きよしこの夜

クリスマスシーズンの定番曲「きよしこの夜」の、マビノギMML編曲の紹介ページです。

MML

マビノギ用MMLとその演奏音源を公開しています。

フリースタイルジャム専用の合奏譜。「フリースタイルジャムのためのきよしこの夜」と題したアレンジ作です。

フリースタイルジャム合奏

MMLの最終更新日
2023年12月15日
演奏音源

演奏で使われる楽器は毎回変わることになります。これらの音源は一例です。冒頭12秒間の無音部分はカットしています。「参考音源」や「説明」の項も参照。

フリースタイルジャムのためのきよしこの夜_MabiMML_テイクA.m4a[AAC]
フリースタイルジャムのためのきよしこの夜_MabiMML_テイクB.m4a[AAC]
演奏時間
約5分30秒
備考・注記
フリースタイルジャムで演奏します。ジャム主催者がシロフォンを受け持ち、メンバー3名は指定の楽器と譜面で、そのほかの参加者が(空き瓶以外の)任意の楽器で参加します。
現仕様との適合性
対応済み
楽譜

参考音源・すこし前の版

演奏会で実際に弾いたときの(自分の環境で鳴っていた)演奏音を記録したものを、参考資料として載せます。2018年12月22日の「クリスマス演奏会」、2020年12月12日の「演奏家の集い」、2021年07月16日の「JAMフェス サマー 2021」。途中のおなじ範囲を抜き出して、それぞれをフェードでつなげています。1分55秒あたりと、3分45秒あたりで切り替えています。

フリースタイルジャムのためのきよしこの夜_MabiMML-Live-3テイク.m4a[AAC]

とくに2番目の例だと、ちょっと寂しい感じで始まっています。そういうときは「音がちいさい、もっともっと!」なんていって観客を焚きつけたりします。曲の最中も、参加者が増えていって、音の表情がどんどん変わっていきます。

MMLは、現在のバージョンより古いものです。64bit改変より昔の演奏なので、すこし演奏音が大きめで、左右の定位が充分に拡がっています。演奏中にカメラアングルを回した為に、定位が途中で動いている箇所もあります。また、処理がもたついて音飛びしたようなノイズがいくつかありますけれど、そのままにしてあります。御了承ください。


2022年12月24日の「Merry Bell Bell Christmas」でも演奏しました。こちらは記録動画がありますので御覧あれ。ただし、参加者が16人を超えた影響で、残念なことにリラの伴奏パートの再生が両方とも省かれてしまった区間がありました(だからその序盤がカットされています)。

説明

マビノギの演奏システムのひとつ「フリースタイルジャム」の仕組みに特化した、いわば「4人 + [無限]人合奏」です。当サイトの文書としては便宜上「きよしこの夜」としてタイトルを立てましたけれど、演奏時にはいつも「フリースタイルジャムのためのきよしこの夜」として曲紹介をしていました。

ジャム主催者は、シロフォンを持って演奏します。音量の大きい打楽器の発音を封じ込める為に、〈和音1・和音2〉パートに重要なフレーズ(この曲ではメロディとそのハモりパート)を入れています。打楽器類をまったく鳴らさないのもおもしろくないので、〈メロディ〉パートの構成を工夫して、要所要所で鳴らすようにしてあります。

自由参加者がひととおり加わるまでの時間を稼ぐ狙いもあって、最初の1分半くらいはリラAとリラBとでごく素直な演奏をしています。それからリラやエレキが伴奏を担当し、シロフォンの〈和音1・和音2〉パートをみんなで弾くことになります。いろんな楽器で多くのひとが加わるほうが、いい感じの演奏になります。ただ、ジャム参加者が合わせて16人を超えると、16人ぶんに収まるようにどれかのパートがミュートされてしまい、このときにリラやエレキが消えた場合、とたんに寂しい演奏になります(先述の動画のように)。こればかりはしかたありません(そういうわけで、実際には∞人合奏とはなりません)。ベースラインとなる音をリラAとリラBの両方に入れることによって、16人超になったときのリスクを分散させています。――通常の合奏譜をつくるときには考えもしないことを、いろいろ考慮しないといけないのが、おもしろくもあり、めんどくさくもあり、です。

注意:16人超えに関する説明は、2023年1月の、64bit対応アップデートより前の話です。2024年2月時点で、18人でフリースタイルジャムが正しく演奏できるのが確認できたので、参加人数が多すぎても問題なくなったかもしれません。ただし、そのときは全員が別々の楽譜を持って演奏したので、ここに載せているMMLの場合でも同様にうまくいくとは、まだいいきれません。

3パートをおなじ音で鳴らす空き瓶だけは、すべてを台無しにしてしまうので、空き瓶以外の楽器で参加してもらうようにあらかじめ告げてから、ジャムを始めることになります。

このMMLの初演は2018年末で、ドラムが実装される2019年より前です。よって、ドラムの参加は想定に含めていません。でも、大きな音で邪魔をするようなこともなく、とくに不都合は見当たらないから、ドラムが加わってもかまいません。

