棄民の歌

シラベル作詞・作曲「棄民の歌」の紹介ページです。

MML

マビノギ用MMLとその演奏音源を公開しています。

6人合奏

2020年2月15日版の6人合奏。

演奏音源

調律部分を含みます。2種類のバージョンを載せています。1つ目がドラムを用いたバージョン。2つ目が小太鼓を用いたバージョン。ドラムか小太鼓か以外の違いはありません。

棄民の歌_MabiMML.m4a[AAC]
棄民の歌_MabiMML-小太鼓使用版.m4a[AAC]
演奏時間
約5分25秒
並び順
前列左から、リラ・フルート・女声・リュート・エレキギター。後列中央にドラム。
備考・注記
ドラムは要チューナー。ドラムか小太鼓か、どちらか片方の譜面を選んで使用します。
現仕様との適合性
(調査予定)
楽譜

サウンドクラウド投稿版

6人合奏のドラム使用版のほうと同じ演奏内容です。

当サイト内にも、サウンドクラウド全曲入りプレイリストを置いています。

説明

エレキとリラを含む合奏曲だったので、MusicQ改変への対応がおっくうで、だいぶ着手が遅くなりました。手直ししてみたあとも、どうかなあと迷っているところにドラムが実装されましたので、小太鼓のパートをドラムに置き換えてみたところ、やはりドラムのほうが引き締まる、と思って、これを決定稿にしました。小太鼓のほうでも成立します。

歌詞

ぬけがらのような町に  記憶だけが  歴史を縫いつけながら  歩いている  ただ憎むのは災いではなく  耳を貸そうとしない遠くのあいつらだ  迷惑を抛り投げて やりましたよとしたり顔  暮らしを守ると云って 暮らしを根こそぎ奪い取る  むらさきの黒い雨が降り続く 音も立てずに  解けない立入禁止 立て看板の向こうへ帰りたい  どこにゆけばいい これからどうする  天が地上に堕ちてくる  乗りかかった船だからと あいつらは耳を貸さない  船には穴がひろがり 見苦しいつぎはぎが当たる  厚化粧でふくれあがる 決まりごとのオンパレードだ  作っては壊してゆく 瓦礫の山は誰が引き受ける  あらしの来ないシェルターの中  未来をだます白昼夢  どこにゆけばいい これからどうする  声をあげても届かない  ぬけがらのような町に  されこうべが  歴史を縫いつけたまま  埋もれてゆく  わたしたちの場所をかえせ

曲のあらまし

マビノギの演奏会の多くは伝統的に、イメンマハ公演場という場所で開かれます。そこが突然、ゲームのアップデートによって仕様が変わったせいで、会の開催が著しく困難になりました。それが2016年2月のことです。

ゲーム開発・運営側としては、よかれと思っての仕様変更なのでしょうけれど、当事者側としてはまったく求めていないことで、双方の意識のずれが甚だしかったわけです。イメンマハ公演場の仕様変更への怒り、理不尽さに対する怒りが、この曲を産み落としました。

公演場が元通りの仕様に戻り、演奏会の開催場所として復権することになるのは、3年以上未来のことでした。「立て看板の向こう」すなわち公演場の舞台上に戻ってこられたときは感慨深かったですね。

ここでの楽曲紹介としては、このような、コップのなかの嵐にすぎない出来事がきっかけで生まれた曲、と述べるにとどめます。

音の組み立てとしては、静と動のコントラストが強く、拍子や調がころころ変わる、プログレッシブ・ロックの要素が前に出ています。2016年2月に作詞作曲。

作品データ

曲名表記
棄民の歌
曲名かな書き
きみんの うた
作詞
シラベル
作曲
シラベル
発表日
2016年2月20日