このままではどうにもならない
シラベル作詞・作曲「このままではどうにもならない」の紹介ページです。
宅録・DTM
動画
2021年9月19日公開。
説明
歌入り音源の5作目です。
MIDIを用いず、すべて自分の手持ちの楽器でまかないました。また、複数のテイクを切り貼りしてつなげることを一切せずにミックスしました。今作は、この2点を課題にして取り組みました。
ボーカル、アコースティックギター、ハーモニカ(ブルースハープ)、パーカッションによる編成です。すべてICレコーダーでステレオ録音。パーカッションは、ふたつの録音を重ねています。ひとつは、シーチキンの缶にホッチキスの針を入れたものを振りつつ、手のひらで鈴をころがしている音。もうひとつは、鈴と大型のホッチキスの針とをぶらさげた、単語カードのリングを振っている音です。どちらか片方だけでは不充分だったので。これでタンバリンの代わりとしています。
教育用ハーモニカなら「すうはあ」で登場済みですけれど、10穴のハーモニカもいよいよデビュー。生楽器の音は、どれだけつたない演奏であっても、やはり情報量が豊かで、それだけでうれしい。
ICレコーダーから約30センチ離れて、歌唱を録音しました。前作「よつば」のときよりもすこしだけ遠めです。マイクからの距離がすこし違うだけでも、音の感じがだいぶ変わります。声を張るところで「部屋のなかの響き」がちょっとだけ感じられるかもしれません。その「素人くさい響き」をなんとかして肯定的な方向にもっていけたらいいのですけれど。もちろん、「よつば」同様、リバーブなどの空間系エフェクトは排しています。
唄い手としては声量がそんなにないし、こういう曲を唄ってサマになる声色でもないし、けっこう頭を抱えてしまうのですけれど、とにかくいまは、いろいろやってみる段階です。
歌詞表示と立ち絵とを、従来と反対にしたのは、思いつきです。動画も毎回、試行錯誤です。
MML
マビノギ用MMLとその演奏音源を公開しています。
6人合奏です。
6人合奏
- MMLの最終更新日
- 2024年8月9日
- 演奏音源
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64bit改変より前の演奏(2021年6月19日版のMML)。冒頭の調律部分を含みます。
- 演奏時間
- 約3分30秒
- 並び順
- 左から、ハープB・ハープA・チューニングホイッスル・女声・マンドリンA・マンドリンB。2人ずつ固まって。
- 現仕様との適合性
- 2024年8月9日版で対応済み
- 楽譜
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旧・2021年6月19日版(違いのあるパートのみ)
説明
ハープは、タンバリンとしての活用です。こういうパターンは「モンシロチョウ」など、いくつかの作品に登場させてきました。この曲の場合、編成がシンプルなぶん、6Eの音高がはっきり聞こえすぎるから、6Eを6Fに置き換えることも検討しました。6Fの場合、パーカッションっぽさは向上するものの、チュッ、チュッ、というこぢんまりした音になります。チャリーン、チャリーン、と響かせたいので、今回も6Eと6Bの組み合わせを採用。ハープをもう1台使って、16分音符刻みの小さな音も足しました。
「すうはあ」と同様に、チューニングホイッスルでハーモニカの鳴りを模そうと、周波数解析ソフトも援用して、音の重ねかたを試行錯誤しました。
2024年8月9日の修正版は、現仕様に合わせる為の小さな変更のみ。女声は、末尾の音切れ防止の為に音域外の音符を最後に入れました。マンドリンAは、同音重ねでリリースを切っていた箇所(曲の始まりでカウントをとっているパーカッション的な音)がだめになったので、ふつうの64分音符で代替しました。
それを演奏してみたところ、ちょっとハープがうるさい、という意見をもらいました。あとで試しに音量指定をマイナス1した版をつくって聴き比べてみたものの、そっちのほうがいい、と特に思わなかったので、結局ハープの譜面は変更していません。この手の曲だと、多少のうるささ、いびつさを削り取らないほうが野性味があって好ましいと判断しました。今後また仕様変更があったときに、改めて検討してみてもいいかも(もうそんな機会ないだろうけれど)。64bit改変後の、音の定位がすべて中央に集まりがちな仕様では、諦めるしかない面もいろいろとあります。
歌詞
じりじりとすり減る未来から 取り崩す明日はどこにある このままではどうにもならないだろうなと思う そりゃそうだろう 早く ベルが鳴る 扉が閉まる間際 怖気づく 覆面のひとの群れ 大きな声で 大きな声で 叫ぶ指図 窓を閉め酸素を奪いあい 息苦しい ひとりになりたい 親は老いた 朝昼夜かまわずテレビを見てるだけ 背負えない 絶えずのしかかる光熱費通信費 美学など邪魔になるだけなのか もうけを出して もうけを出して ほろぶ意欲 前例に従う金太郎飴 骨折り損のくたびれ四捨五入 メダカ同士で 増えたり減ったり小競り合いの 戦況報告のグラフ 人生を生活を数に換え 平均と異端者を篩い分け 大きな資本で 善意のメガホンで 叫ぶ指図 このままではどうにもならないだろうなと思う 思う そりゃそうだろう
楽譜
メロディ譜です。2021年9月19日掲載。
「大きな声で」の「こえ」の部分は、やや付点8分音符ぎみに唄っています。2番も同様。ハーモニカの音高は、MMLの内容に基づいています。
(2022年10月9日更新。末尾にフェルマータ追加。ほか、レイアウトの調整をしました。)
曲のあらまし
2021年5月作曲。これまで、間奏でハーモニカ(ブルースハープ)が出てくる曲をつくったことがほとんどありませんでした。ハーモニカは、キー(調)ごとに別になっていて、いま(2021年6月)のところ、Aのキーしか持っていないから、それに合わせて作曲するしかありません。自分の演奏技術の範囲でなんとか弾けるという点を重視し、シンプルな曲にしました。
歌詞は、焦燥や閉塞感を色濃く映しています。
作品データ
- 曲名表記
- このままではどうにもならない
- 曲名かな書き
- この ままでは どうにも ならない
- 作詞
- シラベル
- 作曲
- シラベル
- 発表日
- 2021年5月22日
関連リンク
- ほかの楽曲紹介ページ(ランダムリスト)