音量指定がなかなか難しく、だいたい10人から16人くらいの参加で、伴奏とメロディとがほどよいバランスで鳴ってくれるような配分を狙いました。そのほか、フリースタイルジャム合奏特有のおもな工夫については、マビノギのフリースタイルジャムによる演奏のページの「フリースタイルジャム専用譜面について」の節に書いてあります。

シロフォンの〈メロディ〉パートで、「o」コマンドを大文字にしている箇所があります。女声・男声でジャムの演奏をすると、なぜか〈o4〉から〈o8〉までの指定がそれぞれ2オクターブ下にずれてしまいます(くわしくはマビノギのフリースタイルジャムによる演奏のページの「フリースタイルジャムを使って歌声をひとりでハモる」の節にて)。オクターブ番号5以上なら本来、女声・男声ともに音域外なのに、そのせいで発音してしまうので、それを防ぐ為に大文字で書いています。一方、この部分はべつに鳴っていてもいいな、と思った箇所は、その〈七不思議〉をあえて利用してそのまま鳴らしています。〈O5〉のあとに一見むだな〈o5〉を1箇所置いているのは、わざと女声・男声のみ〈o3〉として鳴らしているということです。フリースタイルジャム用の作譜を突き詰めていくとまるで魔境に思えます。


フリースタイルジャム合奏を初めて試みた曲は、自作の「バロバロバーロ」でした。ほぼ同時期に、童謡の「森のくまさん」と「山の音楽家」をメドレーにした「フリースタイルジャムのための森のくまさんと山の音楽家」をつくり、手法を確立しました。このMMLも「――森のくまさんと山の音楽家」の手法を踏襲しています。ジャムでみんなを巻き込むなら、自作よりも一般に知られた曲がいいだろう、という気がします。

掲載音源と楽器構成について

テイクA、テイクBのふたつの演奏音源についての説明です。

どちらも、固定楽譜(シロフォン、エレキギター、リラA、リラB)の演奏は共通です。16人で弾くという前提で、自由参加の12人ぶんの楽器をさらに足していて、その楽器構成がそれぞれ違っています。

テイクAは、以下の楽器を1本ずつ使ったミックスです。初期から実装されている楽器が多めです。

響きにまとまりがあるぶん、大勢で鳴らしている感じがそんなにしません。思いのほか、ロンカドーラが悪目立ちしている感じです。小太鼓とシンバルがどこで鳴っているか(どこでしか鳴っていないか)に注目。空き瓶と違ってハンドベルでの参加を禁止していないのは、このように、打楽器の鳴る位置と音量を限定的にしていて、ハンドベル1本で不協和音が生じたぐらいではそんなに破綻しないからです。2本も3本も加わるとちょっときびしいですけれど。

一方、テイクBでは、以下の楽器を1本ずつ使っています。バイオリン類、チューニング楽器など、後期実装の楽器を多めにしています。

テイクAにくらべて、リアル寄りな音色が増えていて、響きに厚みがありますけれど、とくにチェロのピッチが一部怪しいのが気になります。発音する音域の都合で、バイオリンやチェロが鳴ったり鳴らなかったりするし、エレキも奇妙な感じがします。フリースタイルジャムは、これらの楽器の参加に弱いところがあります。終盤のようにオクターブ番号2と5でハモるとうまくいきますけれど、響きが暑苦しくなるから、アレンジの方針によって妥協する必要もあります。あと、声もちゃんと出番があります。どこで女声が鳴っているか、探してみてください。

「参考音源」のような実際の演奏では、このように各楽器1本ずつ混ざる、ということにはならず、リュートが2本とか、チューバが3本とか偏るものです。

A・Bとも、聴き心地を優先し、多くの楽器の定位をすこしだけ左右にずらしてミックスしています。64bit改変後の現状だと、主催・参加者は演奏音がほぼモノラルで聞こえることになるでしょう。伴奏のエレキも自由参加のエレキも中央定位で鳴ると、ぐちゃぐちゃして悲惨です。

曲のあらまし

クリスマスシーズンに欠かせない曲、「きよしこの夜」(Silent Night)です。作曲は、フランツ・クサーバー・グルーバー(Franz Xaver Gruber, 1787-1863)。原曲の作詞は、ヨーゼフ・モール(Joseph Mohr, 1792-1848)。現在パブリックドメイン。

このページに現在載せている編曲作品は、オンラインRPG『マビノギ』の演奏システムを必要条件にしていて、汎用性はありません。自由参加による「その場かぎり」で「双方向」な演奏によって、聴き手と送り手との境目を溶かして、客席側の聞き専なかたたちをもっと巻き込もう、という野心のもとに取り組んだ作品のひとつです。

作品データ

曲名表記
きよしこの夜
曲名かな書き
きよし この よる
作詞
ヨーゼフ・モール
作曲
フランツ・クサーバー・グルーバー
編曲の発表日
2018年12月15日
クリスマスシーズンの定番曲