを恐れながらの難しい作詞でした。

半島だの岬だのというと演歌が想像されるかもしれませんけれど、演歌でもないし、〈ご当地ソング〉らしくもありません。曲の後半に盛り上がりのピークがあります。歌詞のありかたも含め、フルコーラスで聴いてもらうことしか想定していないつくりなわけで、30秒や1分程度の試聴形態なんてもとより眼中にありません。これは美点なのやら難点なのやら。2022年11月作詞作曲。

作品データ

曲名表記
野付半島へゆきます
曲名かな書き
のつけ はんとうへ ゆきます
作詞
シラベル
作曲
シラベル
発表日
2022年11月26日