雀の学校

童謡「雀の学校」の編曲作品の紹介ページです。

MML

マビノギ用MMLとその演奏音源を公開しています。

ふたつのバージョンがあります。

ヤイロチョウとドラム版独奏

ヤイロチョウと一緒に演奏するドラム独奏です。2023年3月30日版。

演奏音源

モノラル。

雀の学校-ヤイロチョウとドラム版_MabiMML.m4a[AAC]
演奏時間
約2分
備考・注記
要チューナー。ヤイロチョウを召喚した状態で、楽器演奏スキルまたは合奏アクションで演奏します。
現仕様との適合性
対応済み
楽譜

ウクレレ版独奏

2023年3月30日版のウクレレソロ。

演奏音源

モノラル。

雀の学校-ウクレレ版_MabiMML.m4a[AAC]
演奏時間
約1分35秒
備考・注記
調律なし
現仕様との適合性
対応済み
楽譜
  • ウクレレ (文字数:1600・1200・900)※調律なし。歌パート除外で入力

説明

クライアント64bit改変後の作品です。ソロ演奏で左右チャンネルに違いがないので、音源はモノラル形式で載せました。

まず、「ヤイロチョウとドラム版独奏」について。2023年3月29日に、長らく待ち望まれていた(?)唄う鳥ペットのヤイロチョウが再販になりました。演奏の仕様については、マビノギの唄う鳥ペットのページや、マビノギの楽器の詳細のページの「鳥ペット」の節も参照してください。それらの記事書きに際して、演奏の実例も載せないと片手落ちな気がしました。それでこのMML作品をつくりました。テーマ的にちょうどふさわしいと思って、題材に「雀の学校」を選びました。

ドラムを叩きながらヤイロチョウにメロディを唄わせたいなら、〈和音1・2〉パートにドラムのフレーズを入れて、〈メロディ〉パートに(ドラムが鳴らない音域の音符で)ヤイロチョウ用のフレーズを書けばいいので、そんなに難しくありません。

本作でやっていることはもっと込み入っていて、〈和音1・2〉の音符もヤイロチョウに唄わせています。〈和音1・2〉も、大文字(またはNコマンド)で書いた音符なら、鳥ペットも認識してくれます。よって、意図して大文字・小文字を混在させたMMLとなっています。

ヤイロチョウのフレーズを維持しつつ、ドラムも同時に3音鳴らしたい場合は、たとえばメロディにF、つまり〈ファ〉の音があるとき、同時にバスドラムも打つのであれば、そのFの音符をオクターブ番号2に置けば(つまり〈o2f〉)、ふたつが両立できます。バスドラム以外でも考えかたはおなじです。シャープやフラットがつく高さの音符は、ドラムでは発音されません。こういったことを考えながらMMLを書いていくわけです。

鳥ペット専用の作譜機能をもつMML作成ソフトはないので、とくに大文字・小文字の扱いについては、ちょっとパズルめいた作業になります。ただし、前述のとおり〈メロディ〉パートだけ使うのなら、〈メロディ〉パートをヤイロチョウ用の別トラックにコピーして音を確認しながら作業するか、演奏に使う楽器の音域外にのみ音符を置けばいいから、そこまで考えなくてもつくれます。

ヤイロチョウ用のフレーズには、響きを豊かにする為に疑似リバーブ(音符の直後に小さな音量でおなじ高さの音を鳴らす技)を多用しています。また、鳥ペットの音域は1オクターブ弱しかなく、音符のオクターブ番号を変えても、おなじ音が出ます。おなじフレーズをオクターブ違いで配置し、片方をすこし遅らせて小さく鳴らすと、これもまたきれいな響きが得られます(1分5秒ごろからの部分がその一例)。

おもに中盤(2周目)で、メロディの上か下にハモりをつけています。ヤイロチョウの甲高い音色でハモるとこのようになる、という例です。

後半(3周目)は、メロディをトレモロで鳴らしています。こうすると、鳥のさえずりらしさがより強調されると思います。あちこちに登場する合いの手のさえずりも、短い音符を並べたものです。効果音っぽい扱いかたです。

「雀の学校」のメロディは1オクターブぶんあり、鳥ペットの音域では半音不足しています。高い〈ド〉のところを、半音下の〈シ〉で代用しました。音がかなり高いぶん、半音の違いが聞き取りづらいので、わりとごまかせられます。鳥ペットでメロディを奏でたい場合は、1オクターブ以内に収まるメロディかどうかが重要になります。ハンドベルや空き瓶だけによる合奏と同様です。ただ、鳥ペットの場合は、シャープやフラットつきにも対応できます。


「ヤイロチョウとドラム版独奏」の音源は、「雀の学校」で検索してこのページをたまたま見つけたようなひとにとっては、なんじゃこりゃ、とあきれるか、そうでなくてもおそらく探しているものとはだいぶ隔たりがある内容に違いなく、これだけを載せることに不安がありました。(そういうことに気を回しすぎるのは悪いくせかもしれません。)それで、マビノギやその演奏システムを知らないかたにもとっつきやすいような、もうちょっと正統派な作品も併録しようと思い、「ウクレレ版独奏」もつくりました。

64bit改変後は、プチプチノイズを気にする必要がなくなったので、このようなウクレレソロの作譜難易度も下がりました。すべて16分音符だけで鳴らしています。「薄暮色に沈む単機」のようなディレイのつけかたで、疾走感のあるアレンジにしました。童謡らしからぬコード進行をあてています。なんだか結局、これも正統派とは呼びづらいものに仕上がってしまいました。

宅録・DTM

「雀の学校_2023-04-07」は、エレキギターによるやかましい演奏です。2023年4月6日に録音、翌日にミックス完了、5月21日に掲載。

エレキで伴奏パートを弾いて、すこしエフェクトを変えてメロディパートを重ね、それから、ドラムの代わりとして段ボール箱を手で叩いたパートも添えました。ドラムというよりカホンに近いかも。「口許を見せて」のエレキパートの録音をしたついでにちょろっと弾いてみたら、ついついこちらのほうに没頭してしまったのでした。パンクといえばパンク、むちゃくちゃといえばむちゃくちゃです。

雀の学校_2023-04-07.m4a[AAC]

曲のあらまし

大正時代の童謡です。作曲は、弘田龍太郎(1892-1952)、作詞は、清水かつら(1898-1951)。現在パブリックドメイン。

「チイチイパッパ チイパッパ」と声に出して唄ってこそ楽しさがわかる歌なので、打ち込みでメロディをなぞったのを聴いても、素朴すぎてなんのことはありません。リスニング用途にもそこそこ堪えて、なおかつ親しみやすい、打ち込みでつくった童謡の音源、というのは世間にそんなにたくさんないような気がします。このページに載せているMML演奏音源は、リスニング用途に堪えるかはともかくとして、なかなかの変わり種です。宅録音源のほうも、やはり一般的な需要からずれていると思いますけれど、それで(それが)いいんです。

作品データ

曲名表記
雀の学校
曲名かな書き
すずめの がっこう
作詞
清水かつら
作曲
弘田龍太郎
編曲の発表日
2023年3月31日
メドレーのなかで登場